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第96話:契約の記憶



―墜落の刹那、交わされた約束―


夜空を飛ぶザルグ。

黒炎の翼を広げながら、彼の脳裏にはあの墜落の瞬間が蘇っていた。

セレナとルゥの融合の力に撃ち落とされ、地面へと叩きつけられた時――

意識の奥で、魔竜の声が響いた。


---


墜落の記憶


魔竜「ザルグ……我はもうダメだ」

ザルグ「ああ……」


魔竜「だが、お前だけなら生かすことができる」

ザルグ「……何が言いたい」


魔竜「今度は我がお前に入る。そしてお前には俺の悲願を叶えてほしい……約束だ。どうだ……乗るか?」


ザルグは短く息を吐き、瞳を閉じた。

そして静かに答える。


ザルグ「ああ……のった」


---


その瞬間、黒炎の残滓が彼の身体へと吸い込まれ、魔竜の意志が重なった。

墜落の衝撃を耐え抜いたのは、その契約の力によるものだった。


---


現在


飛びながら、ザルグはその時の記憶を反芻する。

「……悲願を果たすために、我は生き延びた。竜の巫女よ……次こそ決着だ」


赤黒い瞳が夜空に輝き、黒炎の翼がさらに広がる。

契約の記憶は彼の心に刻まれ、次なる戦いへの決意へと変わっていた。


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