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軍師は何でも知っている  作者: タンバ
第四部 アルビオン編
64/114

閑話 ロイの章1

 船が皇国の港を離れてから、二日が経った。

 皇国の港はもう見えやしない。


「ロイ君。外は冷えるよ?」


 甲板から見えなくなった港を、ずっと見続けていた俺に、ニコラの姉ちゃんが声をかけてくれた。

 たぶん、気を使ってくれたんだろうけど、今はそれが煩わしい。


「ほっといてくれよ……」

「……どれだけ皇国をみても、ユキト様は戻ってこないよ……?」

「わかってるよ! そんなこと!!」


 怒鳴り声をあげて、はっとする。

 ニコラの姉ちゃんが悲しそうに目を伏せてた。

 悔しくて、情けなくて。

 やり場のない感情を抱いてるのは、俺だけじゃないんだ。


「……ごめん……」

「ううん。いいんだよ。私より、ロイ君たちのほうが、悔しいよね……」


 ユキトの兄ちゃんが、アルビオンに連れて行かれる交渉のとき、ニコラの姉ちゃんは別の砦にいた。

 だからって、俺らより悔しくない、なんてことはないはずだ。

 傍にいれなかった悔しさだってある。それを押し殺して、俺をニコラの姉ちゃんは慰めてくれてる。

 いつもそうだ。

 俺はこうやって、周りを気遣うことができない。いつも迷惑をかけてる。


「しけた面して、二人ともどうした?」


 ご機嫌な様子で、甲板に上がってきたアルスのおっちゃんが、俺とニコラの姉ちゃんにそう声をかけてきた。

 手に持ってるのは。


「酒かよ……」

「子供にはわからねぇか? まぁ仕方ねぇな!」


 そういって大声で笑い始めたアルスのおっちゃんに、ちょっと殺意を覚えた。

 俺やニコラの姉ちゃんがこんだけ落ち込んでるっていうのに、自分は酒を飲んでご機嫌とは、いい身分だ。


「ざけんなよ……俺たちは……負けたんだぞ……!?」

「あっはっは!! そうだなぁ! 完敗だったなぁ! だから乾杯! なんてな!」

「おい」


 思わず背中の剣に手が伸びた。

 ふざけた奴だと思ってた。

 けど、不謹慎な奴だとは思わなかった。

 ユキトの兄ちゃんとの付き合いは、俺たちノックスの隊長たちの中じゃ、二番目に長いはずなのに。

 そのユキトの兄ちゃんが、アルビオンに捕まったのに、酒に酔ってヘラヘラ笑うだなんて。


「おいおい……おめぇ。死ぬぞ?」


 左の腰に差してある剣の柄を、酒瓶のもってない左手でいじりながら、アルスのおっちゃんがそう忠告してきた。

 確かに、こいつは俺より強い。経験も技術も、なにもかもがこいつの方が上だ。

 けど。


「知るかよ! あんたの態度は気に入らない!!」

「ロイ君!」


 俺が剣を抜き放つと、アルスのおっちゃんも片手で剣を抜いた。

 俺とアルスのおっちゃんの間に、ニコラの姉ちゃんが体を入れて、制止してくる。


「二人とも落ち着いて!」

「どけよ。ニコラの姉ちゃん! 仲間を奪われたってのに、酒飲んで笑ってる奴を許しておけるか!」

「あん!? 上等だ! クソガキ! かかってこい!!」


 アルスのおっちゃんが酒瓶を投げ捨てて、もう一本の剣も引き抜く。

 気配でわかる。酒に酔ってるせいもあるだろうが、アルスのおっちゃんも本気だ。


「ニコラ、どけ! 礼儀ってもんを俺がこいつに!」

「はいはい。わかったわ。とりあえず剣をしまいなさい」


 アルスのおっちゃんの後ろから、エリカの姉ちゃんが現れて、そう言い放った。

 アルスのおっちゃんの背後を取るってのは難しい。

 びっくりしたアルスのおっちゃんは、大きく飛び退いた。


「エリカ……」

「子供に礼儀を教えるといって、剣を持ち出すのは大人のやることじゃないわよ? ロイ。あなたも、剣を抜くなんて何を考えてるの? 仲間同士で争っている場合かしら?」

「……酒飲んで笑ってんだぜ? 今、ユキトの兄ちゃんがどうなってるかもわからないのに!」

「お酒は気分を紛らわすものよ。どうにもできない状況への憤り、不安。そういう感情を紛らわすの。大人の逃げ道なのよ。わかってあげて。目の前で止められなかったから、アルスも落ち込んでるのよ」

