第一部登場人物
あまり人は出てないかなって思ったんですが、フラグの為にも幕間を増やしたことで一気に登場人物が増えたので、第二部にも繋がる関係者も含めてまとめました。
かるーくですが、ネタバレっぽい設定もあります。
※年齢は、登場していた部分での年齢です。
No.1
ティーナ(愛称:ティナ、ただしテオドールのみ)
初登場回:序章
年齢:6〜15歳
誕生日:始冬の月7日
特徴:白銀長髪、薄青目、白肌
魔法適性:水、木、土、風、火
前世の記憶を思い出すものの、現世での自分の記憶が一切ない。死んだかと思った瞬間に幼女に生まれ変わったことで多少混乱したが、前世の記憶のお陰でパニックを起こすことなくフィーネに拾われることになる。
出自は一切不明。珍しい白銀の髪や染み付いた丁寧な所作、更には前代未聞と言われる魔法の五属性持ちから貴族の血が流れている説が濃厚だが、今現在でも捜索等は出されていない。
前世の記憶しかないので、性格は前世の色が濃い。けれど、その前世の記憶すら曖昧なため、フィーネに預けられた暫くは精神が不安定な時期が続いていた。
身内以外には基本的に一歩引いた対応をする。自分の外見がいいことは理解してるので、身内以外の誘いは断るようにしていた。その徹底ぶりに、普段のティーナを知っているフィーネ達も驚くほどだ。
精神は大人で、外見は子供。そのアンバランスさにティーナ自身戸惑っていたが、子供だからこそ許されることがあるのだとフィーネに教えられ、素直に生きるようになる。
結果、身内の役に立てるように力を全振りして、類稀なる能力を持った子供になる。
No.2
テオドール(愛称:テオ)
初登場回:3.名無し
年齢:8〜17歳
誕生日:秋の月10日
特徴:黒髪、緑目、白肌
適性魔法:風、火
ロッテとセドリックの子供。
難しいことを考えるのが苦手で、信じたことには一直線に突き進むタイプ。仲間と思った相手にはとことん心を砕くが、そうでない人にはそっけない。ティーナは初めから内側として扱ってきたため、テオドールのその一面は知られていない。
幼い頃から勇者と騎士である父に憧れていた。将来は勇者とその後父と同じく王宮に勤める騎士になるのが夢だったが、父が死んだことで王宮騎士に不信感を抱き、騎士になる夢が失せる。
代わりに残った『愛した女性を唯一護る勇者』という夢と父に代わり母を護るという使命を背負い、剣の特訓に励んでいる。未だにロッテ達もテオドールは騎士の道に行きたいと思っており、彼自身が騎士の道に疑問を持っていることを知らない。
フィーネ始めセドリックとティーナの存在が身近にあるせいで、テオドールは自分自身はどちらかと言えば普通寄りだと考えている。が、能力含め、毎日疑いも不安もなく勇者を目指して特訓に励めるその性格は、既に常識から外れている。
No.3
フィーネ・ボコフ(愛称:フィー)
初登場回:1.フィーネ
年齢:53〜61歳(享年)
誕生日:終夏の月22日
特徴:薄茶長髪、緑目、白肌
適性魔法:風、土
魔法学校で名を上げたフィーネは王宮騎士に任命される。その後、魔法の操作能力と剣の腕で『暴風のフィーネ』という二つ名をつけられ、平民出でありながら男爵位を授かり、当時の第一王子殿下の護衛騎士に抜擢される。
その後、訳あって王宮を離れ、あの山小屋へと身を寄せる。その一年後くらいに山に捨てられていた産まれたばかりのセドリックを拾い、女手一つで育て上げた。
出自不明なセドリックの魔力の高さに過去の自分と重ねたのか、どんな未来を歩いても困らないよう、フィーネは自分でも知り得なかった学すらも求め、教育を施した。その時の経験を生かし、ティーナにも幅広い知識を与える。
自分の死期が近づいていることを察したフィーネは、遺書を手紙という形でいくつも遺した。その大半は、ティーナの手に渡り、数通はテオドールや別の人に名指しで宛てられている。ティーナに遺された手紙は状況別に寄って開けるように指示されており、あまりの用意周到さにフィーネ死亡のショックを忘れてティーナが呆れるほどだった。
面倒ごとは嫌いだと言いながらも、身近な人が困っていたら仕方ないと言いつつも手を差し伸べるお人好しで、隠し切れていないその優しさと、どんなことでも受け止める度量の深さを持っている。
No.4
ロッテ
初登場回:2.王都
年齢:26〜35歳
誕生日:終春の月30日
特徴:薄黄茶長髪、黄緑目、白肌
適性魔法:――
テオドールの母親。
