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第118話レティス神国5


「阿鼻叫喚」


もう何度目かわからない神級スキルを浴びせる。

ヘヴンズゲートの勢いに止まる気配はない。

これはもうゲートを潰さない限り無尽蔵に出てくると考えた方がよさそうだ。

レティスをはじめ主力連中はさっきから何やら詠唱中である。

思えばヘヴンズゲートを出した時のレティスの口調は通常の話し方と違った。

あの短い詠唱でヘヴンズゲートの様な技を出せたのだ。

あのクソ長い詠唱から何が出るのか…

完成するまで待っているのはただのバカだ。


「混沌の神、時空崩壊」


世の中には絶対に混ぜてはいけないものがある。

例えば時間と空間。

これは混ざり合うと内部の存在が崩壊する。

だが、これらはそもそも概念が違う為混ざる事などありえない。

だが、テオレームは神級スキル混沌の神それを無理矢理、融合させた。

範囲は隔離したレティス神国全体。

当然その範囲内にはテオレーム自身も入るが神級スキルで守られているテオレームは一切の被害を受けない。


ヘヴンズゲートは一瞬で崩壊する。

大量にいた天使の軍勢も塵も残さず消滅した。

詠唱している少しはやりそうな連中が消えるのも時間の問題だろう。


「!?っ、プラネットガードっ」


レティスは慌てて先程の障壁を張る。


無駄だ。

これは攻撃ではない。

たった今この空間は物体の存在できない空間になった。

と言うか空間ごと崩壊させた。


アルムスの一部を消しちまったが、後で直しておけば怒られる程度で済むだろう。

たぶん…。

テオレームがそんな事を考えながら帰る準備をしていると…


ん?

天使がレティスに食われてる?

レティスの力がその分増大しているのがわかる。

まあ、今更何をしても無駄だ。


レティスは言う。


「詠唱はまだ途中ですがヘヴンズゲートぐらいは出せます。ヘヴンズゲートっ」


ん?

失敗か?

何も出ない。


だが、その直後ヘヴンズゲートが出ない代わりにレティスの力がものすごい勢いで増大し続ける。

なんだこれは?

空間の崩壊とレティスの力の増大は拮抗して、レティスの体は崩壊と再生を繰り返している。


レティスは言う。


「まさかここまでとは…。これが神ですか。天使王達はアルムスの未来の為に私の力となってくれました。彼等の犠牲は無駄にはしません」


そんな事はいい。

天使を食った時点でレティスの力が増大するのはわかった。

問題はどうやって時空崩壊を防いだかだ。

あの最後のヘヴンズゲートにたぶん種があるのだろう。

時空崩壊まで使って仕留め損なったのなんかいつ以来だ?

いや、はじめてか?

ロロやソドムには通用しないのがわかっている時点でそんな技は使わない。

にも関わらず、無駄だとわかっているはずなのに、ソドムのバカが配下を突撃させたので阿鼻叫喚は使ってしまったが…

おかげで小惑星1つをが消えてしまったのは、今となっては笑い話だ。


まあいい。

ならば、亜神テオレーム・クリムゾンの真の力見せてやるとしよう。

本気でやるなどソドムとやり合った時以来だ。


テオレームは抑えていた神格エネルギーを開放するのだった。


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