よく似ているでしょう?
「初めまして、お客様!
リービス男爵が次男、ラモ・リービスです!
この喫茶店を、大叔父様夫妻から受け継いで、妻のキリナと一緒に経営しているんです!」
「お初にお目にかかります、マスター!
私は、王都から来ました、アステリノ男爵家の長女にあたりますリュネシュカと申します!
宜しくお願い致します!」
「はい、お嬢さん!
宜しくお願い致します!」
セナさんとの会話を聞いていないはずなのに、お嬢さん呼びは、一緒なのですね。
ラモさんは、体型も、雰囲気もよく似ていて、後ろ姿だと間違えてしまいそうですよ?
「あはははっ!
セナによく似ているでしょう?」
「はい、似ていますね!」
「僕とセナは、母さん似なんですよ〜!」
「それで、似ているんですね!」
「うん、一番上のシルト兄上は、父さんに似てるからね〜?僕らと似ていないよ〜?」
「まあ!そうなのですね!
私も、妹とは、あまり似てませんよ!」
「あはははっ! そうなんですね!
似ない兄弟姉妹もいて面白いですよね!」
セナさんと同様、ラモさんも明るくて良い方。
だからこそ、メアリー様は、こちらにご案内をして下さったのでしょうね。
「ラモさんは、私と同い年の従兄弟なのよ。
だから、お互いの家に預かる時は、双子兄妹のように育てられました。」
「うんうん!そうなんですよ〜!
双子の妹ちゃんみたいなものですよ〜!」
「まあ! そうなのですね!」
「さて、まずは、メアリーちゃん!
今回の注文はいかがいたしますか〜?」
「そうね、私は、このパスタランチメニューの、カルボナーラをお願いするわ。」
「私は、こちらの、エッグベネティクトランチをお願いいたします。」
「はい、かしこまりました〜!」
メアリー様は、パスタのカルボナーラ、私は、珍しいメニューのエッグベネティクトを注文。
パスタ系やシチューも気になりましたけれど、卵料理が好みなので、こちらに致しました。
「お飲み物は、どうされますかー?」
「ブレンドコーヒーを、ミルク付きで。」
「アップルジュースをお願い致します。」
「この飲み物は、食後でお願い出来るかしら?
ちょっと、長居する予定だから。」
「はい! かしこまりました〜!
ありがとうございます!少々お待ち下さい!」
「はい、ラモさん
宜しくお願い致しますね。」
「宜しくお願い致します…!」




