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全てを受け止めていたら最強になっていた。  作者: 無双五割、最強にかわいい美少女五割の作品
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男のルール










 宿に戻ってカゲが寝ると思っていたんだが。


『くっ、ルビーめ!』


 ルビーが大の字でうにゃうにゃ寝ているせいで、カゲが寝れるスペースがない。


「どんまい」


 助けて欲しそうにカゲが見てくる。


「助けてやりたいが、キスは見送るんだろ? 接触もしない方が」


「座れ、エム!」


 問答無用で指示されて仕方なく床に座る。


「で、どうするんだ」


 黙って見ていると俺の足に割り込んできた。


 あぐらをかく前に座られては足を組めなくなる。


「……おやすみ」


 カゲはそのまま横になって俺の右足に抱きつくと頭を下腹部に堂々と置いてきた。



「腕枕くらいなら、してやれるぞ」


 ルビーを横に退けても良かったのに。


「カゲは、これでいい」


 頬擦りされては文句も言えない。


「そうか」


 硬い髪を撫でながら静かに過ごすことにする。




『本当に好きなの?』


 リドルが不意に聞いてきた。


「好きだな」


「へえ」


「言われると不思議だな、さっきまで思ってなかったのにかわいく見えて仕方ない」


 モチモチとした頬も細い手も、嫌いはありえない。


「それが意識するってことだよ、気になって撫でちゃってるじゃん」


「そ、そうだな」


 起こしてしまったら迷惑だと手を引く。


「いやー春の匂いがする、良かったね」


「近所のおばさんみたいだな……」


「シッツ!」


「ソーリー」


 もう二度と綺麗なまま歳を取らないだろうに、リドルは気にしているようだった。



「女の子にそんなこと言ったらダメなんだよ」


「覚えておこう」


 リドルに男のルールを教えこまれた。


「リュウキの顔は悪くない」


「そうなのか!」


「でも、かっこよくない」


「なんだと……」


 教えてくれたルールでかっこよくなれるらしい。



 実践してみるわ!


 男ルールその一!


 朝は優しく起こしてあげること!



「カゲ~朝だぞー」


 慎重に起こすと目を擦りながらフラフラ起き上がってくれた。


「……唇、確認して」


 カゲが唇をすぼめて近づいてくる。


 割り込むようで悪いが、直前で人差し指をカゲの唇に当てる。


「見送るんじゃなかったのか?」


「む、むむむっ」


 カゲはバツが悪そうに舌を出す。唇で挟んでズルリと舐めた。


「エム、やはり確認のキスを……」


 カゲは大胆にねだってくる! 今までの枷が外れたように生き生きしているような。


 男ルールその二!


「確認なら触れるだけで分かるだろ?」


 カゲの唇に人差し指で触れ、柔らか具合を確かめた。



 たまには引くといいらしい!



「か、カゲはもう出かける!」


「どこに行くんだ?」


「クレアに会いに行く!」


「一緒に行こうか?」




『アホは来るな! したかったのにっ……』


 バタンとドアが閉められ、カゲが大きな足音を残していった。




「……悪いことした気がするな」



「ルール履き違えてるからでしょ」


 リドルに幽霊らしく、クツクツ笑われた。









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