表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
387/1167

第335話黄泉の神の検証2


「とりあえず暗黒王はいらねーだろ?神級になったら利点はゼロだろ。次点で弓王と剣王か?お前武器使うか?使わねー方が強いだろ?」


「そっかー。師匠頭いいねー。あたしには王級なんてどれもゴミにしか見えないよー?」


ミグは何も考えていない風に言った。


「………間違っても賢王だけは生贄にするなよ?」


ラグアは念を押す様に言った。

なお、ラグアのこの意見は現代のミグが黄泉の神を使用する時のジオと同意見なのだが、このメンバーにはそれを知っている者はいなかった。




セルナース様との一時的な融合には成功した。

幸いラグアにもミグにもバレてはいない様だ。

ラグアは先にゴルド・シーマを生き返らせるようだ。

シュドレの両親…

特に父親を生き返らせた時が本当の勝負だ。

カティアは時がくるのを待つ。


そうこうしているうちにミグは黄泉の神を発動させる。


「発動、神級スキル、黄泉の神。王級スキル、暗黒王を生贄にゴルド・シーマを…」


その瞬間ミグの手から黒い霧が現れる。

その霧が晴れたところに立っていたのは水色の髪の青年…

現代アルムスの海洋系最強の魔王にして、海底都市の支配者…

そして現在は、星帝ラグア・エルライド・イグロシアルの特別幹部…

ゴルド・シーマがそこにはいた。


ゴルドは突然の出来事に何が起きたかわからずに固まっている。

そんなゴルドに対してラグアは言う。


「よおゴルド、久しぶりだな?お前が死んでから何年だ?俺の感覚だと30年以上だが、まあ、あの時はイグロシアルの時間は止めたからノーカンだ」


ラグアは言った。

ちなみにラグアの30年とはウルドナートの神界で過ごした30年の事である。


「ラグア様…俺は確かエリス様と…」


ゴルドは言いかけるが、その前にラグア言う。


「ああ、死んだな。あの時はエリスはなんとか逃げ帰ってきたがな?」


ここでラグアは間違ってもシーラの名前は出すような事はしない。

ミグの前でそんな事をすれば確実に拗れるのは想像がつく。


「それは何よりです。ラグア様、海底都市は今…」


「問題なくセリーが統治している。ゴルド、今日から特別幹部に復帰しろ。お前がいない間の説明はエリスに任せてあるから聞いておけ」


ラグアはエリスにはゴルドに対しての現在の状況と今までの説明を一任していた。

さすがに何の説明も受けずにシーラとはちあわせさせるのは避けなければならない。

ラグアは思った。


ゴルドの頭は何故生き返ったのか?

その他疑問で埋め尽くされていたが、それはエリスに聞けばいいと思い、一言だけ


「はっ、これからも魔王ラグア・エルライド様の為、お役に立てる様…」


ゴルドがそこまで言いかけた時だ。


「久々だなゴルド。それから今は魔王ラグア・エルライド様ではなく、星帝ラグア・エルライド・イグロシアル様だ」


ラグアに呼ばれて転移してきたエリスはそう言ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