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第171話報告


エミリーを任務に就かせてから、1週間後。

エミリーは玉座に座る俺に対して報告をしている。


ちなみにこの1週間にあった事は他国からの使者がきたのと、スパイが送られてきた事だ。

スパイの方は文字通り、一瞬で見つかった。

俺の国は基本的に、ウリン・ドーラスが作り出した警備システムに守られている。

最低でも帝級クラスじゃない限り、隠れて侵入など不可能だ。


スパイは本来なら3日程泳がせてから、始末するつもりだった。

だが、状況が変わった。

向こうの国から使者が送られてきたのだ。

ちなみに応対したのはセリーだ。

近いうちに向こうの国の貴族が訪ねてきて、俺と謁見したいらしい。

名前は…

セリーから聞いたけど忘れた。

必要ならあとでもう一度聞けばいい。


とにかくその使者の件で、スパイを始末するのは見送る事にした。

まあ、捕まえて人質にしてもいいけど、殺すのはちょっと待ったほうがよさそうだ。

エミリーには一応、任務として今回この世界について調べさせたが、それとは別にこの世界にも友好関係の国を作った方が色々とメリットも多い。

特に情報面でのメリットは計り知れない。

だからこそ今回、スパイの始末はしないで泳がせている。

まあ最悪、ぶっ殺して関係が悪化したら、その国滅ぼして他の国あたればいいんだけど、それは最後の手段だ。

好んでやる事はない。

アルムスでは途中から、俺達の敵になるような勢力は最高神一派を除いてほとんどいなかった。

だが、俺達はこの世界の事を知らないどころか、まだ来たばかりだ。

ここは慎重にいこう。



エミリーの報告は続く。

まず、この世界はイグロシアルと言うらしい。

そして、俺が今いるこの場所は、緩和地帯でどこの国の領土でもないらしい。

この世界は平均的な能力はアルムスより、だいぶ劣るらしい。

だが、この世界にもアルムスにあったスキルの様にギフトと言う力があるらしい。

そして、この世界の神はそのギフトを他の生物に付与することができるらしい。

そして、神自体にはさすがに会えなかったので、神のレベルまではわからないが、アルムスよりも神の数は多いらしい。


すでにウリンに作らせた、言語解析装置はエミリーから回収して、現在ウリンがそれを元に新しいスキルを製作中だ。

すぐに通常スキル、イグロシアル言語が出来上がるだろう。



ドーラス王国5王の中で最高の権力を持っているウリン・ドーラスとは、第二次神魔大戦前にはじめて話した。

ウリンは同盟関係にある限り、こちらには全面協力すると言った。

なんかセリーに聞いていた話とは、だいぶイメージが違ったけどまあいいや。


セリー相手には強気な交渉をしたウリンだが、ラグア相手に同様の事をする程バカではなかった。

ウリンはラグアに会う前には、セリーと同様に話を進めるつもりだった。

だがラグアに会った瞬間、方針を変えざる負えなかった。

神にまで至っていて、強いのははじめからわかっていた。

問題はそこではない。

キチガイ…

そんな言葉も生易しいぐらいの残忍、冷酷さを感じた。

あれは完全に狂っている。

人の命など表情1つ変える事なく奪うだろう。

ウリンはラグアをそう評価しての行動だった。


正確には、その認識は間違っている。

ラグアは人殺しをする時は、むしろ嬉々として行う。

まあ、どちらにしろ控えめに言ってキチガイに変わりはないのだが…



俺は考える。

総合的にはアルムスの方が上…

だが、神自体の数はイグロシアルの方が多い。

神の一体一体のレベルは不明。

まあ、広範囲に索敵すれば神のレベルもだいたいわかるからそっちはいいか。

まあ、安全マージンは一応とっとくか。


俺はこれからの為に準備をはじめるのだった。

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