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第295話古き時代のアルムス3


俺の体から5体の分体が現れる。

一体一体が帝級最上位…

神格エネルギーこそないが、ステータスは神に匹敵する上、帝級スキル10個にエンペラーギフト10個を持つ化け物達…


俺はそれぞれの分体に指示を出し、5ヶ所に向かわせる。




1ヶ所目は…

はずれだな。

ただのデカイスライムだ。

人型すらしてない以上、喋れるだけの知能があるのかも怪しい…

一応帝級スキルはもっている様だが、一個だけか。


俺は一ヶ所目の分体を消滅させる。

別に殺してもよかったが、一応腐っても帝級クラス…

俺の餌にはならなくても配下達の餌にはなる。

特にライナーあたりはこれがきっかけで神級に至れるかもしれない。

つーか、どの道こっちに引き込んだミグの餌も大量に必要だ。

俺はそう思ってコイツを生かす事にした。




2ヶ所目…


一応人型だ。

頭が3つあるけど…

コイツもミグじゃねーな。

俺は分体を消滅させる。



3ヶ所目…


見覚えのある青い髪…

少女の様な見た目…

さらにはご丁寧な事に銀髪の男と赤髪の女を連れている。

おそらくミュラとジオだろう。

コイツだ。

俺は他の全ての分体を消滅させ、ミグに向かわせた一体に意識を集中させる。



〜〜〜


その日、太古のアルムスのミグ・ヒピーはミュラとジオを連れて王級狩りをしていた。


「さあ頑張ってミュラっち、ジオっち、2人共帝級まであと一歩だよ」


「どんだけスパルタなんだよっ!!しまいには死ぬわっ!!」


ジオがミグに思い切り不満をぶつける。



ジオは今から300年程前にミュラと争っていた悪魔だ。

最初ミグはミュラに任せていたが、いつまでたっても決着がつかない事にしびれを切らし、マジックハザードでジオが治める国ごと吹き飛ばそうとした。

だが、ジオはそんなミグに単身で向かってきた。


「なんで?ミュラっちはともかく、あたしとお前じゃ絶対に覆せない程の差があるのになんで?」


そんなミグに対するジオの返答はこうだ。


「仲間の窮地に自分だけ逃げられるわけねーだろ?俺は悪魔だが外道じゃねえ。部下を見捨てて逃げるのは俺のやり方じゃねえ」


「キャハハハハっ、お前早死にするタイプだね。でもそーゆーのあたしは好きだよ?」


「帝級クラスの中でも5本の指に入る天下のミグ・ヒピー様からの告白とは嬉しいね?」


ジオは軽薄な笑みを浮かべながら言った。



それから約300年ミグはジオを気に入り、現在に至る。


そんな時だ。


「ミグっ!!こちらにヤバイヤツが向かってるっ!!最低でも帝級クラスだっ!!」


ミュラが切迫した声で言った。


ミグはその声を聞いて煩わしいので普段は切ってある、王級スキル、索敵王を発動させる。


えーっと実力は…

え?ヤバ…

一応帝級クラスみたいだけど、あんな化け物見た事ない…

シーラちゃんにも匹敵する程の化け物じゃん。


ミグがそう思った時その存在はもうすぐ目の前にいた。


真っ白な髪…

そして真っ赤な瞳…

どことなく邪神エリローズを彷彿させるその見た目…

実力は見た目通り化け物としか言いようがない圧倒的な存在感を放っている。


そしてその化け物は口を開く。


「よおミグ、さっきぶりか?いやこの時代ははじめてか?」


化け物は邪悪な笑みを浮かべながら言った。


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