表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【第一部完結】薄明のエンプレス~大宙帝国興亡記~  作者: おおがみ陣矢
第一部 「落華流帝」編
223/421

◆◆◆◆ 7-19 空に舞う ◆◆◆◆

【 砕嶺山 】

『…………ッ!』


【 ランブ 】

「ぐっ……!」


 ――ブシャアアッ!


【 ホノカナ 】

「…………!」


 ランブの左手から、ドス黒い飛沫しぶきが噴き出す。

 一方、砕嶺山の方は――


【 砕嶺山 】

『……グッ……アッ!』


 メキッ……バキッ! メキャアアッ!


 砕嶺山の籠手こてが、粉々に砕け散った。


【 宝玲山の将兵 】

『おおおおおっ……!』


【 砕嶺山 】

『……グッ……ウウウ……』


 ズゥンッ……と、砕嶺山が片膝をついた。


【 ランブ 】

「……はぁっ、ふぅうっ……まだ……やるかっ……?」


 なおも両足で地を踏みしめたまま、告げる。


【 砕嶺山 】

『……グゴ……ォォォ……』


 返事の代わりに、砕嶺山は左の拳を突き出してきた。


【 ランブ 】

「――――っ」


 その意を察して、ランブもまた右の拳を突き出し、軽くぶつけ合う。

 それがすなわち、武人同士の、決着のしるしであった。




 その一方で――


【 催命翔鬼 】

「ケッタァーッ!」


【 ミズキ 】

「おっと――」


 ミズキと催命翔鬼の一戦も、最終局面を迎えようとしていた。


【 催命翔鬼 】

「はぁン? さっきから逃げ回ってばかりじゃねえの、死神退治とかでかい口叩いたわりにはさあっ!」


 空中から見下ろしながら罵る催命翔鬼。


【 ミズキ 】

いてはことを仕損じる――と言いますので」


【 催命翔鬼 】

「小賢しいっ! つくづく小賢しいんだよっ!」


【 ミズキ 】

「そんなに、宝玲山の盟主になりたいのですか?」


【 催命翔鬼 】

「フン、そんなもんはどうでもいいけど……気に入らない奴の下にいるのが業腹ごうはらなのさア!」

 *業腹……非常に腹が立つの意。


【 ミズキ 】

「そうですか、ならば遠慮なく――」


 ゆるりと、手を振りながら一礼して。


【 ミズキ 】

「――討たせて、いただきます」


 ――ドッ!


【 催命翔鬼 】

「…………っ!?」


 ミズキが尋常ならざる跳躍で、空中にいた催命翔鬼のさらに頭上へと達した。


【 催命翔鬼 】

「こいつっ――それだけ跳べるくせに、今まで抑えてやがっただとオ……!?」


【 ミズキ 】

「こう見えても――慎み深い女ですので」


 と、足を高々と跳ね上げて、


【 ミズキ 】

「――はぁあッ!」


【 催命翔鬼 】

「…………っ!」


 飛電のごとく振り下ろされたミズキの踵が、催命翔鬼の脳天へと振り下ろされる――

ブックマーク、ご感想、ご評価いただけると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