表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/64

30.ドラゴンさん家儲かる


「終わればあっけなかったのう」


 ヘルガが勇者達を蹴散らしたのをモニターで確認した我はDPで購入した異界の飲み物、コーラとやらを飲みながら少しばかりがっかりした。

 いや、コーラにじゃないぞ? 異世界の食べ物や飲み物は大体美味いからのう。特にあの炭酸とかいうのはいいものじゃ! あのシュワシュワがたまらん。ガッカリしたのは勇者にじゃ。

 まぁ、ゴブリンの奇襲で一回死んでるような連中じゃしな。仮に奇襲を受けずにまともに戦ったとしても多分数の暴力で潰されたじゃろうし。そんな奴らがヘルガに、数の暴力すらトラウマを刺激されなければ粉砕できるマジもんの勇者族に真正面から策もなく戦えば勝てる可能性なんて欠けらもないに決まっとる。


「そう考えたら当たり前の結果じゃったのう」


 すでにモニターに映るのは逃げ惑う残党とも言えるような状態のゴブリンやスケルトンばかり。それもこのままいけば大して時間もかかる事なく、タマやヘルガに殲滅される事じゃろうな。

 いや、ヘルガ達はすでに戦う気すらないのか武器を手にしたままダンジョンのある方へと移動をし始めておる。

 ある程度は満足したようじゃな。

 残りのモンスターも怯えたようにバラバラに逃げておるようじゃし放置して問題ないじゃろう。多少残しても冒険者やら騎士やらが駆除するじゃろうし。


「勇者は二回死んだわけじゃし、ダン連の奴らも満足じゃろ」


 勇者は死んで復活したわけじゃが、復活にも代償がいるらしいからな。所謂、ですぺなるてぃとかいうやつらしいが我にはよくわらん。

 ヘルガの奴を鍛えてた時にもヘルガが言っておったがちゃんと聞いてなかったし。

 ま、ダン連の連中の依頼はちゃんとしたわけじゃから問題あるまい。

 それに今回の騒動のおかげでDPがうはうはじゃしな!


「いやー途中からダンジョンの領域を広げておいて良かったのう」


 思ったよりも大量のモンスターがダンジョンの外に出て行くのを確認したからのう。ダンジョンの領域を山の中だけだったのをかなりのDPを使用して急いで広範囲に広げたからな。

 おかげで死んだモンスターは余す事なくDPへと変換できたし、なんなら勇者達が死んだ事で大量のDPが入手できた。

 まぁ、勇者達は死んでも生き返るわけじゃからボーナスキャラみたいなものじゃ。


「あ、いっそのこと生捕りにしてダンジョン内に飼い殺しにしておけばよかったんじゃないか?」


 そしたら毎日DPがうはうは状態になっていたのでは!

 いや、流石に勇者をダンジョン内に監禁なんかしたら教会とかが絶対にうるさいじゃろな。

 やっぱり勇者はやってきたら確実に殺してポイントに変える方針がよいじゃろうな。


「じゃが、今回はこっちが襲撃をかけた形なわけじゃからなぁ。人間達を変に刺激しとらねばいいんじゃが」


 ドラゴンは強い。超強い。

 そんな強いドラゴンがいるこの世界なわけなんじゃが世界で一番多い種族は人間なんじゃよな。

 弱いけど悪知恵が働くというかせこいというか。あと放っておったらネズミみたいに増えるし。

 決まった時期に発情期が来る獣人とかと違って年中発情期なわけだからポコポコ増える。

 そんなわけだから超強いドラゴンでも数の暴力には屈する。超強くても魔力や体力は無限ではないからな。


「弱いくせに数の暴力だけはえぐいからな。人間は」

「マスター、只今帰りました」

「クマー」


 人間のしつこさについて考えを巡らせていると返り血を浴びまくったヘルガとクマが帰ってきた。

 奴らの歩いた床には血で作られた足跡がくっきりと出来ておる。


「汚いから早く血を流してくるんじゃ」


 ヘルガ達にタオルを投げつけて我は部屋から二人を追い出し、勇者達の事はすぐに頭から消えたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 勇者が経験値稼げるお得キャラみたいになってますね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