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59話 桜子ですけど、夢を見ていました

一年半ぶりの更新とか… 放置していてすまんかったw


8/20 最初と桜子さんのメッセージの途中と最後合わせて、1200文字程度加筆修正しました。



 1939年12月1日 東京 秩父宮邸



【ソ連とフィンランドの間で戦争が勃発!】



 未来でテニス選手として活躍している夢を見ていたと思っていたら、いつのまにやら、冬戦争が始まっていました。



『閣下、腐った豚野郎のソビエト連邦が、我が国に対して宣戦を布告してきました!』


『かかってこい! 相手になってやる!』



 こんな感じでしょうか?


 フィンランド頑張れ! 超頑張れ! ウォッカ狂いの露助をやっつけろ!

 桜子ちゃんはフィンランドを応援するよ!


 新聞の続きは、なになに……



【以前からソ・芬両国間で係争中であった領土問題の協議が決裂して、遂にソ連がフィンランドへ武力行使をするに至った。このソ連のフィンランドへの武力行使に対して、国際社会からは非難の声が各国から上がっている。

イギリスやフランスなどからは、フィンランドへの義勇軍を派遣すべしとの声も聞こえる。なお、ドイツは黙して静観する模様】



 さすがに、まだ詳しい内容までは入ってきてませんでしたか。

 ちょび髭おじさんのドイツが静観の構えというのは、モロトフ・リッベントロップ協定の秘密議定書があるから、おそらくはソレを一応遵守しているからなのでしょうね。


 しかし、フィンランドは共産主義に対する資本主義の砦、最前線でもあるのです。


 フィンランドが赤く染まってしまえば、その次はスウェーデンとノルウェーが赤の標的になるのです。さらにその次はデンマークが危険にさらされます。

 最終的にはドミノ倒しの如く、ヨーロッパ全体が赤に染め上げられかねない危険性があるのだから、その危険の芽は早めに摘み取らなければいけません。


 これは私の精神をガリガリと削ってでも、桜子ちゃんの今日の一言を発する必要があるでしょう。

 そう、いつのまにやら、『藤宮桜子内親王殿下からの今日の一言』なるモノが常態化してしまっていたのですよ。


 どうしてこうなった?


 まあある程度は、こうなってしまった理由も分かってはいるのですがね。

 いつのまにか、私が国民的アイドルに近い存在にまで成ってしまったからなのでしょう。


 ちょっと、顔を出し過ぎて、ついでに口も出し過ぎたのかも知れません。

 ようは、少しばかり、やり過ぎてしまったみたいでした。


 だからこそ、私の発するメッセージが益々求められるという、悪循環に陥ってしまったという訳であります。

 自業自得? それとも自縄自縛?



 まあ、今日の一言とはいっても、毎日毎日言葉を求められているわけではないのが、まだ救いでしょうか?

 しかし、小学校三年生の子供に、みんな何を期待しているのですかね?


 これまで散々に言いたい放題してきたツケが回ってきたということでしたか。

 皇室に属する身分なのに、私ってかなり政治的な要素が含まれる発言もしちゃってた気もするしなぁ。


 ちょっとマズったかな?

 一歩間違えれば、お父様だけでなく、天皇陛下からもお叱りを受けてもおかしくはなかったのでしたね。


 だがしかし! 今回のフィンランドの件においては、共産主義の膨張を食い止めるためにも、誰かが言葉を発する必要があるのです。

 その誰かとは? 天皇陛下が発するのはインパクトがありすぎますし、リスクもありますので、人身御供として私がしゃべらなければ他に誰がしゃべる?


 つまり、そういうことです。


 それに、指を咥えたまま傍観しているだなんて、未来を知っている私には許されない気がしますしね。

 まあこの世界は、私がいた世界の歴史とは、もう既にだいぶ違った道を進んでいる感じもするのですけど、大雑把な部分では、前の歴史と同じ流れが続いてますので、日本のより良い未来の為にも私が頑張らないといけないのです。


 それが転生なのか憑依なのかで、この世界に連れて来られた私の役目なのか意義だと思いますので。

 それでは、精神を削るお仕事を頑張ってこなしますか!









『大日本てい国しんみんのみなさま、こんばんは。ふじのみやさくらこでございます。今日みなさんにおはなしするないようはですね…… ヨーロッパの北にフィンランドという小さな国があります。


この小さなフィンランドという国が、ソビエトロシアという大国にせんそうをしかけられました。フィンランドにはなにもおちどがないのに、大国であるソビエトロシアのりょう土よく、せいふくよくによって、じゅうりんされようとしています。

た国のりょう土をうばう目てきのせんそうは、パリふせんじょうやくにいはんする行いだと、ふじのみやさくらこは、そう思うのですけど、みなさんはどう思いますか?


そして、共さん主ぎのみなさんが大すきで、あこがれていて、そんけいもしている、レーニンおじさんが1917年にはっぴょうした、平和にかんするふこく。このせいしんともむじゅんしています。

レーニンおじさんのいしをうけついでいるのであれば、フィンランドへのこうげきは、レーニンおじさんのいしに反していると思います。これを共さん主ぎのみなさんはどう思いますか?


