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【第一部完結】薄明のエンプレス~大宙帝国興亡記~  作者: おおがみ陣矢
第一部 「落華流帝」編
375/421

◆◆◆◆ 9-75 鶴風の戦い(24) ◆◆◆◆

【 アグラニカ 】

「……申し訳ありません、シン将軍。その、いささか、直情な娘でして……」


 ばつが悪そうに無礼を詫びるアグラニカ。


【 ウツセ 】

「いえ、気にしてはおりませんよ。若いうちは、あれくらいの気概がなくては」


 苦笑するウツセ。


【 タイザン 】

「――それはさておき、これからどうなさる?」


【 ウツセ 】

「ふむ……」


 と言っているところへ、


【 森羅の兵 】

「――陛下っ! アシアンディーカがっ……!」


【 アグラニカ 】

「…………っ!」




【 アシアンディーカ 】

「――姉者人ともあろう御方が、あのような口だけの男に惑わされてっ……!」


 アシアンディーカはただ一騎、陣を飛び出していた。


【 アシアンディーカ 】

「やつがれの実力……見せつけてくれるっ!」




【 バイシ 】

「……やれやれ」


 ドリュウたちを撃退したのち、バイシは一息ついていた。

 かつては一昼夜戦い続けても平気だったが、今はそうもいかず、身体がひどく重く感じる。


【 バイシ 】

(さすがに、ごまかしが利かなくなってきたねえ)


 と、そこへ――


【 ???? 】

「――副頭目っ!!」


【 バイシ 】

「……ん?」


 前方から引き返してきた一団があった。


【 無頼漢 】

「今こそ、ご恩に報いたく……!」


【 無頼漢たち 】

『微力ながら参上しましたっ!』


 駆けつけたのは、先日、罪を犯して斬首されるところを、バイシにかばわれ一命を救われた男たちであった。


【 バイシ 】

「おお……あんたたちか。なにも、あたしに義理立てするこたあないよ」


【 無頼漢 】

「いえっ……お助けいただいた恩、今こそ返すときっ!」


【 他の無頼漢 】

「少しでも、お役に立てればと……!」


【 バイシ 】

「やれやれ……ま、せいぜい、無駄死にしないようにしな」


【 無頼漢たち 】

『ははっ!!』


 と、そのとき……


 パカラッ……パカラッ……


【 無頼漢 】

「おっ……さっそく敵かっ!」


【 バイシ 】

「…………?」


【 他の無頼漢 】

「……なんだ、たった一騎?」


【 別の無頼漢 】

「俺たちに、任せておいてくださいっ! 行くぞっ!」


【 無頼漢たち 】

『うおおおっ……!』


 意気盛んに、男たちが迎撃する――


【 バイシ 】

「――――! 待て、そいつは――」


 ――バシュウウッ!


【 無頼漢 】

「……えっ……!?」


【 別の無頼漢 】

「……あっ……!?」


 ドシャッ……ドシャアッ!


 敵に一太刀も浴びせることなく、男たちは次々と落馬していった。


【 他の無頼漢 】

「なっ……!?」


 パカラッ……パカラッ……!


【 バイシ 】

「――なかなか、歯ごたえがありそうじゃないか! 名を聞こう!」


【 アシアンディーカ 】

「――われこそは、森羅指折りの勇士! 〈繚乱りょうらんたるアシアンディーカ〉なり!」


【 アシアンディーカ 】

「その野太い首、今こそ頂戴ちょうだいつかまつるっ!」


 高々と名乗りを上げながら、アシアンディーカがバイシに迫る――

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