表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
382/1167

第330話ミグの神級とイグロシアル改革2


「パパが会議なんて珍しいじゃん。たしかパパ会議嫌いじゃなかったっけ?」


リーゼは会議をすると宣言した俺に対してそう言った。


「リーゼ、俺は極力めんどくせーから会議やりたくねー。だが、やらなきゃいけねー理由ができたから仕方がない」


俺はそう言うと集まったメンバー全員を見渡す。


「お前らに集まってもらった理由は単純だ。お前らに聞く。この組織の頭は誰だ?」


俺の言葉にほぼ全員が俺の方を向く。


「確かに俺の配下以外の同盟の中では、一応俺が成り行きで俺がリーダーに近い状態になっているが、よく考えろ。今の俺達は決まった名前もない寄せ集めの連合国に等しい」


俺の言葉を集まったメンバー達は無言で聞く。

つまりは薄々感じていたって事だろう。

だが、連中の表情は優れない。

俺が力でヤツらを無理矢理、配下にでもすると思ってるのだろうか?

さすがに仲間相手にそこまではしない。


「別に今までの体制を大きく変えるつもりはない。お前らと俺の関係は今までと変わらん。ただ大きく動く時は知らせろ。あと俺達の総称が必要だ。俺が言いたいのはそれだけだ」


俺の言葉は同盟連中や九天、そして王族や特別王族に向けて言った事だが、そのうち何人かはあからさまに安堵した表情を浮かべる。


よし、めんどくせー会議はこれで終わりだ。

名前は残った連中が勝手に決めればいいだろう。

とりあえずミグの黄泉の神の検証を…

俺がそんな事を考えて退室しようとした時だ。


「ダメだよパパ。せっかくの新体制でみんなが纏まるんだよ?その盟主がどこに行くの?」


リーゼは言った。


「あーリーゼ。もうめんどくせーから名前とかは詳しい体制とかはお前が決めろや。俺は今は忙しい」


その言葉にリーゼは満遍の笑みを浮かべる。


「パパ、言質はとったからね?」


やべっ…

しくったか?

俺はそう思ったがもう遅かった。


「じゃー、パパに変わりこの先はリーゼが仕切るよ?みんな異論はないよね?」


リーゼは周りを見渡して反対意見が出ないのを確認すると続ける。


「まずは名前だね。パパやリーゼやみんなの正式名称…。パパに変わってここに惑星国家イグロシアルの建国を宣言するよ」


リーゼは高らかにそう宣言した。

俺はこの時リーゼに任せた事を既に後悔していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