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瑠璃光の復讐者(リベンジャー)~両親を悪徳貴族に殺され、妹と生き別れになった僕。運命の出会いをした美少女と共に機械巨人を駆り、世界を救う!~  作者: GOM
第一部 リリとエヴァ編

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第31話 ここからが逆転の始まり。

「つまり、トシ殿は敵中突破をして『王家の谷』までヴィロー殿を届け、治して来るつもりと」


「はい、伯爵様。アカネさんにはご無理を申しますが、ついてきて欲しいです。僕の想像、そしてヴィローの推定では近日中に、もう一度アイツ。ブラフマンは、このラウドを焼き払いに来るでしょうから。それまでにヴィローを治して帰ってきます」


 秘密を話し終えた僕、伯爵様に王家の谷へ向かう事を伝えた。

 王家の谷、遺跡宇宙船にはかつてヴィローが安置されていたし、彼用の予備部品も沢山あったのも覚えている。


 ……後、まだ船の動力源が健在なら船の『プラント』を動かして更に部品を造ったりも出来るはず。要らぬ事を知った僕らを結社は見逃すはずもないから、時間との勝負だ。


「でも、船の寿命は残り少ないって言ってなかった? プラントがあっても動かす動力が満足じゃなきゃ何も出来ないよ?」


「そこは多分大丈夫とは思います、アカネさん。船もリリを助けるためなら力を貸してくれるでしょうし、寿命が少ないって話も残り二百年もは動けないって話でしたので」


 僕とアカネさんは、伯爵様への話の前にラウドのプラントを特別に見せてもらっていた。

 それは複雑な配管が周囲を舞う球形の何か。

 半透明な容器の中は、何かの液体で満たされ、中には『何か』がある。


 プラントは稼働する事で、無から有。

 水や食料、資材など様々なものを生み出し、人々の生活を助けている。


「やっぱり、ここのプラントも元は宙船(そらふね)のものですね。繋がっている機材やプラントの形状が、僕が見た王家の谷の船の物と全く同じです」


「とりあえず、アタイは直属の整備部隊の半数を連れていくよ。アイツら、怪物くらいなら十分倒せる腕前だしね」


 アカネさん、元は僕と同じ民族の生まれ。

 僕の両親同様、機械整備士の家系に育ち、共和国側に付いた貴族の元で整備士をしていた。

 僕とは、とある事件をきっかけにして出会い、ヴィローの秘密。

 ヴィローチャナが神話級ギガスであることを知って、協力してくれるようになった。

 後は知らぬ間に僕&ヴィロー専属の整備士として、時には共和国整備大隊の第二中隊長として活躍している。


 ……今回の共和国のラウド制圧部隊にもアカネさん配下の方々は一緒に来ていて、後方待機だったのでイシュヴァーラの攻撃からは無事だったんだ。


 アカネさんの配下。

 今は、伯爵様の騎士団や共和国の残存ギガスを凄い勢いで治してくれている。

 おかげで騎士団は、まもなく全機出撃可能に。

 共和国の残存機体も、可動の目途が立っている。


 ……既に呉越同舟だものね。ラウドは結社に狙われているけど。同盟を結んだ共和国も今更ここから逃げる訳にもいかないしね。


 共和国側も遠征軍の最高指揮官フレデリク・マルチノ大佐や事務方は、伯爵様側との交渉の為にラウドの街中に居たので、イシュヴァーラの襲撃からは無事。

 今は、共和国本国に支援を頼んでいるが、遠い上に共和国自身の守りをイシュヴァーラ対策で減らせないとあって、現状の戦力で街を守らなけれなならない。


「すいません、アカネさん。皆さんお疲れなのに、休む間もなく砂漠に連れ出して。それに伯爵様。危険な時期に逃げる様な事になってしまい、申し訳ありません」


「そこは気にしなさんな、トシ坊。技術者として人類最高峰の科学力を誇った時代の遺跡を見せてもらえるんだ。それだけでお釣りが出るよ」


「では、ワシはトシ殿の留守中に街を守るとしよう。トシ殿、必ずヴィロー殿を治してリリちゃんと一緒に帰っておいで。ここが故郷だと思ってくれればワシも嬉しいぞい」


 僕の都合に振り回される皆。

 頭を下げた僕を逆に励ます様にしてくれるのが、とても嬉しい。


「あ、ありがとうございます、皆さん。必ずヴィローを治して帰ってきます! そしてリリと一緒にまた宴会しましょう。ううぅ」


「トシ殿、泣くんじゃない。まったくお前はガキっぽい外見のままだなぁ。まあ、そこが弟みたいで可愛いんだがな。オヤジ、俺トシ殿に付いて行っていいかい? こんな俺でも道中の警備くらいは出来るし、ここの騎士団に今更入団するのも違うだろ?」


 なんとレオンさんが僕の警護で一緒に来てくれるという。

 確かにそれは心強いが、伯爵様のお子様を危険に晒すのはあまりに心配になる。


「レオン……。ああ、お前にトシ殿を頼もう。ワシが昔使っていたD級ギガスを持って行くがいい」


「ということだ。トシ殿、いやトシ。俺も一緒に戦うぜ。これでも俺。昔はギガス闘技大会で準優勝まではいったことがあるのさ!」


「す、すいません。本当になんて言ったらいいのか。伯爵様にはお子様を危険に晒すが気の毒ですし、レオンさんは僕と付き合いも長くないのに……」


 どうして僕とリリの為に、多くの人々が助けてくれるのか。

 僕は、不思議に思いながら泣いていた。


「そんなの、トシ坊やリリちゃんがこれまで沢山の人を助けてきたからじゃない? このラウドでもハリー君の親子に始まり、治療院の人達、騎士団に伯爵様。共和国の人達も」


「そうじゃな。ワシらはトシ殿、リリちゃんに命を助けてもらい、人同士の愛を見せてもらった。この恩を今返さぬでいつ返そうぞ!」


「俺もオヤジを助けてもらっただけで感謝しきれねぇ。それにな、トシに今回も『賭けて』みたいのさ。今回も大儲けさせてくれよ?」


「はい! この御恩は必ず僕とリリでお返しします。今後とも宜しくお願い致します!」


 結局夜遅くまで語り合った翌々日。

 僕、レオンさん、アカネさん指揮下の整備部隊はラウドの街を後にし、一路貴族連合の領内を進む。

 目的地は二百キロ程先にある「王家の谷」。

 そこに眠る宙船(そらふね)を目指して!


 ……リリ! もうちょっと待っててね。僕、必ずキミを迎えに行くから!!

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