「……」


 エリカの姉ちゃんの言葉を聞いた、アルスのおっさんは、その場で座り込んで黙り込む。

 多分、図星だったからだ。

 アルスのおっさんは、近くに転がってる酒瓶を掴むと、そのまま浴びるように飲む。


「……ああ、止めれなかったさ……」

「本人が決めたことよ。色々と考えて、一番、最善だと思うことを選択したのよ。今までのように、ね」


 エリカの姉ちゃんは、そういったあとにため息を吐く。


「ミカーナは部屋から出てこないし、アルスとロイは仲間割れを起こすし、ニコラは泣きそうだし、まったく……私たちの隊長は、私たちをヴェリスに送ることに拘った。その意味がわからないほど、お馬鹿ではないわよね?」


 エリカの姉ちゃんは、アルスのおっさんの顔を一瞥したあと、俺の顔をみてくる。

 わかってる。

 ユキトの兄ちゃんは、俺たちに命運を託したんだ。

 ユキトの兄ちゃんは無策で敵の中に飛び込む人じゃない。だから、色々考えてはいるんだろうとは思う。

 けど、それらが通じなかったときのために、俺たちはヴェリスに送り返された。

 もしものための備え。それが俺たちだ。

 わかってる。わかってはいるけど。


「ヴェリスに着く前に、ユキトの兄ちゃんはアルビオンの王都に連れてかれるんだろ……? いくらなんでも間に合わないぜ……」

「アルビオンは公国よ。だから、正確には公都よ。まぁそこらへんは、あのよく回る舌に期待しましょう。さぁ、中に入りましょう。風邪をひいてしまうわ」


 確かに、エリカの姉ちゃんのいうとおりだ。

 ここで諦めたら、なんにも生まれない。

 そして、わざわざヴェリスに送り返してくれたユキトの兄ちゃんに、顔向けできなくなる。


「そうですね。アルスさんも中に行きましょう」

「……俺はもう少し、ここにいる……」

「仕方ないわねぇ。あなたたち二人は来なさい。ミカーナの部屋に行くわよ」


 エリカの姉ちゃんが有無を言わさぬ感じで、そう言ってきたから、俺とニコラの姉ちゃんは黙って頷いて、船の中に戻った。




■■■




 新型魔動船ナーヴィス。

 それが今、俺たちが乗っている船の名前だ。

 まぁ乗っているのは、ノックスの幹部クラスだけだけど。

 理由は二つある。

皇国が誇る最新鋭船で、随所に新技術が盛り込まれているから、あまり大勢の目には晒したくはない、という皇国側の理由と。

 皇族が艦長のため、下っ端を乗せるのは気が引ける、というノックス側の理由だ。

 元々は百人以上を収容可能な船だっていうのに、今は五十人にも満たない人間しか乗っていない。

 他の面子は、他の船でヴェリスに向かってる。

 話によれば、あんまりにも船の速度が違いすぎるから、到着日はかなりズレるらしい。

 エリカの姉ちゃんがその話を聞いて、顔をしかめてたから、あんまり良い事じゃないんだろう。

 ま、そんなわけで、今、このナーヴィスは部屋が有り余っている。だから、ノックスの部隊長には一室ずつ割り当てられている。

 その一室に、ミカーナの奴が閉じこもってる。乗船してからずっと。


「で? なんで俺が説得係なんだよ?」


 食事を載せた御盆を渡されて、俺はエリカの姉ちゃんに、出てくるように説得してきなさい、と言われた。

 自慢じゃないが、ミカーナとはそんなに仲良くない。というか、喧嘩ばかりしてる。

 俺が説得だなんて、逆効果な気がするけど。


「いいから行きなさい。早く行かないと、ロイの夕飯を燃やすわよ?」

「なんでだよ!? 理不尽だ!」

「ロイ君、はやく行った方がいいと、私、思うなぁ。絶対」

「まじかよ……」


 ニコラの姉ちゃんの忠告は、経験からいって、聞いたほうが身のためだ。

 確かに、エリカの姉ちゃんなら、夕飯くらい燃やしかねない。


「わかったよ……」


 しぶしぶ了承して、俺は御盆をもって、ミカーナの部屋まで向かう。

