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　準備は整えていよいよ実行移す、この街の住人は元からだいぶ少なくなっていたのと、盗賊関連の家族は連れていかない事にしたので、1000人弱なので、領地が広く評判の良い貴族の領地に転移させる事にした、貴族にはSSランクの威光を使い受け入れるようにした、貴族の方も人が増えるのは最初は忙しくなるが今後の事を考え喜んでいる、もし今後もその様な事があれば喜んで引き入れるとさえ言ってくれた、まだこの国全部は見てないが、まぁあそこまで酷い領地は無いだろう、それと引き入れてくれたので、ついでに近くにダンジョンを作ってやったら領地が発展すると更に喜んでいた、国に召し上げられないか聞いた所それは大丈夫だと、そもそもこの領地は国に所属しているが、小さな村を一から自分で発展させていった、もし国に召し上げられるならそれまで使った金額、資材、人、そしてこれからの収益、全て補填しないとならないようだ、それは国家予算に匹敵するようで大丈夫だと言うことだ、実際国より、商売上手な公爵や侯爵とかの方が厄介だったりする、国よりお金を持ってる貴族も稀だかいるようだ、この貴族は騎士爵からコツコツと領地を発展して伯爵まで上り詰めた、今回の事で侯爵に叙爵される事はあっても召し上げられる事は無いと言っている、そして準備は整った。

　領地から数キロ離れた上空にニーニャ達と居る、魔人語なのかわからんが詠唱で魔法を構築していたな。

「風の魔力(マナ)よ、地の魔力(マナ)よ、火の魔力(マナ)よ、水の魔力(マナ)よ、我に魔力(マナ)を貸せ」

　詠唱は長ければ長いほど魔力に影響を与える事はわかっている、魔王は受け継がれた言葉を使い魔法を使っていたが、意味がわかっている訳ではなかった、精霊魔法と同じだな、ちゃんと理解すればそれは恐ろしい魔法が使える。

「その力を活性化させろ、全ての属性の魔力(マナ)よ協力し、1つとなるのだ」

とんでもない魔力が集結しているのが分かる、このまま発動すると、この領地どころか、星さえ無くなるような魔法が発動しそうだと瞬時に思い強力な魔法障壁を領地と関係する村を包む、そして俺らも、もう少し下がらないと巻き込まれる可能性があるので魔法待機の状態で数キロ下がる。

「エンドレスゼロ」

　最後の発動呪文は何でも良いのだ、例えばあそこでメテオと唱えれば、空から火球や氷の玉が降り注ぐ玉と言っても今の魔力なら数十メートル級の玉だが、それでこの世界は粉塵が舞い氷河期のようになってしまうだろう、今回は全てを無に返す魔法だ、唱えた瞬間地響きが起き閃光が走る、そして障壁内の物が何も無くなった、空気すらも無い、このまま魔法障壁を解くと辺りの空気やチリを吸い込みそれだけでも惨事を起こしそうだ、光が晴れ障壁の中を見ると直径10キロ程の穴が空いている土も木も、建物も何も無い空間が出来ている、障壁の1部を壊し空気を少しづつ入れる。

「大変ニャ、何も無くなってるニャ」

「・・・・」

「障壁の中は何も無くなってるニャ」

「ああ、障壁が無いとこの星さえ消えてた可能性があったからな」

「・・・・」

「凄いニャゼロはゼロニャ、全て無くなったニャ」

「うむ、良い実験が出来た、次は対象を1人とかにして発動してみたいな」

「今の魔法かニャ？」

「いや、また違う魔法だ、結界を築くのは現実的では無い、なのでそんな魔法を開発したいな」

　そして空気が入ったのを確認しに行く、綺麗な円形の窪地が出来ている、水を入れれば巨大な湖が出来そうだが、大地は元に戻す、木も程よく生やし、領地あとは綺麗さっぱり無くなった状態だ、ここに来る商人とかは何が起こったか困惑するだろうが、仕方がない。

「さて帰るか」

　飛空挺に戻りニーニャとレリナーラは部屋で話をする。

「ニーニャさんはよくあんな魔法を見た後に質問できますね」

「ニャ？」

「恐ろしくはなかっのですか？」

「前にメルティーナさん達に言われてたニャ、神様が本気になったら星なんて簡単に消せるニャ、だからそこはもう考えないニャ、その時に今後失敗しないように分からない事は聞く事にしたニャ」

「ニーニャさん強いですね」

「ニャ？」

「私はあんな魔法初めて見ました、大精霊も怯えていました、あの中にも意思のない精霊がいたようで、魔力の動きを見て、すぐに逃げたのもいたようですが、逃げられなく、消滅した精霊も居たようです、精霊は死なないと言われてるのですが、無になってしまったようです、幸いに神様は大地を戻した時に無くなった精霊は復活させたようですが」

「良かったニャ」

「そうですね、しかし大精霊が怯える魔法など恐ろしいです」

「大丈夫ニャ、神様は優しいニャ、ちゃんと考えてるニャ」

「はーー、ニーニャさんのその天然さ見習わりたいです」

「ニャ？」