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第二部登場人物

第一部登場人物と重複してかつ、内容が変わっていない人は記載ありません。


変更や加筆等があった人物は再度名前を載せています。前回とは一部文章を変えたり省略している部分がありますのでご了承ください。


また、本編では明確になっていないことをこちらでは確定として書いているものがあります。ネタバレ等が許せない方はスルーすることをお勧めします。

※年齢は、基本的に第二部最終話時点のものです。



No.1

ティーナ(愛称:ティナ、ただしテオドールのみ)

初登場回:1-序章

年齢:16歳

誕生日:始冬の月(12)7日

特徴:白銀長髪、薄青目、白肌

魔法適性:水、木、土、風、火


 前世の記憶を思い出すものの、現世での自分の記憶が一切ない。死んだかと思った瞬間に幼女に生まれ変わったことで多少混乱したが、前世の記憶のお陰でパニックを起こすことなくフィーネに拾われることになる。

 出自は一切不明。珍しい白銀の髪や染み付いた丁寧な所作、更には前代未聞と言われる魔法の五属性持ちから貴族の血が流れている説が濃厚だが、今現在でも捜索等は出されていない。

 前世の記憶しかないので、性格は前世の色が濃い。けれど、その前世の記憶すら曖昧なため、フィーネに預けられた暫くは精神が不安定な時期が続いていた。

 身内以外には基本的に一歩引いた対応をする。自分の外見がいいことは理解しているので、身内以外の誘いは断るようにしていた。その徹底ぶりに、普段のティーナを知っているフィーネ達も驚くほどだ。


 魔法学校に入ったことで同年代の友人を得たティーナは、テオドール以外にも次第に心を許すようになるが、ティーナ自身は無自覚に近い。その中でもリリアには治療魔法の師として、また彼女を聖女と信じて支えようと意識して接している。

 魔法学校一年時最後にリリアに続いて聖女と認定され、魔王討伐の任を受ける。



No.2

テオドール(愛称:テオ)

初登場回:1-3 名無し

年齢:18歳

誕生日:秋の月(10)10日

特徴:黒髪、緑目、白肌

適性魔法:風、火


 ロッテとセドリックの子供。

 難しいことを考えるのが苦手で、信じたことには一直線に突き進むタイプ。仲間と思った相手にはとことん心を砕くが、そうでない人にはそっけない。ティーナは初めから内側として扱ってきたため、テオドールのその一面は知られていない。

 幼い頃から勇者と騎士である父に憧れていた。将来は勇者とその後父と同じく王宮に勤める騎士になるのが夢だったが、父が死んだことで王宮騎士に不信感を抱き、騎士になる夢が失せる。

 代わりに残った『愛した女性を唯一護る勇者』という夢と父に代わり母を護るという使命を背負い、剣の特訓に励んでいる。

 フィーネ始めセドリックとティーナの存在が身近にあるせいで、テオドールは自分自身はどちらかと言えば普通寄りだと考えている。が、能力含め、毎日疑いも不安もなく勇者を目指して特訓に励めるその性格は、既に常識から外れている。


 ティーナが聖女になったことで勇者として共にいくつもりだったが、その時に自分が先代陛下ゼオンの血を引く、王族だったと知る。それ故に王子として外されそうになるものの、王族としての地位をあっさり捨ててティーナの傍にいることを望み、共に魔王討伐の任を受ける。



No.3

フィーネ・ボコフ(愛称:フィー)

初登場回:1-1 フィーネ

年齢:61歳(享年)

誕生日:終夏の月(8)22日

特徴:薄茶長髪、緑目、白肌

適性魔法:風、土


 魔法学校で名を上げたフィーネは王宮騎士に任命される。その後、魔法の操作能力と剣の腕で『暴風のフィーネ』という二つ名をつけられ、平民出でありながら男爵位を授かり、当時の第一王子殿下の護衛騎士に抜擢される。

