表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全てを受け止めていたら最強になっていた。  作者: 無双五割、最強にかわいい美少女五割の作品
91/200

律義










 仕事をするぞといつもとは違う方向でホウセンカを出る。


 この辺の道だと信じつつ、リドルがポツリ。


『奴隷を手に入れてどうするの? まさか、あんなことやこんなことを……』



「ああ、そのつもりだ」


「うわ、サイテー」


 ホウセンカに引き渡しておけば、ある程度の日々が保証されるだろう。


 問題はそいつに歩める程度の実力があるかどうか。


 俺があんなことからこんなことまで教えたらいい。


「なにあれ!」


 こんなことっていうのは、トカゲ狩りとかだな。


 美味しそうに草を頬張るトカゲのせいで草原が禿げている。


「ルビー、倒し方を教えよう」


「にゃ?」


 剣を抜けと構えさせて動きを教える。


「トカゲというのは少なければ弱いが、多いと迅速な処理が要る」


「にゃにゃ?」


「……見てたらわかるか」


 猛ダッシュで距離を詰めて飛び込みながら首元に剣を差し込む。


『ギギ……』



 貫いたまま剣を振り上げ、近くのトカゲも死なせる。



 簡単にできあがるトカゲ串。


「ルビー!」


「にゃあ!」


 やり方が分かったのか、物凄い勢いでやってくれた。


 刺せなくなったらその場でトカゲの死体に足を置いて引き抜く。


 気づいたトカゲが飛び込んでくるが、貫くことは容易い。


 ルビーは瞬く間にトントントンと息の根を止めていく。


「才能があるかもしれないなあ」


 剣士として羨ましいと思いつつ、ルビーが頑張るまでサボることにした。


 動くのも気持ちいいが、バッタバタと役目を果たす姿を見ていたい。


 最後の一匹を仕留めるとルビーは肉を蹴り離して剣を収める。


「にゃ」


 新たな領域に達したのか、首を振って静かにしていた。


「達人みたい」


 リドルの言う通りだ。


「本当にそうかもしれない」


 近くで焚き火を組んで皮を剥ぐ。


 カゲから貰ったダガーで剥ぎながら剣に突き刺し、処理した肉をそのまま火にかける。


 剥いだ皮は手元に収めておく。


「ルビー」


「にゃー!」



 俺の近くに戻ってくるとピタリと正座する。



 手を太ももに置くとグーを作った。



「そんな律儀にしなくてもいいんだが」


 焼けたトカゲ肉をルビーに剣ごと贈呈。


「不味くはないぞ」


「にゃあ!」


 右手に剣を握ったルビーがもぐもぐと顔を肉に寄せる。


 たまに足をちぎっては美味しそうに歯を立てていた。


「にゃまい!」


「良かったな!」


 食べ終えたルビーを連れてホウセンカまで戻る。



 クエストワークに向かうとなにやら言い合う二人組が。


『依頼出したいんだけど!』



「この街の出身でないと依頼は出せません」


「はっ? なんで?」


「だから、部外者に権利はないと何度も……」


「殺して、アデル」


 手を上げそうな男を背後から抑える。


「なんだ、貴様!」


「依頼ってなんだ?」


「お前には関係ない」


「お前には聞いてないぞ? なあ、教えてくれ、ソラン」



 虹色のドレスはめちゃくちゃ分かりやすい。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