驚愕の事実
『ごめんなさいだって!?』
「はい」
自主トレーニングという仕事も入っている。
あまり受けれる事態ではなかった。
「そこは……やりなさい」
シンスに背中を舐めるように見てまわられる。
俺は拒否を選択していく。
「力が足りない、そういうのはもう良いわ」
「……」
『リュウキ、あなたには仲間が居るんじゃなくて?』
美女の中から一人が静かに出てくる。
「何のために、ギルドに入ったのかしら」
その人は俺の手を取って耳元で囁く。
『ミストが居るよ』
「そう、だったな」
「フィールドソードに任せて」
シンスはふうっと息を吐いて確認してくれた。
『それで、気は変わった?』
頷くと『そう』と言い、俺は外に追い出された。
「おデートタイム!」
「悪いがそうとも言えない」
「そんなー」
温泉の近くに戻ってミストに仲間の説明をする。
「ふーん、ふーーん」
薄ら目でじっと見てくる。
「なんだよ」
「ウラヤマシイ!」
ツーンとした様子。ギルドクエストの内容を聞いてみたが、教えてくれなかった。
場所の情報は必要だと思うんだが。
「教えてあーげない!」
「どうせ知らないんだろ、見てなかったもんな」
「知ってるもん! ほんとだよ!」
どうせ知らないだろ。そう思いながら待っているとタンザとルビーが戻ってきた。
「これで鍛錬が弾みそうです」
タンザがルビーに首を傾げると元気な肯定が飛んでくる。
「カゲは?」
「服に手間取ってましたよ」
タンザの言う通り、すぐ後にカゲはやってきた。
「エム……あっ!」
カゲの人差し指がミストを示す。
「何もするなよ」
ミストには冷静で居てもらいたい。
「なぜこんなやつと……」
「ギルドクエストだ、それに根本的な勘違いをしている」
「勘違い?」
俺はミストのスカートをペラリと捲り上げた。
『きゃっ』
ミストが両手で抑え込んで隠そうとするが、カゲはもう理解してしまったようだ。
「お、おとこ……?」
「そうだ」
「で、では、そんな」
カゲは涙目でうるうるし始める。
予想していた状態と違う。
「なんだ?」
『エムは何も、付いていないのか……?』
「えっ?」
『ミストが男なら、エムは女なのだろう……?』
そんな言葉を聞いたミストが俺の後ろでクスクス笑ってる。
「お、俺は男だぞ」
「信じれるものか、付き合う人間は男と女しか見たことない!」
「ホウセンカに居たなら同性愛を知ってるだろ」
『ホウセンカも生やした女紛いと女が沢山付き合っていた!』
「え?」
ゾワリと寒気が走る。ミストも「えっ」て顔をしていた。
「エムとの子は二度と……」
「だから男だぞ」
俺はカゲに近づいて証拠を提示する。
「触れば分かるか」
カゲの手を引き、強引に服の上から触らせてみた。
「……あたたかく、それでいてもにもにする」
「しっかり触るんだな」
パッと頬を赤くしつつ、遠慮はなかった。
もみもみ、もみもみ。
「良いものだ……」
「ちょっとちょっと! 揉みすぎ!」
ミストが慌てた様子で間に割り込んできた。




