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初投稿です、色々分からないことだらけですが頑張ります。
風呂から出てきたのでまず武器を何を使ってるのか聞いたらやはりエルフらしく弓だった。
「それならこの弓を使え」
必中と魔力増幅と無詠唱を付けた龍の骨と髭で作った弓を渡す。
「な、なんですか?この弓」
「龍の素材で作った弓に必中と魔力増幅を付けた弓だ」
「神域の弓じゃないですか」
「それと弓を打つなら胸当てはこんな感じが良いか」
弓を撃つのに邪魔にならないフェンリルの皮で作った胸当て、後は奴らと同じスパッツやらを渡した。
「もしかしてこの素材もフェンリルとか龍の素材を使ってるの?」
「ああ、そうだ、それと精霊耐性と毒耐性のスキルだ」
「スキルなんて人間しかもらえないじゃ無かったの?」
「いや別に渡せるぞ、人間は弱いからなスキルが無いと生き残れないとセルリ神が渡したんだよ、別にどの種族にも渡せるし、エルフの精霊魔法だってスキルの1つだそ」
「えっ?」
「この世界を作った時にどの種族にどの魔法が使えるか、スキルが使えるか、全て神が授けた物だ、不思議な事じゃないだろ?言うなれば神はお前らの創造主だ、お前を選んだのもこの話をしてすぐに理解してもらえると話している、うちのパテには少し頭の悪い奴も居るからな」
「もしかして獣人族の方ですか?」
「よく分かるな」
「魔族はそもそも頭が良いですから、そうなると獣人族しか居ませんからね」
「よくわかってる、理解力が乏しくてな、よく魔族の2人に諭されてる」
「はい、分かりました」
「では明日お前がどれほど戦えるか見てみたい、矢は火の矢と氷の矢、鏃をミスリルにしてあり、この矢筒に戻るスキルを付与してある、最大で何本同時に打てる?」
「連続でなければ3本なら同時に」
「それなら戻る時間も考慮して9本あれば足りるか?」
「そうですね、戻るのにどれくらいかかりますか?」
「刺さって止まった時点で戻る」
「ならもう少し多くもらえますか?20本ぐらいで大丈夫だと思います、3本引きは弓を引くのに時間がかかりますので1回打つのに10秒程かかります、当たる距離とか考えるとそんな感じで大丈夫ですが、連射は1本打つのに1秒ぐらい着矢に10秒ぐらいかかる距離だとそれぐらい無いと矢が尽きます」
「着矢にそんなにかかる距離打てるのか?」
「はい、弓の使い方は射る使い方だけじゃないんですよ、それこそ弓なりに何百mの距離を打つ場合があります、龍の髭が射る力にどれぐらいいるのか試さないと分かりませんが、エルフの弓の名手となると300、400mぐらいの距離を当てます」
「そうか、それと他に必要な物はあるか?」
「同質の指サックがあるとありがたいです、そのままでも打てると思うのですが、龍の髭なのでもしかしたら引いた時に私の指が落ちる可能性があります」
自分の持ってる物を見せてくる、そうか、そうだよな鋼鉄より硬い糸を引く感じたもんな指サック無いと切れるか、もしかして弓も引けない可能性があるか?
「わかった」
龍の皮で作った指サックを渡す。
「それと今弓が引けるか見せてくれ」
「はい、あれ?」
やはり引けないか、骨を薄くし何層にもして作ったんだが、硬さが無理か、弦も硬すぎるか。
「わかった、もう一度引いてくれ」
剛腕のスキルを授ける。
「あれ?今度は引ける」
「剛腕と言うスキルを与えた、感覚が変わると思うので明日試してくれ」
翌日ダンジョンの龍の階層に来て打たせてみる。
「龍!!」
「試しに打ってみてくれ」
弓を引くと軽く引けて離した瞬間音を置き去りにした、音速超えてるな、矢が龍の体を貫通し後ろの龍に当たった。
「な、な、なんですかこの弓、まだ距離も100m以上離れてるのに、矢の勢いは下がるどころか水平に後ろの龍まで届きましたよ、後ろ龍まで300mはあるじゃないですか、龍の体を貫通するなんて有り得ないです」
「まぁそんなもんだろう、何か違和感はないか?」
「うーん、逆に全く手加減が出来ません、牽制で使う時に人ぐらいの大きさなら胴体に穴が開きます、地面もえぐれるだろうし、木とかに紐を付けて飛ばす事も出来ません」
「そうか、それはそれで問題か?」
