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再生巫女看護師は臨時休業中1

連載小説、美形年下武人殿下の許嫁らしいです。(辞退いたしますー。)と少しリンクしています。

気がついたのですが…主人公の名前が激似でした。

気を付けないとですね…。


よろしくお願いいたします。

ヤサゼシス神官お兄ちゃんの私邸っていつ以来なんだろう。


一晩寝て…どういうわけかヤサゼシス神官お兄ちゃんに添い寝されたんですけど…起きたら少し気持ちが落ち着いてた。

ジァイアス巫子お兄ちゃんは…セリカが幸せならいいとよくわかんないこと言って昨日のうちに皇宮に帰っていった。


私の幸せかぁ…。


帝都の市街地にあるはずなのに緑が多くて喧騒が届かない。


仕事…いかなくていいのかな…。

私…無断欠勤~?ヤサゼシス神官お兄ちゃんも?

不味くないですか!?


「セリカ様、ケーキのおかわりはいかがですか?」

優秀なスタッフなメイドさんはそういって微笑んだ。

「…いただきます。」

ローズ色のクリームの乗ったフランポワーズのケーキ美味しい…でも。


すごいよ、メイドさん、よくこんなフリフリドレスの太った女見て吹き出さないよ。

私、自分を鏡でみて似合わなさに苦笑したもん。

ヤサゼシス神官お兄ちゃんの趣味らしくフリフリしかなかったんだよね…私服持ってこようか…帰れるのかな?


「ヤサゼシス神官お兄ちゃん、お仕事いきたいんですけど。」

嬉しそうにケーキを食べる私の背中を撫でるヤサゼシス神官お兄ちゃんを見上げて言ってみた。

「しばらく休むとつたえてある…ゼシスとよんでほしいな。」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんが甘い笑みを浮かべた。

「お兄ちゃんはお兄ちゃんなんだよ。」

うん、そのスタンスを崩さないようにしないと不味い気がする。

「シュースル皇子殿下もお兄ちゃんなのかい?」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんが意地の悪い笑みを浮かべた。


シューお兄ちゃん…どうだろう?


「お兄ちゃん…かなぁ?」

私は小首を傾げた。


わからない…昔は…普通にお兄ちゃんだったけど…。


一番好きなお兄ちゃんだった。


「そうか…まあ、あいつのことはこの際わすれて、問題は…オヤルル騎士かい?」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんは言った。

「あー、そうだやっぱり職場いくよ、婚約者いること情報提供してないし…怪我も気になるし。」

それにこもってたら…ふ、太っちゃうもん。

「まったくセリカはワーカホリックだね。」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんが頭を撫でてくれた。


働かざる者食うべからずだもんね、シューお兄ちゃん。


「旦那様、キイラシア様が至急面会したいそうですが。」

優秀な執事さんがそっとヤサゼシス神官お兄ちゃんに耳打ちした。

「仕方ない、通せ。」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんが顔をしかめた。


しばらくして若い皇帝護衛神官戦士が顔を出した。

エウリール神殿で見たことないし…聖印が鎌だからオーラダー神の神官戦士らしい。

あの短くした白い巻き毛どっかでみたような…。


「…隊長、休日に申し訳ございません。」

皇帝護衛神官戦士が敬礼していった。

「どうした?」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんが腕組みして言った。

「アイルパーン竜騎国のカササダ竜騎兵団が動いたとのことで召集がかかっております。」

キイラシアさんがこたえた。

「…あれか…カササダ竜騎兵団の頭領姫がチエアイス武王国で誘拐された件か?傍観でいくのではなかったのか?」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんが難しい顔をした。

「どうに動くかわからないので、皇帝陛下の元に詰めよとのご命令です…オダーウエ聖騎士団も国境地帯に派遣されるそうです。」

キイラシアさんが淡々といった。


やっぱりキイラシアさん、誰かにてる…。

でも…出てこないなぁ…後で考えようかな?


アイルパーン竜騎団のカササダ竜騎兵団はこの世界最強を誇る傭兵団ですべての団員が天竜を駆る事で知られている…みんな天竜ってすごいよ、オダーウエ聖騎士団の騎士だって七割が限度ってきいたけど。


今はアイルパーン竜騎国にいるけど…どこの国に所属するのか頭領次第って子供の時聞いてワクワクしたのを覚えてる。


「イグサ老は動いたか?オズワルト王子もか?」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんが好戦的な光を目に宿した。

「それは…部外者のいるところでは…。」

キイラシアさんが私をちょっと見ていった。

「セリカはオダーウエ聖騎士団に所属している看護師だ、部外者ではない。」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんがそういって私の肩をだいた。


まあ、たしかにそうだけどさ…あ…通信機鳴ってる。


「私も呼び出されたから行くよ。」

通信機には緊急呼び出しの文字が踊っていた。

「…本当にワーカホリックだね、セリカは。」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんがあきれたように言った。

「仕事大好きだもん。」

うん、だから休んでなんかいられない。


たとえ…シューお兄ちゃんがやめろといっても。


「地竜は待機させているのか?」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんがキイラシアさんを見た。

「はい 。」

キイラシアさんが言った。

「セリカ、送っていくよ。」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんがそういって私を抱き上げた。

「ヤサゼシス神官お兄ちゃん、歩けるよ。」

最近いつもこうだよね。

「セリカ、ゼシスだよ。」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんが甘やかに微笑んだ。

「甘い…甘すぎる…オレ限界…。」

キイラシアさんが呟きながら立ち上がった。


『ふん、これくらいで軟弱な、まったく姉上の聖戦士は…いえなんでもございません、グラ、なんだその不味そうな青汁は~お前自分の巫女を怒らせたな~巻き込むな、うぷ…私の巫女…癒してくれ~ま、不味いぞ、その青汁~。』

いつも甘いエウリール様がげんなり言った。


不味い青汁って何ですか?神様仲間のお裾分け?再生術かければいいんですか?


『膝枕して腹を撫でてもらいたい…ふかふかで気持ちがいいに決まってる…早くめしあげたい。』

エウリール様は変態ちっくな発言をうっとりとをした。


…どうせ、太ってますよ…今度低反発枕でもお供えしておきます。


『お前の膝枕がいいのに…。』

エウリール様がぶつぶつ言った。


「セリカ、疲れてるなら寝ててもいいよ。」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんと目があった。

「うとうとしてた訳じゃないよ、エウリール様が…。」

ヤサゼシス神官お兄ちゃんはシューお兄ちゃんみたいに啓示を受けてる時の状態知らないもんね。


本当にいつでもシューお兄ちゃんと一緒だったんだね。


今はそんなこと考えてる場合じゃない。

カササダ竜騎兵団の事だよね。

アイルパーン竜騎国とチエアイス武王国が争って世界が大戦になって乱れたら…あの神殿の壁画みたいに邪神がまた現れるのかな?


そうならないように今は仕事だよね。


シューお兄ちゃんの事もオヤルル騎士の事もしばらく忘れるよ。

リンクの時系列間違えたためエウリール様の発言変えました。

髭映像はたぶんもう少しあとです、申し訳ありません。


本日はまずーい青汁がグラのお供えものだったようです


駄文を読んでいただきありがとうございます♪

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