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「ちょっと期間を空けるとやりづらいな、ってなることは結構多い。具体的には『冒険者ギルドに顔を出す』とか」



「じゃあ、オレ。ギルドに行くわ」


「ああ。そういえばそんな施設ありましたね……」


 思えば、帰ってきてから一度も寄ってないな。

 ニーナくんは僕の代理で薬草を納品してくれただろうか。

 薬草をガメたところで僕への嫌がらせにしかならないので、多分しっかりしてくれてるとは思うけど……。


 うーん……昼過ぎか。

 夕方以降に比べれば利用者は少ないし、行くなら今か。

 僕はカナンくんと一旦別れ、ちょっと時間を置いてから、冒険者ギルドに行くことにした。



・・・

・・



「キフィナスさんひどい目に遭えキフィナスさんひどい目に遭えキフィナスさん足の小指の爪割れろキフィナスさんキフィナスさんキフィナスさん…………」



 冒険者ギルドの看板受付嬢さんが、勤務時間中に、虚空に向けて僕に対する呪詛を無限に吐いてたとき。

 僕は、いったいどうリアクションをすればいいんでしょうか。



「……あ、いたんですね。冒険者ぎるどにようこそー」


 歓迎の言葉も棒読みだ。

 でも、なんていうか、僕にはこんな酷い扱いを受ける心当たりがない……。

 不当な取り扱いなのでは? 倫理委員会とかにタレ込みたいなという気持ちが強くなりますよね。道徳に訴えて戦っていきたい。


「倫理!? 道徳!? どの口が言うんですそれ!?」


 傷跡の残るカウンターテーブルを──これは宗教の人ことアイリーンさんがタックルで破壊した傷跡だ──バシバシと叩きながら、受付嬢のレベッカさんは僕に訴えかけてくる。


「あんたのせいでねぇ! ここ最近アタシらめっっっちゃくちゃだったんですわ! 領主邸爆破の責任を冒険者がひっかぶったら住民と冒険者の対立は更に強くなりますし!! だからどーにか軟着陸させたいのに与えられた情報は全っ然なし!! 帰ってきた領主代行様は『冒険者キフィナスの名誉は守られねばなりません』の一言!それ以上の説明なく犯人説を完全撤回させろと迫ってきたんですよ!! 犯人じゃないならないでせめてなんか語ってもらわなきゃ困るんですけど!? つーかあんなわちゃわちゃしてたのに、ほんと一体どこ行ってたんですかね!? セツナさんに至ってはあんたの指示で厄介な住民の方と組んで暴動起こそうとしたりもうほんとさぁ……!!」


「いやセツナさんは僕と無関係ですけど」


 『あんたの指示で』ってかなり聞き捨てならないワードだぞ。

 僕はセツナさんに指示なんて出したことがない。


「はあっ!? 仲間ってカウントさせろ──させてくださいよ! 頭痛の種の種類が違う事実とか知りたくないっ!!」


 あなただけの頭痛の種だと思ってます?

 セツナさんですよ?


「……あ、そっスね……」


 レベッカさんはクールダウンしてくれた。

 あの辻斬り、前科と血の気が多すぎるんだよな。


「じゃあ今日も薬草依頼受けますねー」


 僕はレベッカさんの怒りの熱が引いたのを見計らって、話題を薬草に持っていく。

 我ながら巧みな話術だ……。


「ああ、はいはい。薬草ですねー…………じゃ、ないんですよっ!!」


 あれ。通じなかった。


「キフィナスさんわかってます? 薬草どっさり置かれても、ただの嫌がらせにしかならないんですよ? わかってます?」


 おや? 嫌がらせとは心外ですね。

 基本的に薬草の需要は高い。常に納品を受け付けているのは、常に必要だからに他ならない。

 王都でももちろん需要は高かった。辺境でも勿論そうだ。というか多分、人が集まってる限りどこでも薬草の需要は高い。

 人は生きてる限り足の小指とかぶつけて簡単に怪我をする。そして、ダンジョンが隣にあるという立地条件は最悪だ。ここに住んでる人間全員が怪我人予備軍……予備軍を省略して怪我人だと言っていい。


 そんな怪我人たちが使う薬草の安定供給を支える僕の活動を?

 言うに事欠いてー?

 嫌がらせですかーー?



