表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
297/1167

第250話アルムスクローンパニック3


ミュラがため息を吐いたその時だ。

ふと疑問を口にした者がいた。

その声の主は13魔王ではない。

されども神に限りなく近い存在…

半神シーラ・ベルネイアは言う。


「とゆうかミュラさ?ウチ今回の事簡単にしか聞いてないけど、13魔王の席全部埋まってるよ?ラグアを迎える場所なんてなくない?それとも誰か外すの?」


シーラの発言はもっともだった。

既に13魔王の席は全て埋まっていた。

そんなシーラの疑問に答えたのは、ロロだった。


「ラグアの席か。ミュラとも話したがそこしかないだろうな…」


ロロの目線の先…

それはもっとも上座に位置する、13魔王が発足されて以来誰も座った事がない一際豪華な席…

ロロの目はそこを示していた。


ロロは続ける。


「かつて13魔王を作った時、テオレームはいつかここにエリローズ様を迎えると言っていた。ソドムはいつか必ず復活なさる初代ラグア様を迎えると言っていた。結局その話はまとまらないまま、13魔王は立ち上がった。もっとも当時エリローズ様も初代ラグア様もお迎えできる状況ではなかったのは事実だがな…」


13魔王発足時、形だけは和解したテオレームとソドムはロロの仲裁により結論を先延ばしにした。


「まあここに二代目ラグアを座らせれば、確実にソドムは敵に回るだろうがな…。テオレームの方は正直わからない。当の本人のエリローズ様は二代目ラグアについてる以上ヤツの行動は正直読めない。だがどちらにしろ、このまま二代目ラグアと敵対するよりテオレームやソドムを相手にした方が遥かにマシ。これが俺とミュラの結論だ」


その場にいる者の表情は様々だが、皆一同に押し黙る。

会議室は沈黙に包まれるのだった。



〜〜〜


場所は変わってダミーエルライド王国…

玉座の間に立っている青髪の女…プロトセリーは呟く。


「…アルムスの主だった陣営は13魔王…。かつてラグア様に倒された陣営の大部分は復活…。神話の伝説達には目立った動きはなし…。対して人間側の陣営は目ぼしい存在はなし…」


プロトセリーは斥候に出したアンデットから入った情報を整理する。


プロトセリー達は今回の作戦の為、イグロシアルにいる本隊からある程度の情報を与えられていた。


状況は予想してたよりも悪い。

唯一の救いは何故か復活している神話の伝説達…ミグ・ヒピーの陣営がまだ動いていない事だ。


プロトセリーは言う。


「とりあえず私はこれからイグロシアルに飛び、ラグア様に今回の成果を報告する。次の動きはそれからだ。異論はあるか?」


「ない」


「ないな」


プロトエリスとプロトライナーがそれぞれプロトセリーに答える。


その答えを確認した後、プロトセリーはイグロシアルに転移するのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