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婚約破棄された令嬢、辺境でドラゴンを育てる  作者: 木挽
アメリア・エルミナール
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第10話:晩餐会の幕開け



ノルディア城の大広間。

煌めくシャンデリアが光を放ち、豪奢な晩餐会が始まろうとしていた。


扉が開かれると――

長身の青年が姿を現す。

レオニード・ノルディア王子。

端正な顔立ちに整った黒髪、まるで絵画から抜け出したような超絶イケメン。


その瞬間、会場はどよめきと歓声に包まれた。

「レオニード様……!」

「なんて麗しい……!」


会場前。

アーサーが低い声でクラリッサに告げる。

「ここからは我々は入れない。クラリッサ、頼むぞ」


クラリッサは真剣な眼差しで頷く。

「了解です、兵団長。命にかえても王女を守ります」


そして――アメリアとクラリッサが並んで会場へと足を踏み入れる。

アメリアの可愛らしさとクラリッサの凛とした雰囲気が重なり、場の空気はさらに華やぎ、歓声が再び沸き起こった。


その中心で、レオニードがゆっくりと歩み寄る。

「……アメリア。久しいな。いつ見ても美しい」


アメリアは一瞬、視線を逸らしながらも微笑みを返す。

晩餐会の幕は、華やかさと緊張を孕みながら静かに上がった。


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