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ふわふわ、もふもふ

「まあ! 一面、田んぼだらけですね!

このような光景は、初めて見ましたよ…!」


「うんうん、ここは、農業や酪農が盛んなんだ。

今夜の宿泊地、アタルダ村だよ。」


「村長夫人は、辺境伯領出身の商家の娘さんで、辺境伯領とも繋がりが深い村になったのよ。」


夕焼けに照らされて、見えて来たのは、見渡す限り、一面の田んぼの、のどかな風景。


山側に小さな集落がありますが、それ以外は、田んぼ、酪農場の施設のような建物です。


よく見たら、酪農場の施設の周りに、牛や馬、羊、山羊たちがのんびりと過ごしていますね。


「可愛いらしい動物が、たくさんいますね?」


「ふふ、ここは、小さな田舎村だけれど、牛乳が美味しいところだから、観光客が多いのよ?」


「まあ! その牛乳、飲んでみたいです!」


「牛乳で出来たアイスも美味しいわよ?」


「牛乳アイス!?」


「ふふふ、気になりますか?

明日、頼んで、食べましょうね?」


「はい! ぜひ!」


馬車や建物の外は、暑い真夏日の空気だ。


王都より温度が低い地域ではあるが、それでも暑いので、冷たいものなら、食べたくなる。


牛乳アイスという初めての味は、余計に!






「まあ! 可愛い…!!」


「おお、産まれたばかりの仔羊もいるな!」


「あら、とても小さくて可愛いらしいわね!」


ここは、宿泊所に向かう途中にある酪農場だ。


その一角には、可愛いらしい、もこもこ、もふもふな真っ白い羊さん達の群れが…!


セナさんの言うように、その中には、まだまだ赤ちゃんサイズの仔羊さんもいるようだ。


「まあ! とても、とても、癒しですね…!

この羊さん達、ふわふわ、もふもふ、触りたいくらい、可愛いですね…!」


「ふふ、ちょうど良いわ、リュネシュカさん」


「えっ!?なんでしょうか、メアリー様?」


「こちらの酪農場は、私の友人が嫁入りした場所だから、触れないか、聞いてみましょうか?」


「まあ! それは、宜しいのでしょうか?」


偶然にも、この場所が、メアリー様のご友人の嫁入り先だとは思いませんでしたけれど…


私は、そのメアリー様のご友人にはお会いしたことがないのに、いきなり、触らせて欲しいと頼んでも、良いのでしょうか…?


「あら、もっと暑くなって来たら、羊毛は刈ってしまうわよ?今の内にいかがかしら?」


「で、では、お願いしても良いでしょうか?」


「ええ! 聞いて来るから、待っていて!」

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