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精霊女王と呼ばれた私の異世界譚  作者: 屋津摩崎
十章 クリストア王国建国100年祭編
488/499

488.建国祭3日目の朝

お久しぶりです。

間が空いてしまいましたが書けた分だけでも投稿します。

 建国祭3日目になった。何かが起こる可能性が一番高い運命の日だ。

 昨晩、私は一瞬にして大金持ちになってしまった。カガミンの中には大金が入っており使い道に悩んでしまう、前世の私なら色々と使い道があるけどね。

 まあ、最悪の場合はアイネちゃんが建てる予定のセルリス様の教会に全額寄付してしまおう。


 昨日のスラムでの事はあの後に何があったか分からない。コノハは帰って来ず、あのままメルブラント家で泊まったらしい。アリエッタも冒険者ギルドから帰っていないらしく、昨晩遅くに着替えを取りに来たテルーさんがアリーさんにギルドに泊まると言って再び出かけて行ってしまったらしい。

 王城に行ったままホランドさんも帰って来てないし、何がどうなっているのか把握できずにいる。


「ラヴィリス様、おはようございます」

 いつものようにリマさんがやって来る。

「あの、今日は私が最初に着ていた服を着ても良いですか?おそらくあの服は魔法がかけられていて、防御力が高そうです」

 何があるか分からない。もしかしたら戦闘があるかもしれないし、何も起こらなければそれが一番良い。

 了解してくれたリマさんは私の衣装ケースから黒色のドレスを取り出す、鮮やかな黒色の生地に金色の糸で細かい刺繍がしてある。どこかの山岳民族の伝統衣装っぽくてとても華やかだ。

「このドレスも魅力的なんですよね」

 リマさんも同意見のようだ、最初に出会った時以来着ていないのは勿体ない。

「お待たせしました」

 ここでアイネちゃんも着替えてやって来た。今日は華やかなドレスではなく控え目な正装だ。

「リマ、貴女も何で着替えてないの?」

「へ?」

 アイネちゃんの着替えを手伝っていたメイド長のクレアさんが、メイド服のままのリマさんを見て呆れている、一方のリマさんは理由が分からずに混乱している。

「貴女も同行するのよ、誰がラヴィリス様のお世話をするの!」

 クレアさん?私は別にお世話をされる必要はないと思うのだけど?

「そ、そうですね!せ、せせせ正装か、あったかな?」

 大急ぎでリマさんが出て行くが、すぐに戻って来る。

「どうしましょう!正装なんてありません!!」

 このパターンは何回目だ?

「今から買いに行く時間はないね・・・私のなら着れるかしら?」

 慌ててクレアさんが服を持ってくる。


「早く着替えて」

「え!?ここで!?」


 クレアさんがリマさんに羞恥プレイを要求する。

「これでリマさんにも私の気持ちが分かるかも」

「ラヴィリス様!?」

 たまには復讐しても良いよね。

 クレアさんの指示のもとカーリンさんとマリアさんが素早く動く、リマさんはあっという間に肌着のみにされてしまった。

「いいなぁ、肌の張りが違うわぁ」

「ややややややめて下さい変態!!」

 マリアさんの変態プレイの餌食される。

「おかしい、訓練したのに、余計な肉がまたついてる」

「痛い痛い痛い、お腹の肉をつままないで!!」

 カーリンさんはお腹の贅肉をつかんで離さない。

「仲間」

「タナ!?」

 タナさんの視線がリマさんの胸部に釘付けだ。不敵な笑みを浮かべている。

「ラヴィリス様!?何を笑っているんですか!!助けて下さい!!」

 私もニヤケ顔を止められない。

「馬鹿な事をやってないで!さっさと着替えなさい!!」

 クレアさんの雷が落ちてリマさん弄りが終わってしまった。


「ばっちりね」

 アイネちゃんが正装のリマさんを見て頷いている。スーツ姿のリマさんはどこか小学校の先生っぽくて、とても頭が良さそうに見える。これならどこからどう見てもメイドには見えない。

「な、なんか複雑ですクレア様の服がピッタリなんて」

「どういう意味だい?」

 クレアさんが本気で睨むとリマさんはすぐに視線をそらして誤魔化す。


「先にコノハ様に会いに行きたいので、王城に行く前に寄ってもらって良いですか?」

 時間的に余裕はないけど、コノハに昨日のあらましを聞いておきたいし、結界の改造の件も話しておきたい。

「分かりました、一度メルブラント様のお屋敷を訪ねてから王城へ向かいましょう」

 アイネちゃんも了解してくれた、

「それからクレアさん、夕方にフレイアで合流しましよう。皆さんを連れて来てください」

「はい、今から楽しみです」

 今日の夕食はお世話になったメイドさん達に私がご馳走を振る舞う形で、フレイアに招待する事になった。

 本当は昼食時にリプリス姫と聖女シャトレアが食事をしている裏でついでに食べようかと思っていたけど、警備の関係上無理だったようだ。お昼からお酒が飲みたかったマリアさんはとても残念そうにしていた。

 それにしても何が食べられるか楽しみだ。餅米を渡したのだから山菜おこわはきっと出るだろう、蕎麦に天ぷらにわらび餅、私の大好物ばかりで今からよだれが出て来てしまいそうだ。

「私も昼食は食べられないので、夜が楽しみです!」

 ちなみにアイネちゃんも夜に私達と一緒に食べる事となった、リプリス姫達と同行はするけど一緒に食べる事はないようだ。


「今日の予定はフレイアで昼食、その後学園に行って生徒達の作品や展示を見学した後、学園のホールで例の魔法装置を利用した演奏会をします」

 リマさんがスケジュールを教えてくれる。結構濃密なスケジュールのようだ。

 ちなみにリマさんもスタッフとしてアイネちゃんに同行する事を認められており、この辺りは警備の責任者であるベリーサさんの助言があってのものだった。


 まずは王城へと行かなくてならない。その前にメルブラントでの用事を済ませてないといけない、すぐにリントワース邸を出発する事にした。

忙しくて遅筆になってしまって申し訳ない。

書けてある分だけですが、明日も投稿します。

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