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after47神星帝争奪戦29


試合後…


リーザはまだ参加者の控室にいた。

控室といえば、イメージするのは簡単に休憩できるような部屋だが、ここはそんな部屋ではない。

その気になれば何日でも快適に過ごせる…

まるで最高級ホテルの一室のような部屋にリーザはいた。


そんな豪華な室内のソファーに座りながら、リーザはある人物を待つ。

そう。

この控室は参加者全員に一人に対して一部屋ずつ与えられているが、ここはリーザの控室ではなかった。


それは…




ソファーに座ったリーザが待つこと数分…

部屋には一人の人物が現れる…


その人物はリーザの姿を見るなり目を見開く…

そう。

その人物は今の今まで死んでいたのだ。

今回のミグの黄泉の神は、死んでから一律30分後に復活するように設定してある。

にも関わらず、自分よりあとに試合をしたリーザが自分の控室のソファーで寛いでいる…


それが意味することはつまり…


「………やっぱりリーザはさすがやわ…推薦枠の方々相手に勝つなんてな………すまんな…大口叩いといて惨敗やわ…」


復活したばかりの、準星帝、ルビア・オルガット・シアルは言った。


「まあまあ、気にしないでさ?って言っても無理だろうけど、あれはさすがに相手が悪いよ。まあ、仇はリーザがとるから安心してよ?たぶんルビアもリーザの相手だったら、それなりにはいけたんじゃない?」


リーザはスキルを使って自分の記憶の一部…

ミュンとの試合の一部始終をルビアに見せる…


「………まあ、セリー様相手よりは遥かにマシやけど、これに完封で勝てたのはリーザ、あんただからや。ウチじゃかなり手こずる相手や」


ミュンとのリーザの試合の一部始終を見たルビアはそう感想をのべた。


「ラグゼならたぶんこの程度は勝てるし、ルビアも大丈夫だよ。自信を持ちなよ?リーザが神星帝になった暁には、二人ともリーザの側近なんだからこれぐらいは勝ってもらわないとね?」


リーザは口元に笑みを浮かべる…


そんなリーザに釣られてか、沈んでいたルビアの表情も少しだけ和らぐ…


「せやな。未来の神星帝様からの熱烈オファーやからな?期待には応えなきゃ、不敬やんな?」


冗談を言えるぐらいに元気が出れば十分だ。


リーザはソファーから立ち上がる。


「じゃー、とりあえずはこんなとこにいても仕方ないし、パーっと出かけようか?観光もして、顔見せしなきゃダメだよ?みんなこれからリーザたちの愛すべき臣民になるんだからさ?」


「せやな」


言いながらルビアも立ち上がる。


ラグゼの試合は第14試合。

本日は12試合までしかやらないから、ラグゼの試合は明日である。


リーザとルビアの二人は観光へとくり出すのだった。

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