◆◆◆◆ 7-15 両断 ◆◆◆◆
【 催命翔鬼 】
「ケタケタッ……くたばりやがれーッ!」
【 ミズキ 】
「――――っ!」
空中から迫ってきた催命翔鬼の斬撃を、かろうじて回避するミズキ。
【 催命翔鬼 】
「ちいっ、ちょこまかとッ!」
そのまま上空へ飛び上がり、態勢を立て直す。
常に優位な状況を取る、一撃離脱戦法というわけだった。
【 ミズキ 】
「……これはいささか、厄介なようですね」
そして、一方……
【 砕嶺山 】
『……グゴッ……オオォ……!』
【 ランブ 】
「この御方に仇なすならば、容赦はせん……!」
対峙する両者。
ランブも巨躯であるが、さすがに砕嶺山が相手では大人と子供である。
【 砕嶺山 】
『グオッ……オオオッ……!』
【 ランブ 】
「…………っ!」
――ズドオオォンッ!
【 ホノカナ 】
「…………!」
今度は鉄槌の一撃を受け止めず、躱していた。
振り下ろされた槌が地面をえぐり、巨大な穴が空き、もうもうたる土煙が巻き上がる。
その間隙を、縫って。
【 ランブ 】
「――ぬうぅンッ!」
腰をかがめ、足を狙って薙ぎ払う。
【 砕嶺山 】
『……グッ……ゴオッ!』
――ガキィンッ!
【 ランブ 】
「……ぬっ!」
意外な反応速度で、槌によって受け止められていた。
【 ランブ 】
「やるな……!」
【 砕嶺山 】
『グゴッ……オ、オォッ……!』
そして、また一方では。
【 催命翔鬼 】
「――ケッタァアアッ!」
【 ミズキ 】
「…………っ!」
空を自在に飛び回り、間合い自在の催命翔鬼を相手に、ミズキが守勢に回っていた。
【 催命翔鬼 】
「ケタケタ……! 偉そうに出てきたくせに、逃げ回ってばかりじゃあないかっ! 口ほどにもないっ!」
【 ミズキ 】
「失礼――なにぶん、私の技は、うかつに放つと周りを巻き込みますので」
【 催命翔鬼 】
「はああっ?」
【 ミズキ 】
「ですが――この距離なら、構わないでしょう」
【 催命翔鬼 】
「…………!?」
それまでとは段違いの速度で踏み込み、一気に至近距離に肉迫するミズキ。
【 催命翔鬼 】
「な――」
【 ミズキ 】
「――はぁっ!」
ミズキの放った手刀が、催命翔鬼の胴へと打ち込まれる。
彼女の秘技〈空刀〉は、闘気を投げ放つ技だが、それを直接打ち込んだならば、その威力たるや――
【 催命翔鬼 】
「ガッ……アアアッ!?」
――催命翔鬼の胴が、上下に両断されていた。
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