「コイッツ……! だから、それは駆け出しの冒険者がやることだって何度も何度も──」


「僕は駆け出しみたいなものですよー?」


 僕は髪の毛をトントンと触りながら言った。

 レベッカさんが一瞬怯む。

 ……勝ったな。薬草もらってきますね。




「はあ……メリスさんはこんなに可愛くて、静かで、凄腕冒険者なのに全然トラブルを起こさないのに。それに引き替え……」


 レベッカさんは僕とメリーを見比べてため息をつく。納得がいかない。


「ちがう。きふぃは。えらい」


 おお、メリー言ってあげて言ってあげて。

 僕はメリーの小さな背に自分の身を隠して、レベッカさんと対峙した。

 ほらメリー。誰かを説得するときには具体性が必要だ。なんか僕の偉いエピソード出して。僕は浮かばないけど。



「………………。きふぃは。えらい」



 だめだこりゃ。



「はあ……。メリスさんは今日もこんなにかわいい……。後ろの小賢しいのの妄言をスルーする高潔さ……」


 いや、単にちょっと考えたけど浮かばなかったか喋るのめんどうになっただけだと思いますよ。


「はあーっ? あなたにメリスさんのなにがわかるってんですかねー?」


「え、何それすごいこっちのセリフ性が高い。メリーのこと一番わかってるのは昔も今も僕なんですけど? メリーと僕、いままで、生まれてからずっと一緒だったって具体的事実があるんだよなぁー」


「はー。年月マウントとか。恥ずかしくなりません?」


「なりませんけどーー?」


 僕らはバチバチと火花を散らす。

 レベッカさんがメリーに好意的なの自体はとてもありがたいと思ってるけど。理解者みたいな顔をされるのはちょっと、なんていうか……、モヤモヤする。


 僕らがメリーのことで言い争ってる間、メリーは僕をじっと眺めながら、ぼうっとしていた。

 僕は君のこと言ってるんだけど?



「ん」


 メリーは遠方を指さした。

 ん? あれ、カナンくんか。

 ……一人で壁に貼られた依頼眺めてるな。


 はっきり言って《壁依頼》なんてろくなもんじゃないぞ。いつまで残っているものが貼られる。で、残ってるってことは割に合わないってことだからね。

 こういうノウハウを教えてくれる人は……いなかったんだろう。

 連れとかもいなさそうだ。



「ああ……あの子ですか。セツナさんがある日突然連れてきたんですよ。そのせいで、なかなかパーティ組めないんですよね」


「へぇー。僕は知りませんでしたけど大変ですね。僕は知りませんでしたけど。あんな社会性皆無の人斬りサイコパスの関係者とか絶対ヤバい感じするもんなぁ。僕は知りませんでしたけど」


 僕はさも今知ったかのようなリアクションを取る。


「真面目に活動してますし、悪い子じゃないんですけどね……あ、絡んで変な道に走らせるのはやめてくださいよ」


 ええ、しませんよー。

 あ、僕もちょっと壁の依頼見てきますね。



「あっ! ちょっと何を──」


「すみません邪魔なんですけどーーーー」



 僕は、カナンくんにガラ悪く絡みにいった。



「あ? ああ、キフィナスさんじゃ──」


(静かに。今から三文芝居を打ちます。僕は今から君に悪質に絡みます。初対面のつもりで。あとは流れでお願いします)


 僕はガンをつけながら耳元でカナンくんに囁く。


「芝居……そんなの何の……」


「おっとぉ!? 冒険者なんかになるべきじゃないちっさい子がなんか言ってますねえー!!」


 僕は趣旨を理解してないカナンくんの発言を大声で遮った。

 冒険者は血の気が多いし喧嘩が大好きだ。

 よって僕が騒げば他の誰かが──来ないな。


 僕はきょろきょろと周囲を見る。

 四人連れの冒険者グループに目を逸らされた。

 ……おかしい。誰もカナンくんを助けないんだが?

 次の言葉とか浮かんでないんだけど、ここから先アドリブなの? えっ困るー。困るんですけど。

 僕がチンピラっぽいセリフを練るために、少しばかり沈黙していると──。



「何やってんですかッ!?」


 レベッカさんがストッパーになってくれた!

 よしよし。もう穏やかな受付嬢の仮面とかかなぐり捨ててますけど、よしよし。

 やっぱりレベッカさんいい人だよな、と素直に思う。


「何ってーー。先輩冒険者としてのーー。洗礼? みたいなーー?」


 もちろん、そんな思考は表に出さない。今の僕は悪質なチンピラなのだ。



「ふざけやがって。ほんッと、ふざけやがって。何のつもりですか! 言動がいちいち子どもに悪影響なんですよ!!」



 いいぞ、いいぞ……。

 僕はしゅんとした体を装う。


「気味が悪い! あんたそんなキャラじゃないでしょ!?」


 この調子で受付の人が僕をなじる。なじられた僕は逃げる。

 ──すると、僕に絡まれたカナンくんは冒険者ギルドでの評判をマシにできる……!

 重要なのは、ここから僕がどれだけ暴れられるかということになるな……!!


