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第961話白と青のグラデーション26


時はロロ達とライナーが戦闘をはじめた頃まで遡る。


惑星国家イグロシアル…星王、シーラ・ベルネイア・イグロシアルはミュラ達6人を相手に戦闘をはじめていた。




「来るぞっ!!」


シーラの初撃…

単調なその攻撃をジオはなんとか受け止める…

いや、これは受け止めたと言っていいのかはわからないが…


「ぐっ……クソっ…なんつー威力だよ」


ジオは後方に受け流すことでなんとか神格エネルギーを多少失う程度でやり過ごしたが、まともに受けていたらとてもこんなものでは済まない。


だが、当然ミュラ達はジオ一人ではない。

シーラの初撃により生じた隙を見逃すミュラ達ではなかった。


シーラの両側からはギゼルとミストの波状攻撃が襲う。


「概念、水天、雷神」


シーラはジオに攻撃を放った最悪と言っていい態勢ながら、ギゼルとミストに同時に概念を放つことで足止めする。


だがそんなシーラの概念は真っ二つに切り裂かれる…

それは…


「ウチなのに、ウチより強いんじゃない?やるねー?」


「ぐっ…」


概念を切り裂いて攻撃を仕掛けたミグ陣営のシーラの一撃を最悪の態勢から、なんとか体を無理矢理捻ることにより受け流す。


ちょっと掠って僅かに神格エネルギーを失ったけど所詮は誤差…


「!?っ」


シーラがそんなことを考えていた時だ。


「強いな…たしかに強いが…シーラ、お前は昔から自分の力を過信しすぎだ」


もはやどうしようもない態勢にまで崩されたシーラにミュラの一撃が迫る。


ガキンッ!!


硬いものと硬いものがものすごい勢いで激突したような衝撃…

それは…


「リムリットっ!!まだウチは…」


「言いましたよね?少しでも危なければ手を出すと…私が手を出さなければ今の一撃はまともに入っていたかと思いますが?」


「うっ…」


リムリットのその言葉にさすがのシーラも否定はできずに押し黙る…


逆にミュラ達はシーラとリムリットがそんなやりとりをしている間に一旦距離をとる。

5人がかりでなんとか勝てそうだった相手がさらに増えたのだ。

このまま無策に突っ込んでいいはずがなかった。


その時だ。


突如、宇宙空間に耳をつんざくような轟音が響き渡ったたのは…

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