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【第一部完結】薄明のエンプレス~大宙帝国興亡記~  作者: おおがみ陣矢
第一部 「落華流帝」編
143/421

◆◆◆◆ 6-48 燎氏の変(34) ◆◆◆◆

 セイレンに襲いかかる絡繰り仕掛けの刺客たち。

 嗚呼ああ、セイレンここに果てる――かと思われたが、


【 セイレン 】

「なーんて、この私がおめおめと危地に陥るはずもありません! すべては、計算ずくだったのですよ――さぁ、崩れよっ!!」


 セイレンが杖で天井を指すや、ピシッ! と亀裂が入る。


【 異形の刺客 】

「――――っ」


【 セイレン 】

「わはははは! わざと追い込まれて、ここに誘導したのです! さぁ、今度こそ一網打尽になるがいい――――!」


 セイレンの高笑いとともに、天井が一気に崩れ落ちて――


 ――――は、来なかった。


【 セイレン 】

「…………あれっ?」


 代わりに、穴が空いたかと思うと、


 ドシャッ!!


【 ???? 】

「――ひゃあああっ!?」


【 セイレン 】

「っ!?」


 何者かが悲鳴とともに天井から落下してきて、セイレンの前に転がる。


【 ???? 】

「いたたっ……うう、ど、どうして急に床がっ……」


 と、腰をさすっているのは誰かと見れば、


【 セイレン 】

「ホノカナ殿っ……!?」


【 ホノカナ 】

「えっ!? あっ、セイレンさんっ……!?」


 そう、我らがリン・ホノカナ、その人であった。


【 セイレン 】

「なぜここに――いや、わかりますとも! 陛下のところへ向かう最中だったのでしょう? それで隠し通路を進んでいたら、いきなり穴が空いて落下した……と!」


【 ホノカナ 】

「そ、そうなんですっ……よくわかりましたねっ!」


 宮城の地下にある隠し通路は数多くあり、小柄な者でなければ通れないものもある。

 ホノカナは用心して狭隘きょうあいな通路を進んでいたところ、運悪くセイレンの罠に引っかかってしまい、あえなく落ちてしまった……という次第である。


【 セイレン 】

「ふっ……当然ですとも、私は古今有数の大軍師ですので! さぁ、早く陛下のもとへ向かうとよろしい! きっと待ちくたびれて、ひどくご機嫌斜めになっているでしょうから!」


【 ホノカナ 】

「たぶんそうでしょうね! でも……えっと、そうしたいのは、やまやまなんですけど――」


【 異形の刺客 】

「…………」


【 ホノカナ 】

「な、なんなんですかこれっ……人形っ!?」


 物言わぬ絡繰りの刺客たちに、ホノカナが息を呑む。


【 セイレン 】

「ふっ……そういえば、こいつらがいましたね! おそらくは、十二佳仙どもが送り込んだ絡繰り仕掛けでしょうが……」


 様子をうかがっていた刺客たちが、じわじわと包囲を狭めてくる――


【 ホノカナ 】

「~~~~っ! あ、あのっ、セイレンさん、策はっ!? 計略は――!?」


【 セイレン 】

「ふふふ……いいですかホノカナ殿! 策というのは、考えるにせよ仕掛けるせよ、それなりに手間と時間がかかるものであって――」


【 異形の刺客 】

「――――っ!」


【 セイレン 】

「~~~~っ!?」


【 ホノカナ 】

「~~~~っ!?」


 セイレンとホノカナの、声にならない悲鳴が響き――

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