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精霊女王と呼ばれた私の異世界譚  作者: 屋津摩崎
一章 バンゲア脱出編
3/499

3.王道らしい

 これからの私。


 大地母神セルリス様、バンザイ!布教活動頑張ります!


『ラヴィリスちゃん!めっちゃいい子!』

 信仰を了承したことがとても嬉しかったようだ、素人だけどがんばって布教活動をしよう。

 だけど他の女神様宗教の邪魔だけはやめておこう、どんな宗教かもわからないしね。

『ラヴィリスちゃんいい子だから、お母さん奮発しちゃう!』

 いつのまにかお母さんになったようだ。まあ、お母さんで正解なんだろうけど。

 今思えば記憶残さずに転生させた方が好き勝手にできたと思うんだが・・・まぁいいか。


『これを!あげちゃう!』

 先程の姿を見せてもらった鏡を渡された。

『これは審美鏡というマジックアイテムよ!』


 マジックアイテムがきた!!


『いわゆる鑑定とか、解析が使えるようになる王道アイテムよ!』

 王道なのか?これが王道なのかはわからないけど、多分いいものだ!

『丈夫だからこれで殴れるし、反対面は魔法を反射させる便利機能付き!!』

「お・・・おお、そうですか」

 あぁ・・・その鏡、大きくて私には持ち運びできない。それは姿鏡くらいの大きさですよ!大根より小ちゃい私に何を渡してんのじゃ。


『あぁ、うん分かってるよ。ちゃんと小さくしてあげるから・・・』

 哀れみの目で見るな!だったらもっと大きく生んでくれお母さん!!

『うーん、やっぱ、なんか小さい気がする、なんか失敗したかな?』


 ボソッと失敗発言するな!こっちはしっかり聞こえてんだよ!


 特別に小さな手鏡くらいの大きさにしてもらったが、それでも今の私には大きい。それに常に手に持ってるのは抵抗があるな、ナルシストに思われないかな?


『あと鏡に話しかけると解析と辞典機能が働いて色々答えてくれるの!これでもう1人でも寂しくないわ!』

・・・どうやら最強のボッチになれるらしい。鏡に話しかけるボッチ。どう考えても痛くてヤバい奴じゃないか!


『おまけで空間収納機能をつけておいたから、鏡の中になんでも入るわよー、何コレすごいわ!私!』

・・・ははは、常にコレを持ち歩くの決定しました。ナルシストに勘違いされないように日陰に生きよう。

『鑑定はラヴィリスちゃんのステータスも見れるから後でしっかり確認しておいてねー』


 なるほど、本当にRPGゲームみたいなんだ。


『もしかして、ゲームみたいと思ってるかもしれないけど、ラヴィリスちゃんは小ちゃいから道端の虫みたいに踏まれたら死んじゃうんだからね!これは演習じゃない!実戦なんだからね!』


・・・この人ちょくちょくネタっぽい事を入れてくるな。まぁ、せっかく拾った新しい命だからね、がんばって生きましょうかね。


『一応細かいことは鏡から学べるから、私が手伝えるのはここまでなの、後は自分でなんとかしてね、がんばって生き抜いてね!』

 おや、セルリス様はここまでのようだ、そう言い残すと音もなく消えていってしまった。

 さてと、これからどうしようかな。とりあえずボッチ最強アイテムの鏡さんに話しかけてみよう。

「鏡さん、アナタのお名前は?」


(ハイ、ワタクシは審美鏡破片改造体と申します)


・・・あの人は私のために鏡を割ってしまったのか、申し訳なく思えてしまった。

「鏡さん、その名前だと私が非常に罪悪感を感じてしまうので違う名前で呼んでもいいですか?」


(ハイ、了解デス、新しい名前はなんでしょう?)


「・・・カガミン?」


(ハイ、ワタクシはカガミンと名乗りマス)

「えぇ!?了承された!?・・・いいの?かな?」

(?ハイ、大丈夫デス)

 まぁ、本人がいいならいいか。

「じゃあ、カガミン!これからよろしくね!」

(こちらこそよろしくお願いシマス)  



 こうして私に相棒が誕生した。

 もう私はボッチじゃない!!

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