表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄された令嬢、辺境でドラゴンを育てる  作者: 木挽
アメリア・エルミナール
114/130

第16話:追撃の影



アメリアはクラリッサを抱え、神域の力で高速移動する。

風を切りながら、彼女は叫んだ。

「そこ吹っ飛ばして!」


クラリッサが即座に詠唱する。

〈大氷爆〉!

轟音とともに氷の爆発が広がり、バルコニーへ続く壁と手すりを粉砕した。

クラリッサが声を張り上げる。

「――エアステップ!」


透明な足場が空中に展開し、バルコニーから階段状に伸びていく。

アメリアは振り返り、仲間たちへ叫んだ。

「みんな! ここから逃げて!」


近衛騎士や王族たちは次々とエアステップを駆け下り、夜の闇へと脱出を始める。


クラリッサが伝心で告げる。

〈アーサー達は馬で逃げてる! 私達も合流するよ!〉


その時――。

崩れた壁の奥で、グレゴールがゆっくりと立ち上がった。

黒いフードの下から、冷たい瞳が光る。


「……レオニード! あいつらを追え」


モンスターと化したレオニードが咆哮を上げ、逃げる者たちへと迫ろうとする。

夜の王城は、さらなる混乱へと飲み込まれていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