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精霊女王と呼ばれた私の異世界譚  作者: 屋津摩崎
一章 バンゲア脱出編
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1.気がつけばそこは異世界だった

初投稿です。温い目で読んで頂きたいと思います。

 気がつくと私は大きな花の上で寝ていたようだ。

・・・花の上?

 ハッとして周りを見渡す、そこには見覚えのない風景が広がっていた。

「どうなってんだ?」

『おや、目が覚めた』

 声のする方を見る、すると巨大な女性がのぞきこんできた。


『畑中 愛さん、享年25歳、大根農家さんの奥様であってる?』

「あっ、はい。って享年?25歳?死んだの私?」

『うん、あなたの家の裏山が地崩れしてね、運悪く避難先から家に荷物を取りに来た貴女が巻き込まれてしまったの』


 なんとなく記憶が戻ってきた。大型台風がきて、義父母を先に避難させた後、一旦自宅に貴重品を取りに帰ったはずだった。

「・・・では、今の状況は?私はどうなってんですか?」

『えーと、簡単に言うと、貴女は死んでこっちの世界に転生したの』

「転生!?なんで?」

『あそこの土地神さんにね、貴女はいつもお供えしてくれるから、どうぞよしなにって言われたの』


・・・え?土地神?


 家の前の道祖神様のことかしら?お供えといっても掃除とお水を代えるくらいしかしてないけど、よしなにされる程大した事していない気がするけどいいの?


「じゃ、じゃあ、こっちの世界と言われましたが、どちらの世界でしょうか?」

 んっ?なんか質問が変だな

『そうね、この世界は地球とは全く別次元にあるんだけどー、分かりやすく言うとファンタジーな魔法とか魔物とか妖精とかが()()()()()()()世界よ』


「・・・・ゲーム?」


『・・・似たようなもの・・・です』


 曖昧な返答に呆れてしまう、とりあえず今の状況を整理する。

 私は死んでしまい、この世界にやって来た。この世界は地球とは違い、魔法とかがあるファンタジーな漫画のような世界ということ。

『ちなみに、ご贔屓として私の眷属として転生させたからね。そしてあなたが築き上げてきた記憶や経験はそのままにしてあげました』

「そうですか、ありがとうございます」

 信仰しているわけじゃないけど道祖神様には感謝しなくてはいけないな。

『それでね、私の眷属ということで、あなたには特典を授けます!』

 ドキっとした、ゲームのような世界で手に入れることができるもの、魔法とか魔法とか魔法とか魔法とか

『まず、わたくし大地母神セルリスに属する力として大地の魔法力を授けます!』

 おお!いきなり望んでたものがきた!ていうかこの人自分を大地母神って言ってたけど本当に神様だったんだ。

『続きましては、土地神さんからの要望でもあるから、今度はめちゃくちゃ長生きさせてあげるよ!』


 ノリがいいな、この神様。


「長生きですか・・・そういうのって運的なものだと思ってました、神様が決めることができるんですね」

『ん?運が悪かったら普通に死ぬよ?』


 へっ?


『長寿命っていうだけで、当たりどころが悪かったら豆腐のカドでも死ぬよ』


 あれ?・・・・特典・・・なんだよね?


「で…ではいったい長寿命ってどれぐらいなんですか?」

『そうねー少なくとも1000年はいけるんじゃない?』

「1000!?なっ、そっ、そんなに生きてどうするんですか!()()の平均寿命はせいぜい80歳くらいですよ!」

『ん?()()?』

「へっ?」


『あなた・・・もう()()じゃないんだけど』


「・・・・あれ?」  


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