小説の材料
書きかけというか、構想だけ、ワンシーンだけ。設定だけ。
そんなものが山積みになっております。
どうしましょ、コレ。
書きゃぁいいじゃねぇか。はい。まったくその通り。
とはいえ、無知な素人が、変に拘りたがるもんだから、
うまいこと文章に仕上げられないのですよ。
説明不要な詩や、世界観不要の話ならいいんですけど、
物語りはそれじゃ進まないというか、出来上がらない。
現代社会を舞台にしていたって、人間関係、キャラの性格や生い立ち。
それらを考えずに書いてたら、スッカスカのペラッペラ。
読んでて感情移入なんて出来やしない。
ということは、心が動かない。それは結果、物凄く詰まらないモノ。
そんな物が書きたいわけじゃない。
できたら、読んだ人が、何かを感じられる物が書きたい。
感動できたり、共感できたり、参考にしようって。
そんな風に、プラスに働く作品を書きたい。
なんだったら、読んだ人が大号泣するような感動作品を書いてみたい。
もう一回読みたいとか、誰かに、コレいいよ!って言いたくなる。
そんな物語りが書きたいものです。
楽しかったって思われる作品は、自分にはムリだと思っているので、
小ネタで笑ってもらうのが精々。
こんなテーマでとか、こんな設定で。と思いついたり、
他の方の作品を読んで、自分ならこのテーマをこう扱うかな?とか。
そんなアイデアで、ポツッと書いてみる。
そこから先が中々進まない。
思い描いたシーンや、キャラの感情を書き表すのに、
納得できる文章にならないことも多い。
こういう風に感じているシーンだけど、
読んでる人にはきっと違う風に感じられるだろうな。とか思う。
適切な文章にできている気がしない。
自分的「思ってたのと違う」感。
ストーリーが変わっていくのはいい。
でも、キャラの心情が描ききれないのはイヤ。
とどのつまり、書きたいのは、登場人物の心であり、
それらが、ぶつかって、寄り添って、どう動くのか。
どんな形を、味を成すのかっていうことが書きたい。
そのための調味料が色んな設定やストーリーだったりするわけで、
調味料と道具はけっこう集まっている。
集めるのが趣味だったりする。
で、材料もぼちぼち用意できてはいるけれど、
肝心の調理をしていないまま、冷蔵庫にしまってある状態。
幸いなことに、この材料たちには賞味期限はない。
まぁ、旬はあるのだろうけど、流行りに乗るつもりはないので、
悪役令嬢も、婚約破棄も、ざまぁも入荷していない。
俗に言うなろう系の小説の材料もないわけじゃない。
異世界転移だとか、モンスターとの闘いとか。
けっこう好きだし、書いてみたいとも思う。
でも今じゃない気がしている。
今いちばん調理してみたい材料は「応援」
例えをひとつ。
高校生の部活の大会。種目はなんでもいい。
特にこれから試合が始まるぞというタイミングで
一昨年だったかに大流行した、「紅蓮華」という曲。
あの曲の歌いだし部分の歌詞を、
応援席から選手のクラスメイトたちが歌う。
聞いた選手はどう思うだろうか。
青春真っ只中の高校生が、あの歌詞の中に
純粋なスポーツへの応援以外の意味を感じても不思議はない。
選手が男子だろうが、女子だろうが、
友達が「僕を連れて進め」と言ってくれてる。
歌っている中に意中の人でもいようものなら、
強くなれる理由には十分だと思いません?
きっと全集中の呼吸ができるようになるよね。
「俺と君との絆は誰にも引き裂けない!」
とか思っちゃうんでしょ、きっと(笑)
勘違いも生むかもしれないけれど、
間違いなく選手に力を与える応援になるはず。
そんな、人にプラスの影響を与える言葉をかける。
それこそが「応援」なんだろうなぁ。
そんな言葉や物語りが書きたいと思う。