 ミカーナの部屋の鍵は、もうこの船の艦長である偉そうなお姫様から貸してもらってる。

 だから、開けるのは簡単なんだけど。


「勝手にあけたら、矢が飛んでくるよなぁ……」


 防御もできずに喰らう自分が、すげぇ想像できる。

 なんで俺がこんなことしなくちゃいけないんだろう。

 さっさと終わらせるか。

 俺は御盆を片手でもって、もう片方の手で、軽くドアを叩く。


「ミカーナ。ロイだけど。飯持って来たから、食え」


 できるだけ適当にいう。まぁいつも通りだけど。

 船が皇国を出たのが二日前で、ミカーナは二日間何も食べてない。

 誰が飯を持って行っても、受け取らない。

 それは今回も変わらないだろう。

 ニコラの姉ちゃんで駄目だったのに、俺相手にドアを開くはずがない。

 少しの間、待ってみたけど、反応は返ってこない。

 実は死んでるんじゃないか? なんて考えが頭をよぎる。

 いや、あの女は殺しても死ななそうだし、大丈夫か。

 肩を竦めて、部屋の前から離れようとしたとき、ドアがいきなり開いた。


「おわぁ!?」

「……・なんですか……?」

「なんですか? じゃねぇだろ……ってかお前……」


 いきなりドアが開いたこともびっくりしたが、それよりも部屋から出てきたミカーナの姿にびっくりした。

 ミカーナはいつでもどこでも、どんなときでも、キッチリと服や鎧を着て、身だしなみはしっかりしていた。

 けど、今、俺の目の前にいるミカーナは、いつもは後ろで結っている髪は、ところどころ跳ねていて、ぼさぼさだ。さらに、肌は荒れてるし、泣いてたせいか目は真っ赤で、腫れてるし、服もシワだらけでくしゃくしゃだし。

 まったく面影がない。

 身だしなみがしっかりしてたときのミカーナは、人目を惹くくらいには美人だったけど、今はだれも見向きもしないだろう。


「……何か?」

「見た目酷いぞ。せめて服くらいしっかり着ろよ……」


 ミカーナは俺に言われて、初めて自分の姿の酷さに気づいたのか、俺をキッと睨んでくる。


「俺のせいじゃないだろう……」

「……ちょっと待っていてください」


 ミカーナはいうと同時にドアを閉める。

 部屋の向こうで、何だかガシャガシャという音が聞こえてくる。

 さっき、ちょっとだけ見えた部屋の中は、足の踏み場がないんじゃないかって思うほど汚かったから、そのせいだろう。

 まぁとりあえず、自分の姿が恥ずかしいって思うほどには、理性が残ってるなら、大丈夫だろう。

 羞恥心を持つくらいには余裕ができたってことだし。

 遠巻きから俺をみているエリカの姉ちゃんが、満面の笑みを浮かべている。

 作戦が成功して嬉しいんだろうけど、別に俺じゃなくても、ミカーナは部屋から出てきた気がする。

 部屋から出てきたとき、ミカーナの視線は御盆に乗ってる飯に釘付けだった。絶対に腹が減ったから出てきたんだ。

 まぁ二日も絶食してれば、腹も減るか。

 そう納得していたら、ドアが開いた。

 どうにか見れる程度には姿を整えたミカーナが、少し息を切らして出てくる。


「そんなに急がなくても、飯は逃げねぇぞ?」

「誰がお腹が空いたといいましたか?」

「じゃあいらないのか?」

「食べ物を粗末にする気はありません。私のための食事なら、食べねば作ってくれた方に失礼ですし」

「いや、料理人はきっと、腹を空かしてる奴に食べてもらいたいって思ってるぞ? というわけで、この飯は俺が食う」


 いった瞬間、ミカーナが御盆に手を伸ばしてくる。

 だが、そんな行動は予想ずみだ。


「くっ! はやくよこしなさい!」

「私に恵んでくださいっていったら、考えてやる」


 食事という切り札がある今なら、ミカーナに日頃の恨みを晴らせる。

 馬鹿だ、馬鹿だっていわれる俺だが、悪知恵はそれなりに働くということを思い知らせてやる。


「……わかりました」

「よし! さぁ言え!」

「食堂で食べます」


 あれ?