また、ソビエトロシアは、共さん主ぎというとくしゅなせい治形たいをしています。共さん主ぎとは同一ろうどう同一ちん金というシステムをさい用しています。これは、真じ目にはたらいても真じ目にはたらかなくても、同じお金がもらえるということです。

こんなシステムでは、真じ目にはたらいている人はそんをしてしまうので、真じ目にはたらいてもバカらしくなってしまって、やがてはだれも真じ目にはたらかなくなってしまいます。これでは国がすいたいしてしまいます。


また、共さん主ぎは、しゅうきょうをひていしているのです。しゅうきょうとは、みなさんの心のより所でもあります。神社やお寺におまいりをするのを、きん止された世の中をそうぞうしてみてください。

そんな世の中はイヤだとは思いませんか? だからこそ、自ゆうとみん主主ぎとしんきょうの自ゆうがあるフィンランドという国を、共さん主ぎのまの手からまもらねばならないのだと、ふじのみやさくらこは、そう思うしだいであります!』


『藤宮桜子内親王殿下からのメッセージをお伝えしました。時刻はまもなく、午後七時になります。こちらはJ-AK、日本放送協会東京第一放送です』



 うん、今までで一番長くしゃべったような気がするよ。疲れた……

 おもに精神的にだけど。






【日本政府がフィンランドに対して一千万円規模の経済支援を決定!】



 一千万円というと、零戦で換算すれば200機分ぐらいにはなりますので、かなりの金額の支援にはなるのかな?

 経済的な効率とかを考えたら実際の支援は、ドイツとの戦争に現状では中立を守っている、スウェーデンやオランダにベルギーとかから軍需物資を買い付けて、フィンランドに送る格好になるのでしょうね。


 日本からだと、フィンランドは遠すぎるのですよ。


 只今、絶賛戦争中であるイギリスにフランスとドイツは、軍需物資も自分たちが使用する目的で生産していますので、あまりフィンランドには売れないでしょうしね。

 それがたとえ、ファニーウォーだったとしてもね?



【政府発表では、このフィンランドへの支援は人道目的の支援であって、けして軍事的な支援ではないとのこと。しかし、フィンランドと戦争中であるソ連の反発は必至か?】



 ……赤い熊さんの反発は無視しておきましょう。



【我が国に続いて、米国もフィンランドに対して一千五百万ドル規模の支援を表明!】



 おや? 前世といいますか史実でも、アメリカって冬戦争でフィンランドを支援していたのでしょうかね?

 民主主義の総本山を自任しているアメリカですから、おそらくは史実でもフィンランドを支援していたのでしょうね。


 でも、アメリカの国務省や財務省って、ソ連シンパが蔓延っていたような気がしたのですけど……

 ハリー・ホワイトやルーズベルトの側近でもあるハリー・ホプキンスとか有名でしたね。


 あと、イギリスでは、ケンブリッジ・ファイブがいましたか。キムなんとかさんとか。この人ってMI6なんだよね。

 あと一歩間違っていたら、この人がMI6の長官になっていたかも知れないという、冗談では済まされない事態が起こっていたかも知れなかったという……


 イギリスは伝統的にロシアとの仲が悪いけど、未来でも続くイギリスのロシア嫌いって、かなりこの人の影響もあるんだろうなぁ。


 本当にアカは秘密裏に浸透するのと、シンパを作るのがお上手だとこと。まったく嫌になりますね。

 そのうち折を見て、アメリカとイギリスにチクってあげましょう。


 それにしても、一千五百万ドルといえば、現在の為替レートは1ドルが3.2円だから、日本円に換算したら4800万円ということですか。

 さすがは経済大国のアメリカですね。太っ腹だと思います!


 でも、国力比でいったら、日本のほうが頑張って奮発している気がしないでもありません。



【米国がソ連に対して経済制裁を発動! フィンランドとの戦争開始前の国境線での即時停戦を呼び掛ける!】



 あれれ? この当時のアメリカって、ソ連に対してこんなにも過激でしたっけ?

 アメリカの国務省や財務省にいる、ソ連シンパの活動が低調なのかな?


 フィンランドへの借款程度ならいざ知らず、曲がりなりにも大国であるソ連に対して、経済制裁をして圧力を掛けてから停戦の呼びかけだなんて、孤立主義のアメリカにしては思い切った行動だと思います。

 これは、何かがおかしな感じがしますね。


 しかし、ルーズベルトの外交政策を考えると、徐々に介入主義へとスライダーを寄せているとでも思えば、一応の辻褄は合うのかな?


一年半放置していた作品にレビューが付いたのでビックリして、慌てて一話だけ書きあげましたw

次話以降もなるべく早く書けたらいいなぁ…

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― 新着の感想 ―
[気になる点] さくらこ殿下の発言をウクライナに置き換えると・・・ 『前略)ヨーロッパの東にウクライナというソビエト・ロシアから独立した国があります。  このウクライナという国が、ロシアという大国に…
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