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気づいたら 鬱 ど真ん中にいました  作者: すずしろ たえ


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抗うつ剤と副作用①

 正式に鬱の診断が下った私。

 このとき処方された薬は、「脳内の神経伝達を改善し、憂うつな気分を和らげて不安、いらいら、不眠などの症状を改善する効果がある」抗うつ剤でした。

 数ある抗うつ剤のなかで、この薬が選ばれた理由はズバリ副作用。

 なんと傾眠、つまり眠くなる副作用が出るのです。

 通常だったら避けたい副作用ですが、私の場合は職場が自宅なことと、フリーランスで就業時間を比較的自由に設定できること、そして第一に睡眠障害(不眠、中途覚醒)を発症していることで、この薬が選ばれたのです。


「それから体重増加の副作用もありますから、気をつけてくださいね」


 そうも忠告されました。おぉう、体重増加か……何をどう気をつければいいかわからないけれど、とにかく気をつけよう(?)。


 というわけで服用開始。


 最初の一週間は、傾眠傾向はみられませんでした。

 それより気になったのは過度の便秘。お通じが全くなくなってしまったのです。

 えぇぇ……どゆこと?

 謎すぎる症状に、思わず薬の名称を入力して検索してみたら……ありました。主な副作用一覧の中に「便秘」が。

 ほかにも事前に聞いていた傾眠や体重増加を始め、倦怠感、浮動性めまい、頭痛、口渇などがあるらしいのですが、口渇以外の副作用は運良く出ていませんでした(このときまでは)。


 便秘、一体いつまで続くんだろう。

 この薬を飲み続けている限り、ずっと出ないなんてことはないよねぇ……?

 なんて心配したりもしましたが、一週間ほど経つと便秘が解消され、夜も眠れるようになってきました。

 ようやく薬がいい方向に効き始めたらしいです。


 が、しかし。


 この頃から体重が徐々に増加していき。

 というよりも、過食傾向に進んで行ったというほうが正しいかな。


 それでもまだ、そこまで酷いわけではなかったので、次の受診時(二週間後)にも同じ薬を処方され、様子見することになりました。


 そうしたらですよ。

 今度は食欲が! とにかく! 爆上がり!!

 ビックリするくらい食べまくり、飲みまくりなんですよ。

 一度食べ始めると、腹十分どころか十一分も十二分も食べてしまい、動くと吐くってくらいまで食べないと気が済まないのです。

 胃は常にパンパンで胃痛までしてきます。


 一週間であっという間に体重が四キロ増加しました。

 ひぇぇっ、四キロってあり得ないでしょ!

 自身の食欲と一気に爆上がりした体重に、恐れ慄きます。


 ――これはちょっと、薬を変えてもらったほうがいいかもしれない……。


 そんなことを真剣に考え始めた頃、今度はまた別の副作用が出てきてしまったのです。

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