 ミカーナはそういって勢いよく船の食堂まで走って行く。

 あとに残されたのは、俺と。


「ロイ? 何をやってるのかしら?」

「……いや、部屋から出たし、なんていうか、結果的には俺のおかげじゃね……?」


 後ろからエリカの姉ちゃんが俺の肩を掴んでくる。

 怖すぎて振り向けない。


「ロイはそんなに焦げたご飯が食べたいのかしら?」

「エリカさん、落ち着いて! ロイ君のいうとおり、結果的にミカーナは出てきたんですし、良しとしましょうよ!」


 ニコラの姉ちゃんがそういってエリカの姉ちゃんと、俺との間に入ってくれる。


「ニコラがそういうなら、仕方ないわね」


 危ない危ない。

 夕飯が黒い物体になるところだった。

 ふぅと息を吐いたら、いきなり声を掛けられる。


「さきほどまで落ち込んでいたのに、今は馬鹿みたいなやり取りとは……元気な奴らじゃのぉ」


 こんな喋り方をする人間は、この船で一人しかいない。


「よぉ、偉そうな姫さん」


 思わず普通に声をかけてしまった。

 やばい、と思って訂正しようとしたら、御盆を持っている手が冷たくなっていた。

 みれば御盆の上に乗っていた食事が、氷付けになっている。


「口の聞き方には気をつけるがよい。妾は偉そうなのではなく、偉いのじゃ」

「……了解です」

「あと、海上では食料は貴重じゃ。氷漬けでもしっかり食べるのじゃぞ?」


 この船で一番偉い奴が、とんでもないことを言い始めた。

 今の言い方ではまるで。


「俺の夕飯、これ!?」

「凍らせるのは得意じゃが、溶かすのは苦手じゃ。そこの紅蓮の魔女にでも頼むのじゃな。礼儀知らずの第五部隊長」

「微妙な火力調整は苦手なのよねぇ」


 歩く理不尽どもめ。

 魔術なんてものを使えるくせに、こういう時は役にたたない。


「暖かい場所に置いておけば、多分溶けるよ。私のも少しあげるね」

「俺の味方は、ニコラの姉ちゃんだけだよ……」

「まぁ茶番はこのくらいにしとくかのぉ」

「人の夕飯を凍らせて、茶番ってどういうことだよ……」

「そんなに氷付けの食事がよければ、お主の食事は、妾自ら氷付けにしてやってもいいのじゃぞ?」


 卑怯な脅しだ。

 食事を人質に取るだなんて。


「どうも、すみませんでした」

「心がこもっておらんが、まぁよいじゃろう。ノックスの部隊長を集めるがよい。作戦会議じゃ」

「作戦? なんのだよ?」


 姫さんが、哀れな奴を見る目で、俺を見てきた。

 くそ、わからないことを聞いて、何が悪いんだよ。


「はぁ、そんなのわかりきっておるじゃろ? ヴェリスに上陸するための作戦じゃ」

「……上陸ってそんな大変なのか?」


 姫さんだけじゃなくて、エリカの姉ちゃんやニコラの姉ちゃんまで、ため息を吐きだした。

 おかしいな。そんな変なこといった覚えはないんだけど。


「馬鹿ね。今、ヴェリスは制海権を帝国に握られてるのよ?」

「いや、でも、皇国の艦隊が戦ってくれてるんだろ?」

「第一艦隊は既に撤退を始めておる。今の皇国とヴェリスの関係では、ヴェリスの領海内にいるのは、無用な争いを生みかねないからのぉ」

「はぁ!? じゃあ、港とかは!?」

「占領されておる。じゃから、これからそれを突破する作戦を考えるのじゃ。まぁ第一艦隊には陽動くらいは要請するが、全面的な支援は難しいじゃろう。相当上手くやらねば、港の突破は難しいじゃろう」

「おいおい……どうすんだよ……海の上じゃ、俺たちは役に立たないぜ?」


 俺の言葉に、姫さんが眉を釣り上げた。

 そして、無い胸を逸らして宣言した。


「舐めるでない! 妾はリアーシア・ドゥーネハイルじゃぞ! 海の上で、お主らに迷惑はかけん! 問題は、お主たちが港を上手く突破できるか。その一点だけじゃ!」


 何だろう。すげぇ頼もしい言葉なのに、まったく頼もしく感じない。

 多分、それは。


「ユキトの兄ちゃんに泣かされた姫さんだからなぁ……」

「な、泣いてなどおらん! 無礼じゃぞ!?」

「ダメよ。ロイ。必死に堪えていたじゃない」

「紅蓮の魔女……妾は苛立ちを覚えたぞ……?」

「これは失礼しました。リアーシア様」


 エリカの姉ちゃんを睨みつける姫さんを見てると、ますます頼りない。

 それはニコラの姉ちゃんも思ってたのか、ぼそりと一言呟いた。


「……大丈夫かなぁ……」


 本当に同感だ。

 ま、でもここでどうにかしなくちゃ、ユキトの兄ちゃんを助けにはいけないんだし、意地でもどうにかするしかない。

 そう決意して、俺はとりあえず、暖かい場所に目星をつけることから始めた。


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