食堂たんとで週替わり定食を:綱島
今年の3月に開業した新綱島駅に初めて降りてみたのである。
綱島というと大正時代に温泉が見つかったことをきっかけに温泉街が発展し、宿泊施設や遊郭もあった地域であり最盛期は1960年代。
その最後の生き残りとも言える東京園(注:綱島は神奈川県)が休業したのが2015年だから8年かけてその跡地に駅が開業したことになる。
できたばかりの綺麗な地下駅だが、地上部分がまだできていない。商業施設がオープンしていけばこのエリアも発展していくのかもしれないが、まだしばらくかかりそうである。結局、綱島駅の方に向かう。
綱島街道を越えて県道106号沿いに歩く。狭い割に交通量も多く、バス通りでもある道だ。駅も越えて北西に向かってしばらく。商業エリアの境かなというあたりでさらに斜め左前、西へと折れる。
すると小学校の向かいにある小さな店、それが今回の食堂たんとである。
こぢんまりとした店だ。店構えとしては飲み屋だろう。だが赤提灯など派手な目印もなく、そのあたり女性でも入りやすいだろう。ただし気付かずに通り過ぎてしまうかもしれない。
実際に夜は酒を提供しているようだ。店に入ればカウンターには日本酒の瓶が並んでいる。ただ、ランチもカフェもやっているというのであり、この雰囲気の店でメニューにりんごのタルトタタンなどと書いてあるのが妙に面白い。
ランチは週替わりプレートの一品のみというのが潔い。毎週変わるというのであるから飽きづらいだろう。
そのプレートは必ず構成が決まっているようで、入り口に説明がある。
定食の品数はなんと七品である。プレートの上に皿が七つ載っているということだ。
手前側の3つが、炊き込みご飯、メインディッシュ的な肉、味噌汁。
そし奥側に小さい器に盛られたサイドディッシュが4つである。
今回のメインディッシュは大根おろしののった鳥の唐揚げ。サイドディッシュは牛蒡や蓮根など健康的である。
一つ一つの器は小さめで、いわゆる学生街などのガツンとした定食ではない。値段も1000円を超えるし、二十歳のころなら見向きもしなかったかもしれない。
だがまあ、私も病気で入院などしてしまう歳でもある。こういう定食が嬉しい。確かに出てきた時は少なめに見えるかもしれないが、炊き込みご飯が見た目よりしっかりボリュームを主張してくるので、充分に腹は満たされる。
そしてその炊き込みご飯が美味いのだ。
おかずの唐揚げや野菜類なども味付けが尖っておらず優しい味わい。だが決して薄味などではない、素晴らしい味であった。
ところで健康に気を使っている風だが、食後のミニスイーツなど頼んでしまっているのでカロリー的には微妙であるのは仕様である。
ちなみにチョコ大福であった。狐色の胡桃が添えられていて、単にチョコ大福と言っても洒落ているものである。
良き店であった。
この日はこの後、本屋で友人である豆田麦先生の新刊、『愛さないといわれましても』の3巻を購入し、良さげな純喫茶の店でコーヒーを喫したのであった。
この店についてもまたいずれ書くかもしれないが、今日はここまでとしよう。
食堂たんと
ランチ定食
ξ˚⊿˚)ξこのエッセイ、いつも豆田先生のダイマしている……!








