表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
112/139

幕間 クリスマス シーモネーター

☆下ネタ注意☆

 クリスマス。

 十二月に入ると町はハロウィンを忘れたかのように彩られる。


「関西風か、関東風か」

「待て、クリスマスの話じゃないのか?」

「え、おでん食べる日でしょ?」


 この体になる前の詩季にとってのクリスマス、それはシングルベルが鳴る日であった。


「初耳だよ」

「変なの~あはっ」

「俺かぁ。俺が変なのかぁ」


 呆れているのは俊郎。

 放課後、詩季と俊郎は待ち合わせしていつもの喫茶店でお茶をしていた。

 週に一回の恒例行事である。本日の護衛は須藤香奈子と針生、絵馬の三人。

 戦闘力に難があるが、アタッカーの智恵子は部活の他校練習試合、盾役の肉山は補習であったため仕方がない。


 他の護衛メンバーであるエマッチーズも数名は喫茶店の外で遠巻きに待機しているので、万が一何かあっても三人が盾になっている間に詩季を逃がせるだろう、という目算があっての布陣である。


 加奈子に至っては職務質問されたら言い逃れが難しい類の刃物などを所持し、絵馬は熊用催涙スプレーを持っている。

 いつも何かある訳ではないが。


「俊兄さんの家ではどっち?」

「普通に関東風だな」

「だよねぇ。ただ、いつもお世話になってる人が西の出身だから関西風も良いのかなぁって」


 どうせならたまには紋女の喜ぶものを、と思っていた。たびたび食材を貰っているので食事でお返ししたいというおもてなしの心である。


「静岡おでんとか有名だよな」

「でも、僕食べたことないからなぁって」

「知らないものを作るとなるとあまり冒険は出来ないな。いっそのこと変わり種で攻めるとかどうだ?」

「ほほう。たとえば?」

「トマトとか」

「あー、トマト鍋とか有るよね」

「スパムとか」

「おー。まぁコンビニおでんでもウインナーあるもんね」


 少し離れた席で盗み聞きしつつコーヒーを飲む護衛三人。


「詩季君のおでん、食べてみたいなぁ」

「あー、良いよねぇ、手料理。詩季君、料理上手だし」


 美青年と美少年の組み合わせはなんと甘露か、と絵馬と針生はぽやぽやと妄想する。


『ただいま~』

『おかえり~、お疲れさま~』

『夕飯は何かなぁ?』

『寒かったでしょ? だからおでんにしたよ!』

『あー、良いねぇ。でもその前に、ちくわが食べたいなぁ』

『え? おでんに入ってるよ?』

『ち が う よ ☆ 詩季君の、だよ!』


 がばっ


『あ~れ~~~☆』

『よいではないかよいではないかこんなに熱くなっておるではないかぁ~☆』

『熱い汁が穴から、あいた穴からぁ!』

『煮汁に気を付けつつ、い た だ き まぁああああっす!』


 アホである。究極のアホである。


 ほぼ同じような妄想をする絵馬と針生。

 智恵子と付き合っているからか、それとも元々の素養か、アホである。


「絵馬、ハリー、キモい。マジでキモい」


 口に出していない筈の妄想をストーカー加奈子に斬られた。


「ストーカーにキモいとか言われると死にたくなるわ」


 流石にむっとした針生が反撃。


「私は護衛。公認の護衛」

「喧嘩はやめてよ」


 テーブルの下で蹴り合う。なんだかんだと馴染んで来ている様子の加奈子に絵馬はため息とともに苦笑も漏らす。


「アボガドも入れることあるらしいぞ」

「え、溶けない?」

「直前に入れれば大丈夫じゃないか? 濃厚な豆腐みたいになるんだとか」

「へー。あ、シメに冷凍たこ焼き入れるってのも聞いたことある」

「ん? それは意外と美味そうじゃないか?」

「明石焼きみたいに出汁で食べるんですから大丈夫っぽいよね」


 詩季と俊郎は家事も担うためどうしても食事の話題が多くなる。あと、詩季が振ればだが下ネタ。今日は同級生が居たので自重する。


「明石焼き……」

「二個で良いかな。あとウインナーかちくわ」

「絵馬ってあいつら二人居ないと結構えぐいとこ攻めるよなぁ」

「変態絵馬」

「あ、結構むかつくね」

「だろ?」



 翌日の昼食では、詩季プロデュースで鍋とカセットコンロ持ち込みでおでんが教室で振る舞われることとなる。


 日頃なんだかんだと迷惑をかけているクラスメイト達への恩返しのつもりで一人一つ二つお裾分けのつもりだったのだが当然のごとく死闘が繰り広げられる。


「詩季君のちくわは私のもんだ!」

「詩季君のウインナーは譲らない!」

「おっと! このおいなりさんは私のだ!(注:餅巾着)」


 大体のクラスメイト達は食べずに持ち帰り冷凍保存することとなるが、詩季に知る由はないのであった。




この回の後、2話投稿していましたが、性描写的にマズイかも、と思って削除致しました。

さらに単体の話として読めるよう改稿してノクターンで連載の形で投稿することに致しました。

申し訳御座いませんが、お読み頂ける『18歳以上の読者』様限定となりますが、気になる方は、ノクターンにて投稿者名は同HNで投稿しておりますので検索して頂ければと思います。

宜しくお願い致します。


==新作のご案内==

サクッと読めます!

こんにちは死ね! ~クラス無しスキル無し【ひのきのぼう】で無双します!~

https://book1.adouzi.eu.org/n9848ek/

も応援宜しくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