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瑠璃光の復讐者(リベンジャー)~両親を悪徳貴族に殺され、妹と生き別れになった僕。運命の出会いをした美少女と共に機械巨人を駆り、世界を救う!~  作者: GOM
 第二部 僕は世界を救いたい。

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第6話(累計 第52話) もう、絶対にこの手は離さない!

「ナオミ! ナオミなのか! 僕だ、僕。お兄ちゃん、トシミツだぁ!」


 カレリアの奴隷の子供たち、その中に僕は生き別れになった妹を発見した。


「え? ほ、本当にトシお兄ちゃんなの? 生きててくれたの!? うそ、嘘! お、お兄ちゃん!!」


「あ! おにーちゃん。あの子がナオミちゃんなの! どうして、こんな処に?」


「おまえ、騒ぐな! 其方の方、彼らは委員長様の所有物です。勝手に声かけをしないでください」


 僕の方を見て、驚いた顔のナオミ。

 僕から、ナオミの話を聞いているリリも驚き顔だ。

 そして、奴隷少年らだけでなく、周囲の少年兵たちも騒ぎ出した。


 ……やっぱりナオミだ! 母さん似の美人になっていたよ。


 僕とは三つ歳下だから、今は十三歳のはず。

 しかし、全く膨らみも無いやせ細った肢体で年相応には見えない。

 奴隷生活だからか、碌にご飯も食べられていないのかもしれない。

 更に僕同様、親譲りの童顔なのもあって、まだまだ子供にしか見えない姿。

 しかし、間違いなく僕の妹だ!


「うん。そうだよ、ナオミ。お兄ちゃんだ。今から助けるよ!」

「おにーちゃん、リリもナオミちゃんを助けるの!」


 ナオミは、僕に向かって飛び出そうとしているのだが、警備をしている少年兵に抑え込まれていた。


「お兄ちゃん、助けてぇ!」

「動くな! オマエは委員長様の所有物。勝手に動くことは許されない! 商人もそこから動くと撃つぞ!」


「どーして、家族の愛を分からないの。馬鹿は、みんな吹っ飛べぇ!」

「ぐわぁぁ!」


 リリは砂交じりの突風を吹かせ、少年兵らの眼を一時潰す。


「お前ら、邪魔するなぁ!」


 僕は、急ぎヴィローのコクピットに乗り込み、眼を抑えている少年兵らを、ヴィローの指先で軽く吹き飛ばす。

 そして、同じく目を抑えていたナオミをヴィローの腕に抱いた。


「リリ。ナオミと一緒にコクピットへ。ヴィロー、アカネさん、レオンさんに連絡。ここからトンズラするよ!」


「うん。ナオミちゃん、こっちに」

「あ、ありがとう」

【後はお任せを。ふふふ、マスターの妹君をひどい目に合わせた方に容赦はしないですぞ!】


 僕は、飛び込んできたリリとナオミをコクピットに収納。

 ヴィローを走らせ、レオンさんを迎えに元領主館に向かった。


「こちら、アカネ。まったく困った展開だねぇ。でも、しょうがない。アタシは今から『パトラム(合体支援戦闘機)』で上空待機するね。後から、ナオミちゃんに会わせてくれたら帳消しにしてあげるよ」


「急な事になってごめんなさい。でも、僕」


 アカネさんから通信が入ったので、僕は平謝り。

 段取りが僕の軽率な行動で全部ダメになったのだから、謝るしかない。


「はいはい。トシ坊が、妹さんを奴隷にしている現場なんて見たらキレちゃうのはしょうがないよ。じゃあ、今から飛ぶね」


「おそらく、ここにギガスはいないと思いますが、お気をつけて」


 カレリアに向かう隊商。

 僕らは、支援戦闘機パトラムをトレラートラックに偽装していた。


 パトラムは、ヴィローと合体できる優れモノであり、飛行する機械がほとんどないこの世界では、圧倒的に優位な兵器。

 ヴィローと合体すれば音の速度を越えて飛ぶことも可能と、宙船AIマザーさんは言っていた。


「うわぁぁ!」

「どうして、空をあんなものが飛ぶの!?」


 パトラムが飛翔。

 駐機場の屋根を吹き飛ばした際、周囲に居た少年兵たちが悲鳴を上げている。

 カレリアの街中はヴィローが疾走していることもあり、すっかり混乱状態だ。


「僕らは、このまま公館を強襲。レオンさんとエヴァさんを回収します」


「お兄ちゃん、いったいどうなっているの?」


「ナオミちゃん、心配しなくても良いの。トシおにーちゃんは、絶対に貴方を守るからね」


【はい。私ヴィローチャナは、お嬢様たちを守る剣。いかなる脅威も私の前では、そよ風でございます】


  ◆ ◇ ◆ ◇


「貴方がたなら、我が国に住んで頂き、是非に技術を伝授してもらいたいです」


 ちょうどカレリア民主労働党、委員長ラザーリ・イグレシアスがレオンとエヴァに対し、スカウトをしていた頃。


「それは一度持ち帰ってみないと、ここで答えは出せません。私とエヴァ嬢はともかく、他の三人に意見を聞かない事には勝手に動けないですし」


「そうですか。では、エステバン様。吉報をお待ちしていま……! なんだ、これは!?」

「きゃ、ラザーリ様ぁ」


 そんな時、大きく地面が揺れた。

 ラザーリは想定外の事態に大きく取り乱し、横に居た少女メイドに抱きついた。


「一体、何が……。ん、あれは!?」


 荒事には慣れているレオン、現状を把握しようと視線を周囲に走らせる。

 先程の衝撃でガラスにひびが入った窓の向こうを見ると、見慣れた機械巨人が居る筈もない公館の庭先に立っていた。


「ヴィロー!? どうして、ここに飛び込んできやがった!?」


「レオン、状況が変わりましたの。リリちゃんがパニックしてて詳しい事は良く分からないけど、ここから逃げた方がいいみたいですわ」


 混乱しているレオンの手を取り、逃げる提案をするエヴァ。

 レオンも、取り乱すラザーリを一瞥。

 この場にこれ以上居ると不味いと判断し、急ぎ部屋を飛び出した。


「おい! 逃げるな!? これは、一体どういう事なんだぁ!」


 背後では、先程までの紳士的な様子が嘘のようにラザーリが大声を上げていた。


「逃げるなって言われて止まる馬鹿がどこに居るかよぉ! さて、詳しい事はトシに聞きますか。こりゃ。大変になるねぇ」


 面白くなってきたと、レオンは顔を狂暴な笑みで満たした。

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