 豪快でありながらも懐の広いフィーネと当時第一王子だったゼオンは共にいるうちに惹かれ合い、恋仲になる。苦しむゼオンの願いにフィーネは一度だけ夜を共にするが、後日妊娠が発覚。その事実にフィーネは一人で受け止め、ゼオンの足枷になる前に姿をくらました。

 しかし、フィーネのゼオンを思う気持ちは変わらず、城が見えるあの山小屋へと身を寄せる。そこで密かにセドリックを産み、女手一つで育て上げた。

 拾い子としてセドリックを育てつつも、容姿も魔力もゼオンの面影を残す息子が、いつゼオンに見つかるかわからない。その為、どんな未来になってもセドリックが揺るがぬようにと、フィーネは自分でも知り得なかった学すらも求め、教育を施した。その時の経験を生かし、ティーナにも幅広い知識を与える。

 自分の死期が近づいていることを察したフィーネは、遺書を手紙という形でいくつも遺した。その大半は、ティーナの手に渡り、数通はテオドールや別の人に名指しで宛てられている。ティーナに遺された手紙は状況別に寄って開けるように指示されており、あまりの用意周到さにフィーネ死亡のショックを忘れてティーナが呆れるほどだった。

 訳ありの身のため、面倒ごとを避け続けていたフィーネだったが、それでも彼女の根本的な性格は変わらずにいた。



No.4

セドリック(愛称:リック)

初登場回:1-幕間1 どうやら普通じゃなかったようだ

年齢:29歳(享年)

誕生日:夏の月(7)13日

特徴:黒髪、濃青目、白肌

適性魔法:風、火、土


 テオドールの父親。

 魔法学校卒業と共に王宮騎士の第五騎士団(王都とその周辺の担当部隊)に所属。平民出とは思えない三属性魔法使いということと、フィーネ直伝の魔法操作術、剣技によりたった一年で『疾風のセドリック』という二つ名がつけられる。仕事を真面目にこなし、着々と力を付けていた彼は、あと一つでも大きな武勲を立てれば、爵位ももらえるのではと噂された頃、殉職する。

 優しいが面倒ごとを嫌うため、あまり人付き合いはよくない。懇意にしていた人間はほとんど平民の下町の人間だったため、セドリックの死を見届けた者は身近には存在せず、テオドールのしこりとして未だに残っている。


 実際はフィーネとゼオンの子供。王族の血を引く者なので、王子という地位を持っている。未だに死因は不明のままだが、セドリック消息不明当時、彼の暗殺を仄めかすような会話をジルシエーラが聞いている。



No.5

リリア(愛称:リリー)

初登場回:2-2 リリア (1-6 日常)

年齢:16歳

誕生日:春の月(4)1日

特徴:白金長髪、紫水目、白肌

適性魔法:水、木


 西区の孤児院育ち。出自は不明。

 教会の人達を家族のように愛している。定期訪問するセイリムの教えを受け、貴族相手でも失礼にならぬように普段から敬語で話すのが癖になった。幼い頃、自分が教会の負担になっていると思い、家出紛いなことをし、人攫いに遭う。その時、ティーナとテオドールに助けられ、マークスに教会まで送られている。

 バディは魔道具によりジルシエーラと組むことになる。貧しい暮らしから食に対しての感情が少し過剰。大人しいけれど、明るく、穏やかな性格をしている。

 第六代聖女に選ばれ、ジルシエーラのプロポーズを受ける。本人が混乱している間にいつの間にか王太子となったジルシエーラの婚約者兼聖女として魔王討伐の任を受ける。

 未だにジルシエーラとまともに顔が合わせられない。けれども、彼女自身はジルシエーラを憎からず思っている。



№6

マリエッタ・ロティ(愛称:マリー、マリッタ)