「冒険者として生活していくなら、例えば川の反対の木に矢を刺しロープを渡すとか出来なんですよ、矢は頂いたものですが、木に刺さり鏃に返しが付いてる物もあります、この弓で打ったら普通の矢ならたぶん砕け散るか貫通すると思います」
「そうか、何か良い方法は・・・そうだ」
弓に手加減スキルを付ける。
「それではこの矢と今の矢であの木に試し打ちしてくれ、弓に手加減と思えば手加減スキルが発動する」
普通の矢も渡し両方打たせてみるとどちらも同じぐらいの深さまで刺さる。
「次は普通の矢を手加減無しで打ってくれ」
矢は鏃だけ木を貫通し他の部分は砕けてしまった。
「ふむよくわかった」
「普通の矢でこの威力恐ろしい」
「最後にこの矢であそこの龍と後ろの龍を狙って打ってみてくれ」
アダマンタイトと矢を渡す、矢を放つと矢の1m四方に風の刃みたいのが出来、木が切り裂かれ龍に当たったら2mぐらいの穴が開いて、後ろの龍も同じよう開き、遥か先3kmぐらいで失速し落ちたようだ。
「な、な、なんですか?この矢」
「アダマンタイトだ」
「それに忘れてましたが、龍討伐、伝説になります」
「まぁお前らの名前は今後語り継がれる事になると思うぞ、それと今度は魔法を使ってみてくれ」
「精霊魔法で良いですか?」
「うむ」
「では火の精霊力をお貸しください、□△○□□□△○」
エルフ語か?翻訳すると。
「貸せ、火力、前、敵、焼け」
詠唱は長いが火力は普通の魔法より断然高い、もしかして魔力増幅や無詠唱とか必要無いのか?
「なぜ、そんな途切れ途切れの詠唱なのだ?」
「えっ?分かるのですか?」
「貸せ、火力、前とか焼けとか」
「これは精霊語なのです、ハイエルフとか意志の疎通が出来るものが、精霊から聞くのですが、完全に言葉にするのは難しい言葉で1部、1部聞き、言葉にしているのです」
「そうなのか?」
風の大精霊をここに呼ぶ。
「ヒィィィ神様!!」
「えっ?」
「なぁお前達に魔法を頼む時、何であんな途切れ途切れなのだ?」
「は、はい、意志の疎通が出来る者とは言葉を必要としません、そ、それで意志の、意志の疎通が出来る者に言葉に出してもらい、それは風ですと教えたのです、そ、それをつ、繋ぎ繋ぎ」
「落ち着いて話せ」
「は、はい、それを言葉にし、エルフが使うのです、ハイエルフは大精霊と意志の疎通で魔法を出せますが、彼女のような小さい精霊と普通のエルフだと意志の疎通も出来ません、精霊の言葉を出せば何となく理解出来るので、一言、一言で理解するのです」
「そうか」
「風の大精霊様?何で?」
「こいつに言葉の理解出来る精霊は付けられるか?」
「大精霊は森や山、湖等自分の好みの場所に居るので、その付近なら付いてきますが、余りにも遠い所とかは出たがりません、普通の精霊はその辺に漂ってるので付いて行ったり、その場、その場で手を貸す感じです、大精霊でも比較的付いてきてくれるとしたら、光か闇と風の精霊ですね、風は何処でも吹いてますから、水の大精霊なら砂漠とかはまず行きません、火の大精霊も海とか湖は好みません、土の大精霊は火も水も余り好みませんそれこそ砂漠とか野原とか好みますね」
「そうか、こいつに精霊魔法を無詠唱で発動させたいんだが、光か闇か、わかったお前は戻す」
「は、はい、お役にたてて光栄です」
風の大精霊を元に戻す。
「大精霊様の言葉初めて聞きました」
「まぁあいつは特殊だからな、光か闇の精霊か、さてどうするか、そうだ!」
精霊をつかどる眷属神に光の大精霊をここに寄越すよう頼むとすぐに光の大精霊がやってくる。
(シリウス神様初めまして、よろしくお願い致します、今日はどの様なご要件でお呼びになられましたか?)
(まず、こいつに付いて欲しいのだが可能か?)
(意志の疎通の出来ないエルフですか、シリウス神様のご命令ならできますが、意志の疎通が出来ないと精霊と言えど少し気が滅入るんですよ)
(風の大精霊は意志の疎通が出来ないエルフに付いていたが、そんな話はしてなかったな?)
(余程相性が良かったのでょう、例えばこの娘は火の精霊と相性が良いようです、まだ意志の疎通が出来ない精霊がこの娘を気に入り、そのまま付き、大精霊となったならば、そのまま付いたりします)
(なるほど、意志の疎通は出来るようにする、それとこいつに付けばお前には特別に闇の精霊の力も与える、どうだ?)