(あ、メリー。わかってると思うけど、これ作戦だからね。今から僕のやること、黙って見てて)


「ん」


「おいこら何メリスさんといちゃいちゃやってんですかねぇ!? こっちはもうね、はっきり言って爆発寸前なんですわ? お?」


 この受付嬢さっきからガラが悪い。

 僕なんかよりよっぽどチンピラに向いてるな……。



「あのね、ウチらね、除名をね、何度もね……、わかります!? 聞いているんですかキフィナスさん! だいたい、あんた、ほんと、いつもいつもいつもいつもッ! やめろって言ったことはやる、みたいなのホントやめろ!? フリとかじゃねーんですよこっちも!!」


 あっ、あー……芝居劇の相手役としては失敗だな? 迫力が強すぎる。

 カナンくんすっごいおろおろしてる。

 あーほら、カナンくん、早く逃げてください。それで、次にギルドに来たときは災難だったな……って冒険者の仲間を作りやすくですね……。

 僕はアイコンタクトをする。熱視線を送る。とにかく応対しながらカナンくんをチラチラ見る。


「なに小動物エモノを見る狐みてーな目ぇしてんですかねぇ!! こっち見ろって言ってんですよ!!」


 伝われ……! 伝われっ……!



「あ、アニキっ! アニキは悪くねえっ!」



「「…………は?」」



 僕とレベッカさんの声がリンクした。

 メリーは、うんうんとしきりに頷いている。

 やめてよメリー。バレるじゃんそれ。



「……ちょっと。あんたら。うらこい」


「はい」


 レベッカさんの声は、ちょっと逆らえるトーンではなかった。



・・・

・・



 冒険者ギルドの事務室。

 僕らの事情聴取は小一時間に渡った。


「……つまり? キフィナスさんはよかれと思ってこの子に絡んで? この子は元々知り合いだったと?」


「うん。そうなんだよ。受付さん」


 いえー? 別に善意じゃないですよ?

 なんかカナンくんが一人でいるのでー。気まぐれにー、ちょっかいとかかけたら面白そうだなーーって、思っただけです。


 まあ、そのちょっかいを話のタネにすれば粗暴でアホな冒険者連中にもちょっとは馴染めるんじゃなかったですか? 知らないですけど。

 もう頓挫したし。



「何がしてーんですかあんた」


「何がしたい。哲学的なやつですか?」


「は? おい」


「あー、はいはい。しいていうなら穏やかな生活ですかね。ね、メリー」


「ん」


「……はー。『冒険者間での争議に際し、冒険者ギルドは調停を行い、これを解決する。』とあるんですが。これはつまり、あんたたち二人の間にトラブルはないと。そういうことですかね?」


 レベッカさんはうんざりした顔をしている。


「うん。そうなる。ありがと、受付さん」


 一方で、カナンくんの表情は晴れやかだ。

 なんか、ほっとしたって感じ。ほっとする要素どこにあったんでしょうか。

 僕はトラブルがあるってことにした方が──、


「ややこしくすんのやめろっつッてんですよ」


 レベッカさんに止められた。


 ……はあ。

 ダンジョンを一人で攻略するのって普通に困難だし、今の内に仲間を見つけるべきなんだけどなぁ。駆け出しでない内に仲間を見つけないと、集団行動が苦手になる。

 人間の集中力というのは、あんまり保たない。いつ襲ってくるかわからないという心身に緊張を掛けた状態で活動し続けるダンジョンは、集中の糸を切るハサミを持ってると認識した方がいい。


 だから、たとえ分け前を折半することになっても冒険者は組んでいるわけで。

 一人でダンジョンやるのはニーナくんとか一握りの変態だけだ。セツナさんはダンジョン潜りより人斬りの方が専門なのであまりアドバイスを本気で聞いてはいけない。


「まあ、これに同意するのはあまり本意ではないですが……、そこの男が言うように、冒険者ギルドとしてはパーティを組むことを推奨しています。クロイシャさんに相談してみるのも──」


「は? え、ギルドは金貸しに構成員を斡旋してるんですか!?」


「あっおいアンタその表現やめろ! クロさん普通にいいひとだから!」


「いや、食い詰めたり働き口がここしかないって層が一定以上いる冒険者って業種が金貸しと繋がってるのは明らか倫理的に問題あるでしょ」


「あんたがクロさん嫌ってるからそんなヒネた見方するんですよ!」


 うっわー闇を知ってしまった。

 『これは業務提携の範疇』とか『領主様との交友もある、まっとうな人』とか色々言葉を重ねてるけど、金貸しは金貸しじゃんね。

 いや、僕にやりこめられた経験があって? 私怨がないとは言いませんけど? まあ一般論でね。

 一般論で問題があるのでは? 常識的に考えて?


