◆◆◆◆ 7-12 人侠烈聖 ◆◆◆◆
【 宝玲山の将兵 】
『…………!?』
思いがけぬバイシの言葉に、将兵はこぞって驚きの声を漏らした。
【 宝玲山の将 】
「あの――小娘が?」
【 宝玲山の将 】
「バカなっ……戯れもほどほどにせよ!」
【 ホノカナ 】
「…………っ」
【 宝玲山の将 】
「どういうおつもりです、白銀夜叉殿!? その娘は、いったい――?」
【 バイシ 】
「おっと、まだ言ってなかったねえ。この娘は――」
バイシの視線を受けて、ヨスガが頷き、
【 ヨスガ 】
「人呼んで〈人侠烈聖〉……我が義妹である」
【 ホノカナ 】
「……!?!?」
【 宝玲山の将 】
「義妹……!?」
【 宝玲山の将 】
(義姉の間違いでは……?)
【 宝玲山の将 】
(どう見ても義姉だが……?)
【 宝玲山の将 】
(義姉だよなあ……?)
【 ヨスガ 】
「そなたら、言いたいことがあるなら言ってよいのだぞ……!?」
【 宝玲山の将 】
「ええと……その、人侠烈聖とは、聞いたこともありませんが……?」
【 ホノカナ 】
(それはそうですよね!?)
なにせ、当の本人が初耳なのだから、当然であろう。
【 ヨスガ 】
「ふむ、無理もない、まだまだ駆け出しの身ゆえな」
【 ヨスガ 】
「この通りの若輩者であるし、いささか――いや、かなり――否、相当に危なっかしい」
【 ホノカナ 】
(そんな念入りに強調しなくてもいいですよねえ!?)
【 ヨスガ 】
「副頭目という大役は、いささか荷が重すぎるのではなかろうか?」
【 バイシ 】
「なあに、あたしが陰ながら支えるさ。立場が人を作るってこともあるからねえ」
【 ホノカナ 】
「――――っ」
【 ヨスガ 】
「ふむ、御事がそこまで言うなら、我に異存はない」
*御事……相手を敬って呼ぶ二人称。あなた。
【 ヨスガ 】
「異存のある者がいれば、申し出るがよい!」
【 ホノカナ 】
(まずもって、わたしが異存ありありなんですけどぉ……!?)
そんな思いでヨスガとバイシの顔を変わりばんこに眺めるホノカナだが、どちらも澄ました顔で知らぬ顔。
【 ヨスガ 】
「異存はないか? それならば――」
と、ヨスガが言いかけたとき。
【 ???? 】
『グゴ……オオ、オオオ……ゴゴゴォォッ……!』
地を揺らすような、咆哮が響いた――
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