初登場回:2-序章

年齢:16歳

誕生日:始秋の月(9)17日

特徴:橙髪、緑目、白肌

適性魔法:風


 ロティ子爵の三女。

 姉二人がいるあまり裕福ではない子爵家で生まれたせいか、人の機微に敏感な性格をしている。いつでも明るく元気に見えるが、実際は一番の気遣い屋。

 魔道具でロイドとバディになった。

 気付けば周囲はティーナ含め高位貴族や目立つメンバーで固まっているため、なるべく出しゃばらないように気を付けている。他のメンバーと比べて魔力は大きくないが、小さな体を利用した風と体術を生かしたスピード重視の戦闘をする。



No.7

ジルシエーラ・シェル・グロワッサム(愛称:ジル、ジーラ)

初登場回:1-幕間5 オレの聖女

年齢:17歳

誕生日:冬の月(1)11日

特徴:銀長長髪、薄青目、白肌

適性魔法:火、風、木


 セントラケルディナ国の第一王子。後に王太子となる。

 文武両道で容姿端麗。いずれ国を担う者として貴族からも国民からも支持が高い。

 12歳頃には王太子の肩書を得てもおかしくなかったが、近々聖女が現れることを考慮し、自分も魔王討伐の任を受けるために先延ばしにしていた。本当なら魔王討伐が終わるまで第一王子のままいるつもりでいたが、テオドールの出自を含めて状況が変わったため、旅に出る前に立太子することになった。



№8

エルダ・デートリア

初登場回:2-16 武術大会開催

年齢:17歳

誕生日:終冬の月(2)5日

特徴:赤髪、深緑目、白肌

魔法適性:火


 デートリア辺境伯の長女。

 辺境伯の子供として生まれながらに騎士として育てられた。魔力も弱くないが、考えて魔法を使うのはあまり得意ではない。体を動かしている方が性に合っているため、未だに剣で押し通すことが多い。

 こざっぱりとした性格で、姉御肌。自分が認めた相手にしか頭を下げない。デートリアの人間は王家とは別に自分の主を決める風習があり、その主としてティーナを選ぶ。

 男集団と生活を共にしていたので、荒っぽい面がある。そのため、普段からエリクとは口喧嘩のような言い合いが多く、周囲に仲が悪いと勘違いされている。だが、デートリア一家としては日常風景であり、ただのじゃれ合いに過ぎない。

 魔道具で双子のエリクがバディに選ばれる。



№9

エリク・デートリア

初登場回:2-16 武術大会開催

年齢:17歳

誕生日:終冬の月(2)5日

特徴:赤長髪、琥珀目、白肌

魔法適性:土、風、水


 デートリア辺境伯の次男。

 エルダと同じく騎士として育てられたが、女性であるエルダよりも騎士としての才能が低く、一人置いてかれる身となった。とはいえ、デートリア一家の中でという言葉が付き、一般的な騎士よりは剣は振れる。

 魔法適性が三属性あると知った時点で騎士から魔法師へと方向転換し、戦力等の知識戦も考慮し一人で自分の可能性を高めた。武を極めるデートリアの中で異質とも言える。

 そのお蔭か、二年生でジルシエーラに次ぐ次席の座につき、魔法の腕前も学年一を誇っている。

 エルダ達と一歩引いた立場で育ったせいか、少しひねくれている面もあるが、冷静沈着に状況に適した判断を下せる知将と言える。



No.10

ゼオン・ザロフ

初登場回:1-終章

年齢:58歳

特徴:黒髪、濃紺目、白肌

魔法適性:風、火


 ザロフ公爵当主。先代陛下であり、王兄殿下。宰相であり、ティーナの後見人。

 元の名はゼオン・リック・グロワッサム。セドリックとは血の繋がった親子となる。(リックの名前を取って、セドリックと名付けられた)

 第一王子時代、当時の陛下(ゼオンの父親)の愚策により、隣国との小競り合いや紛争などで多くの圧力を受けていた。それを支えたのがフィーネで、心から彼女を愛していた。

 そのため、フィーネが消えた後、王位を継ぐものの結婚を拒否。十年かけて国を立て直す代わりに、年が離れた弟に王位を譲ることを宣言している。今後、王位に自分が関わることがないとして、公爵位も一代限りとして授かった。



