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オダーウエ聖騎士団長は考え込む。

今回は騎士団長目線です。

チエアイス武王国とアイルパーン竜騎国が不味い状況でオヤルルがおかしいのは困るな…ウエルサも負傷しているしな。


オダーウエ聖騎士団の詰所には隊の連中が集まってた。


「騎士団長、ルーはどうなんですか?」

イルナルドが心配そうに聞いた。

「全治二週間だ、医務隊に預けた。」

オレはそういって事故報告書にサインをした。


このところ事故が多い。


「ええ、あずけちゃったんですか?」

フィエルがそういいながら通信機に本日の訓練報告を打ち込んでいく。

「事務の方でこきつかいますよ。」

キーニウスがそういいながら忙しそうに出ていった。


しまった騎士総括本部にいくなら事故報告書を持っていってもらうんだった!


「オヤルルで変わったことは何かないか?」

オレは事故報告書を机において聞いた。

「私は存じませんわ。」

セスアイラがそういいながら次の予定を確認している。

「ファリシア看護師に何か聞いてないか?」

セスアイラはたしかファリシア看護師となかがよかったはずだ。

「なぜ、ルーさんの動向をセリカさんが知っていますの?」

セスアイラが不思議そうに小首をかしげて聞いた。

「追っかけ回してたと神官長に抗議されたからな。」

あの迫力は恐ろしかった。

「あら、相変わらず過保護は過保護なんですのね。」

セスアイラが考え込む様子をした。

「過保護…いやその話でなくだな、オヤルルだオヤルル。」

オレは話を戻した。

「うーん、ウエルサが仲がいいんですよね。」

アダンテッドがそういいながらも考え込む。

「あいつら田舎者仲間だからな。」

カーサガが笑った…帝都出身を自慢していたと聞いたが、家格的には小領地とはいえオヤルルの方が上だぞ、良質な天竜牧場もあったしな。

「あなた、まだそんなこといってますの?」

セスアイラが蔑んだ目でみた。


セスアイラ家は聖竜騎士を多く輩出する名門だからな、こいつも次代当主だし、カーサガの劣等感がわからないようだ…オレもよくわからん。

ダメな騎士団長だな…。


「僕、この間、通信機の画面を見て固まってたオヤルル先輩見ましたよ。」

新人騎士のティエンがのんきにいった。

「おまえ、よく野郎の観察なんてしてるよな。」

ピエオシオがそういいながらも興味津々の目で見た。

「オヤルル先輩の動きって綺麗じゃないですか。」

ティエンが言い訳のように言った。

「お前に比べりゃ誰だってきれいだろうよ。」

カーサガが嫌みを言った。

「ケーイア、あんまり後輩をいじめない。」

イストアートが柔らかな笑みを浮かべて入ってきた、医務隊での診察が終わったらしい。

「イストアート、調子はどうだ?」

オレはイストアートの状態を確認しながら聞いた。

「ええ、古傷が痛むだけですから。」

イストアートがそういって医務隊で処方されたらしい湿布を机に置いた。

「イストアートさん、オヤルル先輩、この間通信機を見て固まってましたよね。」

ティエンがイストアートの方まで寄って言った。

「そうだね、私も見たよ。」

イストアートは肩を回しながら言った。


やっぱり肩がおかしいらしいな。


「どんな画面だったかわかるか?」

あまり詮索はしたくないんだが。

「メール画面かな?まだ…オレはとか呟いてたけど。」

イストアートがそういいながらオレの机の上から事故報告書を取った。


こいつのことは信頼している。

副団長に今度昇進させようと騎士総括本部にかけてある、今までの副団長はハブータエ前騎士団長についてアイルパーンにいってしまわれたからな…。


だいたい、オレが騎士団長なんぞ勤まるか…。

…だが、オレより上の人は若い者に後をと言う考えらしいからな…イストアート…アインも引きずり込もう…親友だからな。


「ふーん、模擬槍の扱い修練でスパッといったんだね、あれも一応刃がついてるからね。」

アインがそういいながらまた事故報告書を机に置いた。

「ああ、うっかり刃を強く持ったらしい…おかしいだろう?」

オレは両手を組んでため息をついた。

「そうなんだ…ふーん事故原因は不注意で済ませたいオヤルルに真相解明をしたい、騎士団長か…。」

アインが面白そうに言った。

「単なるあいつの不注意ですよ!」

カーサガが不機嫌そうにいって帰る準備を始めた。


もうそんな時間なのか…オレもかえって菜摘(コンヤクシャ)に癒されたいが…まだまだ終わりそうにないな。


「ファリシア看護師がうまく聞き出してくれるといいが…。」

アイルパーンとチエアイスが一発触発の今いつ出撃の命が下るかわからない。


「私も聞き込んでみますわ。」

セスアイラが言うと大部分のものがうなづいた。


うん、なかなか一枚板とはいえないらしいな。

今度、飲み会でもするか…。


菜摘に会う方を優先したいんだが…仕方ないな…。

団をまとめて心を一つに近くするのも団長のつとめだからな。


オレはため息をついて次の書類を取った。


それにどのみち菜摘は実習とかで出張中だし…。

仕事を頑張るしかないな…。

短編小説ふすまをへだてて半同棲にメイーセントと神宮菜摘の出逢いと婚約の話が書いてあります。

よろしくお願いいたします。


駄文を読んでいただきありがとうございます♪

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