「一般とか常識とかあんたの口から出てくると一周回って笑えますね」


「……ああ、なんてことだろう。冒険者ギルドに最初から正義なんてなかったんだ。最初から腐敗しきっていたんだな」


「こいっつ……」



 結局、僕の主張はそのあと一度も取り合って貰えず。

 これ以上こんなとこいても時間の無駄なので、ノルマ分の薬草を椅子の上に置いて帰った。

 まあ……本来の想定からはズレたけど。レベッカさんならカナンくんを優しく指導してくれるだろう。




 ──いやあ、それにしても。


「……あはは。アニキだってさ。あの子、正直見る目ないよね。やっぱ冒険者とか向いてないと思うんだよ」


「きふぃ。わらてる」


 ……そう? そうでもないと思うよ。

 別に特別嬉しいことがあったとか、そんなわけじゃないからね。

 僕が笑ってるのは、いつもそうじゃないかな。メリー。




 いつの間にか、ギルドの事務室からキフィナスがふらりと姿を消していた。


「アレの言動は気にしないでください。アレは私が知る中で、もっとも冒険者に相応しくない男です」


 看板受付嬢のレベッカは、うんざりした表情で言う。

 レベッカもまた、キフィナスと同じく、まだ幼いカナン相手に敬語を崩さない。それは、日々の業務によって身についた所作が張り付いているためだ。

 「ちょっと似てるかもな」と、仮にバレたら詰問されそうなことをカナンは思った。



「アレはべらべらべらべらと喋り通すくせに、肝心なことは何一つ言わないんですよ。ほんと、関わらない方がいいです」


 冒険者ギルドの受付嬢の『関わらない方がいい』という指摘に、カナンは身を震わせた。

 カナンのこれまでの人生において、自分の目上の人間の命令に背くことは、すなわち痛みと恐怖に繋がってきたためだ。



「いや、でも。──あのひと、オレの人生の恩人なんだよ」



 カナンは、そのトラウマを振り払うように、拳を強く握りながら答えた。


 カナンは、たった一度だけでいいから、青空の下、誰に怯えることもなく、大声で笑ってみたかった。

 その夢を──キフィナス風に言うなら人生の勝利条件を──叶えてくれたのは、キフィナスのお陰だった。


 だから、いくら本人から『演技』とか言われても。

 よくわからないまま、目の前であの人が悪く言われてたら、我慢ができなかった。



「カナンさん……でしたっけ。それ言うの何人目になるかなぁ……。ほんと、あいつ、ほんと……」


 レベッカは、迷宮都市の冒険者と、住民たちを繋ぐ窓口として、とにかく顔が広い。

 だから、あのいけすかない、回りくどい、無駄に滑舌と声のいいあの男が、単なるゲス野郎ではないことを知っている。

 好意を抱く者も、嫌悪を抱く者も、恐怖を抱く者も、レベッカは見てきている。


 ──カナンのように。

 人生を変えてくれた青年だと憧れを抱く者も、レベッカは見たことがある。


「オレ。──いつか、あんな風になりたいんだ」


「いやそれはやめた方がいいですよ」


 レベッカは真顔で言った。


 確かにレベッカは、キフィナスを、『輝かしいメリスさんの唯一の汚点にして人生の負債』とか『話が回りくどい上に中身がないのはわざとやってんのか何なのかとにかく頭がアレなんだろうな』とか『生涯の敵』だなどと捉えているわけではない。

 奴は単なるゲス野郎ではない。レベッカは知っている。



 ──そう。あれは、複雑なゲス野郎なのだ。


(ゲス野郎なのは確定。だってあんなかわいいメリスさんといっしょだから)


 レベッカの思考は、キフィナスに会う度に研ぎ澄まされていく。

 それは被害者意識とキフィナスのふざけた態度が睦み合って産まれた認知の歪みとも言えた。




「だから、ごめんなさい。オレは、キフィナスさんの味方なんだ」


「別に、カナンさんが謝ることではありませんよ。当ギルドは、思想信条で不利益な取り扱いをすることは、基本的にはありません。国家転覆等の特級危険思想を持っている場合は話は別ですが」


「しそう……。ふりえき……」


「ごめんなさい。あなたがキフィナスさんをどう思ってても、冒険者ギルドはつきあい方を変えません、ということです」


 客観的な事実として、冒険者には教養のない者が多い。

 そのため、レベッカは単語を置き換えた説明にも慣れていた。



 ……しかし、キフィナスが変なことをしなければ、最初からこんな業務は発生しなかったのでは?

 レベッカは思うところが多い。思うところがしきりだ。


「……思うところは限りないですけど。仕事柄、こっちに話せないことがあることくらいわかってるってのに、何なんですかねあの態度、ほんっとあの態度。爪割れろ爪割れろ爪……」


 レベッカは、今週に入って何度目になるかわからない呪詛をぶつぶつぶつぶつと吐く。



「…………別に、おかえりの一言くらいは、言ってやってもよかったのに……」



 小さく呟くレベッカは、今日一番、不機嫌な顔をしていた。

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