№11

メイレリアン・シシリー・グロワッサム(愛称:メイリー)

初登場回:2-7 登城要請

年齢:11歳

特徴:銀長髪、桃金目、白肌

魔法適性:木


 セントラケルディナ国の第一王女。

 素直で純粋なお姫様。家族に愛され、王族として民を護るためにも日々勉学に勤しむ。それでも、優秀な兄を尊敬しつつも、何一つ自分が追い付けない事実にプレッシャーを感じていた。そして、十歳の魔法適性検査で木の弱い魔法しか使えない事実を知ったことで、一気に自信を失い、勉強をサボるようになる。

 その際に出会ったティーナのお蔭で考えを改めるようになった。

 今では、実の姉のようにティーナを慕い、密かにジルシエーラの相手としてティーナを宛がおうと考えていた。しかし、ジルシエーラがリリアにプロポーズしたことで計画は頓挫する。



№12

セイリム・ローバート(愛称:セイ)

初登場回:2-11 アルバイト

年齢:26歳

特徴:薄金長髪、赤目、白肌

魔法適性:水


 ローバート公爵の次男。

 自他ともに認める聖女マニア。公爵家ということもあり、聖女の歴史に触れることが他者より多かったため、幼い頃に聖女伝説にのめり込み、気付けば神官にすらなっていた。魔法適性が水というのもあり、少しでも聖女のようになりたいと積極的に治療魔法を学んだこともあり、神官の中でも一、二を争う腕前の持ち主。

 普段は穏やかで神官らしい性格の好青年ではあるが、貴族社会に身を置いていた結果、腹黒い面も持ち合わせている。公爵子息であり、王宮専属の神官ということもあり、今ではかなりの権力を持ち合わせているため、あまり腹黒い面は表に出ることはない。

 ルドルフとは幼馴染。



№13

ルドルフ・アーガイン(愛称:ルド)

初登場回:2-幕間1 お姉さまがカッコいいわ!

年齢:26歳

特徴:赤混じりの黒髪、茶目、白肌

魔法適性:木


 アーガイン侯爵家の次男。

 近衛騎士に所属しているのに、王族相手にも態度を改めない問題児。それでも実力は折り紙付きで、任務はきちんとこなすため、転属になることはない。侯爵子息ということもあり、入隊直後は不正を疑われてもいた。それほど態度は悪い。

 しかし、実際は不器用な性格故の捻くれ者。貴族社会の地位による差別を散々見せられたことにより、権力が左右することが嫌い。

 兄姉弟妹が一人ずつおり、大家族。しかも家族仲はかなり良好。そのため、実は子供は嫌いではない。とはいえ、愛想はよくないので、ルドルフ自身はあまり子供と関わりを持とうとしない。けれど、はっきりとした物言いが子供達のウケがいいらしく、妙に好かれるタイプ。

 セイリムとは幼馴染。



№14

マークス

初登場回:2-序章(1-7 だいじょばない)

年齢:25歳

特徴:錆赤茶髪、灰目、白肌

魔法適性:土


 ティーナとマリエッタの担任。歴史学を担当している。

 実は学生時代にリリア誘拐事件でリリア、ティーナ、テオドールと遭遇している。魔法は使えるものの、魔力が弱く魔法で職につくことは難しかったため、教師になった。

 穏やかな性格をしているが、気が弱い面もある。

 セイリムとルドルフとは一つ下の後輩にあたる。実は学校内で接点もあり、二人に顔と名前を知られる程度の知り合いでもある。



 

更新がかなりストップしておりまして申し訳ありません!

執筆速度が遅くなっているのも関係していますが、六月にコロナになったり、八月にまたたちの悪い喉風邪をひいたりと地味に予定が狂った関係もあり、あまり話が進んでません。


とりあえず、一区切りつくくらいは連載できそうかも、という目途がついたので、来週の月曜からまた更新を開始したいと思います。

第三部はおそらく四回くらいに分けて更新していくと思うので、気長に追っていただければと思います…っ!

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