資料 メイン川中流域の地図
【Inkamate-map】にて作成したメイン川中流域の地図
【主な都市】
アルス地方:メイン川の上流、帝国有数のワインの産地十都市同盟を領域内で結び、帝国皇帝の経済的支配に対抗。
トラスブル:アルスの領都。メイン都市同盟・十都市同盟に参加。以前はアルス公国であったが、公爵家が断絶して司教座都市から自由都市となる。人口は三万を超え帝国有数の街であり、市壁を備えている。
金融業に強く、帝国内の多くのラビ人がここに住み、また、錬金術師も多い。この都市が活版印刷の一大拠点であり、彫刻家、建築家、金細工師画家、時計職人など多く住んでいる豊かな都市である。
山に囲まれているため、夏は暑く冬は寒い。反面、水資源が豊富なため、水車を用いることが容易であり、その動力を活用した工業が発展している。
ライニンゲン
帝国自由都市で1521十都市同盟に加入した。元は三百年ほど前にランダウ伯が城塞を築きそこに街を開き、周囲の数か村を加えランダウ伯領としたものに端を発する。
アイヒハイム
マイン川の支流との合流点に設けられた河川通行に対する関所に端を発する要塞を持つ村。大規模な城塞を築城中だが、現在は関所村に過ぎない。
パイエ
古代帝国以来の都市で古くから司教座もおかれる。一時期帝国の宮廷も置かれた古都。司教の力が強かったが、都市同盟に加わり、皇帝から特権都市として認められ主導権は市民側に移行している。自力で王国から流れてきた大傭兵団を撃退するほどの力を有している。
ただし、近代的な大砲を護る堡塁の類の用意がないため、大国の軍には翻弄される可能性が高い。後年ペストが流行する。
メインツ
数百年前から帝国第一の大司教が治める首位大司教座都市。メイン都市同盟の中軸人口三万を誇る。大学が設立される反面、新宗派の教区の設置が認められていない。トラスブルから200㎞の距離。
羊毛の織物などの手工業も盛ん。元々古代帝国時代の駐屯地を利用した市壁を有し、都市の拡大はそれ故に制限されている。
コロニア
メイン川の河川運送の中継点にしてハブ港。海からコロニアまで来た船は小型の船に荷を載せ替え上メインに向かっていく為に、商業的に中心地となっている。
人口四万、帝国最大の都市。周囲7.5㎞の城壁に12の城塔、52の防衛塔を有し、王国の旧城壁をしのぐ規模を有していた。残念ながら、現在の王都は市域を拡張し第二世代の城壁と濠を有している。繊維、皮革、金属加工業の中心地。絹織物や毛織物、刀剣、胸甲等を生産、122人もの金細工師・金箔師がいた
コロニア大司教はコロニア大司教領の君主であり、帝国選帝人の一人である大諸侯なのだが、コロニア市内に入ることができるのは何らかの宗教行事を司る場合のみであり、大司教はコロニア司教領に別の居城を構えている。
エッセ
鉱業都市トレモニアに隣接する古くからある修道院の門前市を起源とする街を市壁で囲んだ小規模な都市。この街には魔銀鉱を採取する為にドワーフの鍛冶師が集団で暮らしていることで有名。
但し、街は小規模で排他的、また修道院はこの地方の貴族の子女が集まる場所でもあり、こちらも排他的である為、旅人や外部の商人からは避けられる傾向があり、余り発展していないし必要とされていない。トレモニア=ドルムント・川はエム川と称す
ヴィゲン
渡しのあるメインツの川下にある街。支流の合流点にあたり、古くからの交通の要衝でもある。支流には橋が架けられている。また、メインツ大司教領の都市の一つでもある。
バン
コロニア大司教の居住都市。古代帝国の駐屯地に始まる都市で、早い時期から発展したが、その後、海賊などに襲われ数度街が消失後、バン大聖堂の司教座都市として再度発展する。
その後、二百年ほど前にコロニア大司教とコロニア市民の対立から大司教がコロニアを退いたのち、この地を居城とすることになり、再開発されている。メインツほどではないが、居住区が整理された住みやすい都市である。
トリエル
選帝侯大司教座都市。人口は一万人程度だが、古代帝国時代、新都とまで言われた大山脈以北最大の規模を誇った。古代帝国崩壊とともに街は異民族に侵略され衰退したが、帝国最古の大聖堂を有し、その建物は古代帝国時代の城館を再生した物を用いている。
アム・メイン
蛮族がメイン川を渡った場所というほどの意味。帝国自由都市。皇帝の選挙・戴冠式を行う要地でもある。




