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【第一部完結】薄明のエンプレス~大宙帝国興亡記~  作者: おおがみ陣矢
第一部 「落華流帝」編
77/421

◆◆◆◆ 5-22 獅水の戦い ◆◆◆◆

 そして、数日後――


【 ヤクモ 】

「――よくぞ集まってくれた、我が朋輩ほうばいたちよ――」


 ヤクモの呼びかけに応え、各地より集った数万の精兵の前で、老将は矍鑠かくしゃくたる雄姿を見せつけていた。

 *矍鑠……老いてなお勇壮な様子。


【 ヤクモ 】

「知っての通り、北よりちゅう軍が攻めてきた。彼らの目的は、このヤクモを討つことにほかならぬ」


【 ヤクモ 】

「もし、我こそこの地を治めるに相応しい――と思う者がいるならば、遠慮はいらぬ。この皺首しわくびを獲って、宙軍に送りつけるがよい」


【 ヤクモ 】

「もっとも、むざむざくれてやる気はないがな――」


【 一同 】

「――――っ」


 戦士たちが息を呑むなか、ヤクモは弓に矢をつがえると、


【 ヤクモ 】

「――ぬうんッ!!」


 気合と共に、天に向かって射放った。

 すると矢は速さに耐え切れず、あえなく燃え上がり、四散した。


【 一同 】

「おおっ――」


 尋常ならざる強弓を見せつけられ、驚嘆する戦士たち。


【 ドリュウ 】

「大王に逆らう者などいようか! 我ら、こぞって力を合わせ、宙賊どもを返り討ちに、返り討ちにしてくれようぞっっ!!」


【 一同 】

「おおおおおっ……!!」


 ドリュウの掛け声に、天地をどよもすような喊声かんせいが響き渡る。


【 ヤクモ 】

「良し――さらばかん! 軟弱な官軍のやつばらに、我らの武、たっぷりと馳走ちそうしてくれようぞ!!」


 さらなるときの声が広がり、勇士たちの血潮をたぎらせる。


 こうして、後の世に〈獅水しすいの戦い〉と記録される合戦が、今まさに始まろうとしていた――

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