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52.機械メイドさんは悪巧む


「うーむ、魔界も不況じゃのう」


 ダンジョン内がある程度落ち着いたのでようやく我もゆったりとできるというもの。

 じゃから我は魔界から発行されている魔界新聞を読んでおるわけじゃが魔界も不景気らしい。

 何せ見出しが不穏じゃ。

『魔界、ついに就職率10%をきる!』

『魔界で殺人⁉︎ 誰もいなかったはずなのに!串刺ししたいの謎!』

『長命種ゆえに職がない現場』

『新たなる職場探し、老後とはいつから?』

『働かないんじゃない働けないんだ!』


 などという見出しばかりじゃし。

 まあ、魔界の連中は基本的に長寿じゃからな。時間はたらふくにあるわけなんじゃがする事がないというのが現状なんじゃよな。


「マスター、ダンジョン運営状況を確認お願いします」

「うむ、いい感じじゃないかのう!」


 ヘルガから渡されたダンジョンの現在の状況を伝えるデータは右肩上がりじゃ。

 ダンジョンに入ってくるDPはかなり増えた。冒険者も次々入ってきてるわけじゃが、モンスターもそれを上回る勢いで量産されとるからな。主にゴーレムじゃがな。ゴブリンは勝手に増えとるし。そしてゴブリンが死ねばゾンビとかスケルトンが増える。


「そうですね。この調子ならDPの集まりもいいです」

「愚かな人間共はガチャにお金を貢いでくれますからね。本当に愚かすぎます。ベルの店も暴利のような値段ですがダンジョンのすぐ側で確実に買えるし、売れるということで大儲けしています。売られた物はまたガチャに放り込まれますし」


 スピアは相変わらずじゃな。

 こやつにとって人間はガチャにお金を入れてくれるだけの存在みたいじゃし。


「ですが、ダンジョンの運営が好調になると問題も増えます。というかまた元に戻りますよ?」

「なにがじゃ?」

「人手不足ですよ」

「あー」


 人手不足を解消するためにベルとスピアを作り出したというのにまた人手が足りなくなるとは…… しかもたまに炸裂するスピアのドジがけっこう笑えない被害を出したりするわけじゃからのう。それに比べたら割れが異世界の漫画を読んでる思いついた魔法をためして第三階層を半壊さしたのなんて笑い話じゃろうな!

 これ、無限ループになるんじゃない?

 働いても働いても全く楽にならない!


「ご主人、いっそのこと人という名のゴミを雇うというのはどうでしょう?」

「そうじゃな、またモニター潰されたらたまんしな」


 流石に自分がたまたま滑って横蹴りを放ち、たまたま! 放った横蹴りがダンジョンモニターに直撃し、たまたま! 全てのモニターを粉砕したせいでダンジョン内の様子が一時的にわからなくなっていた事を引き起こしたことがあるのでいつも口が悪いスピアもバツが悪そうな表情を浮かべながら提案してきた。

 ドジとは恐ろしいものである。

 おかげで我が異世界のアニメを見る用のモニター取られたしな!


「この世界の住人をですか? それダンジョン内の情報漏洩になりません?」

「ゴミにそんな事を考える頭などないと思いますが?」


 ヘルガが心配そうな声を上げるなか、さらっとスピアは毒を吐いとる。

 それはこの世界の住人に失礼というものだと思うんじゃが、ダンジョンに向かってくる連中を見ていると脳筋と呼ぶのに相応しい奴らばかりじゃから否定できんのじゃよな。


「じゃが、お主の言うところのバカな連中なわけじゃろ? バカなら何するかわからんし使えるとは思えんのじゃが?」

「使うのは当然、バカの中でもマシな部類に決まってます。それにご主人、異世界にはこんな言葉があるそうです。『バカとハサミは使いよう』って」

「ふむ」

「要はある程度は頭が回る奴を拾い上げればいいわけです。おそらくはどこの世界、魔界も変わらないと思われます」

「なに?」


 魔界と人間界が変わらない?

 環境が全然違うと思うんじゃが……


「とりあえずは使えるものは使えばいいんです」


 あ、またなんか企んどるのう。

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― 新着の感想 ―
なんかまた別のトラブルがあるかもw
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