(そんな破格の条件もちろん付かせて頂きます)
(そうか、よろしく頼む)
「光の大精霊がお前に付いてくれる」
「へっ?」
「それとお前をハイエルフにする」
「えっ?」
レリナーラをハイエルフに種族を変える。
「えっ?」
(レリナーラ、よろしく頼む)
「頭の中に声が聞こえる!」
「お前も頭の中で話かければ声が届く」
(光の大精霊様)
(いちいち光の大精霊と呼ぶ必要は無い、お前の考えはそのまま伝わる)
(そうなのですね、よろしくお願い致します)
(シリウス神様からお前を頼まれた、最初は分からないと思い名前を呼んだが、今後はそのまま意志を伝える)
(分かりました)
(言葉にする必要は無いんだが慣れてないんだから仕方が無いか、魔法を使いたい時はそのまま考えればそのまま事象が起こる、試してみよ)
レリナーラが光れと思った瞬間光ったが、方向を決めて無かったので辺り1面真っ白に光り自分の目も真っ白になった。
「ぎゃーーーーー」
俺はこんな時も普通に見えるだな。
「ハッハッハ、お前は面白い奴だな」
すぐさま目を治してやる。
「真っ白で何も見えなくなりました」
「網膜が焼き付いたんだろう、思えば何でも出来るが、大精霊の力もあるが、光れだけだとそんなふうになる、この辺を照らせとか前方を照らせとか考えないとダメなようだな、それとこの光の大精霊は闇精霊の力も使える、覚えて置くように、精霊の力の使い方は学んでおけ」
「へっ?」
「光と闇の大精霊となったから両方使える、それとまだ教えてもらってないのかも知れないが、先程の光れも光の精霊なら治す事も出来るし、闇の力で目の前だけ暗くしたりも出来るはずだ、色々な使い方が出来る、光の力は光らせだけじゃなく、浄化や治癒もあるし、この世界だと分からないかも知れないがレーザービームも出来る、試しにあの辺にビームと願って打ってみろ」
試して打つと狙った所が焼かれていく。
「なんですかこれ?」
「光は収束するとあのようになる、太陽の光が何故暖かいとか理解できるか?」
「いえ、わかりません」
「説明すると長くなるから簡単に説明すると、光を束ねると言った方が良いか?束ねれば束ねる程熱を帯びる、それがレーザーだ、気を付けて欲しいのが、この光線の直線上に居るとそこも焼ける、試しに」
光の直線上に龍の肉を置くと貫通する。
「この様になる、なので打つ時仲間とか居たら、一緒に焼けるので気を付けろ」
「は、はい」
「闇の使い方は分かるか」
「光は希少ですし、闇に関しては使ってる者を見た事ないです」
(闇精霊はエルフに付くことが無いのか?)
(闇はダンジョンの中や夜しか活動しませんし、居たとしても気が付かない事が多いです)
「闇は暗くするだけじゃなく、精神にも作用する、気持ちを下げたり混乱させたりだな、後はレーザーと違い、攻撃魔法としては闇は最強だ、全て無に返す魔法も存在する、使い方を間違えれば全て無に返る」
ブラックホールをそこに一瞬出すと出した場所に何も無くなり、消えた瞬間、その容積分空間に吸い込まれる、レリナーラは自分の体が引っ張られのを実感している
「これが闇魔法の最上級だ、出し部分が全て消え、器が大きくなれば閉じた瞬間、その部分に周りから引き寄せらる、闇精霊の力にも寄るが例えばお前が住んでた森と同じ大きさの闇魔法を出せば、森が全て無くなり、その周りから無くなった分引き寄せられる、想像出来るか?」
「は、はい」
「まぁお前の力だと多分、2、30cm程の大きさしか出来ないと思うが、だか、この魔法を相手の頭とかに出せばその場で頭が消える、龍やフェンリルのように魔法耐性があれば弾く可能性はあるが、普通の魔物に使えば一撃で殺せる、闇魔法は使い方次第でこんな使い方が出来る、気を付けて使う様に」
「わ、分かりました」
(私も闇魔法にこんな使い方があるとは知りませんでした、元々光しか知りませんでしたし、暗くするか、精神に作用する魔法だと思っていました)
(そうか、闇は無だからな、気を付けるように、ブラックホールはこの世界の人達は知らないと思うが、異世界人達は知ってる者も居る、闇の精霊が付いたら、大惨事になる可能性があるので注意するように)
(はい、分かりました)
「では、一旦戻るぞ」
飛空挺に戻り、攻撃魔法じゃ無いものを練習するよう言い明日、明後日ぐらいには仲間が戻る話をした。
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます、初投稿なので間違い等あると思いますがよろしくお願い致します。
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