家が食堂を営んでおり、幼い頃から手伝いをしていた。当時14歳の頃、騎士になったばかりのセドリックがロッテの食堂に通うようになり、恋に落ちる。ロッテが16歳となった日にプロポーズされ、結婚する。
明るく元気でよく動く働き者。落ち込んでる人も明るくしてしまうような無邪気さに、当時思いを寄せている男性も数多くいたらしい。
セドリックとは周囲もタジタジになる程のラブラブっぷりで、彼を喪った時は今までの明るさが嘘のような落ち込みだった。立ち直れたのはテオドールの存在とフィーネの励ましがあったからこそで、今でもセドリックの命日は店を開けることはできずにいる。
No.5
セドリック(愛称:リック)
初登場回:幕間1.どうやら普通じゃなかったようだ
年齢:29歳(享年)
誕生日:夏の月13日
特徴:黒髪、濃青目、白肌
適性魔法:風、火、土
フィーネが拾ってきた子供。テオドールの父親。
魔法学校卒業と共に王宮騎士の第五騎士団(王都とその周辺の担当部隊)に所属。平民出とは思えない三属性魔法使いということと、フィーネ直伝の魔法操作術、剣技によりたった一年で『疾風のセドリック』という二つ名がつけられる。仕事を真面目にこなし、着々と力を付けていた彼は、あと一つでも大きな武勲を立てれば、爵位ももらえるのではと噂された頃、殉職する。
優しいが面倒ごとを嫌うため、あまり人付き合いはよくない。懇意にしていた人間はほとんど平民の下町の人間だった為、セドリックの死を見届けた者は身近には存在せず、テオドールのしこりとして未だに残っている。
No.6
ロイド・タッサ(愛称:ロイ)
初登場回:幕間5.オレの聖女
年齢:16〜17歳
誕生日:始夏の月2日
特徴:濃紺髪、黒目、白肌
適性魔法:土
タッサ伯爵家の一人息子。
自分で考えるという行為が苦手で、戦闘において攻撃パターンを読まれがち。
口下手で感情を出すのも苦手。近い将来、伯爵家を継ぐ身として必要な能力は高めてきたけれど、その代わりに自分の意思というものが薄く、喜怒哀楽が元より少ない。
テオドールをバディに選んだのは、自分に求めることをはっきりと口にしてくれそうだと思ったから。
No.7
ジルシエーラ・シェル・グロワッサム(愛称:ジル、ジーラ)
初登場回:幕間5.オレの聖女
年齢:15〜16歳
誕生日:冬の月11日
特徴:銀長髪、薄青目、白肌
適性魔法:火、風、木
セントラケルディナ国の第一王子。
文武両道で容姿端麗。いずれ国を担う者として貴族からも国民からも支持が高い。
しかし、本来なら12歳頃には王太子の肩書を得てもおかしくないのに、未だその噂もない。
火と風の二属性持ちと思われているが、実は三属性持ち。しかし、木の適性は低く、ほとんど使わないため知られてはいない。
セドリックのことを知っているようだが、関係性は不明。
No.8
ゼオン・ザロフ
初登場回:終章
年齢:57歳
特徴:黒髪、濃紺目、白肌
ザロフ公爵当主。
この国の宰相。ティーナの後見人。フィーネと面識があり、ティーナが知らないうちに話がまとまっていた。フィーネが死んだ後、何度か手紙だけのやりとりをしていた。
フィーネとの関係やゼオン本人の事情等は何も話されてはいないが、ただならぬ関係であるとティーナは予想している。
No.9
ディーノ(愛称:ディー)
初登場回:幕間1.どうやら普通じゃなかったようだ
年齢:16〜17歳
特徴:焦茶髪、黒目、白肌
適性魔法:土
北の辺境の村の子供。村全体が農業をして日々の生活を支えている。
祖父、父、母、妹の五人暮らし。納品のために離れた隣町に行く母について行った際、気まぐれに教会にある水晶で属性検査をしたら、まさかの反応を示してあれよあれよと教会から勧められるがまま魔法学校入学する運びになった。
面倒見のいい兄貴。妹がいたせいもあるが、気が良くて明るい。悩みがあれば一緒に悩んでくれるし、問題解決の為に力も貸してくれる頼もしい性格。
No.10
ガーシュ
初登場回:14.闘病
年齢:30代半ば
特徴:赤焦茶髪、茶目、薄褐色肌
旅行商人。フィーネのところに気まぐれに商品を下ろしている。
外国含め気ままに旅をして珍しい物を集めては売りに来ている。日用品ではなく、貴重な本や魔道具はガーシュから購入していた。
フィーネのところには十数年前にふらりと立ち寄った日を境に、年に数回顔を出すような仲になった。ティーナがいると知ってからは頻度は少し上がり、意外と子供好きだとフィーネとティーナに認識されている。
No.11
ゲイル・ロータス
初登場回:幕間3.家族とティナとそれ以外
年齢:15〜17歳
特徴:深緑髪、橙茶目、白肌
適性魔法:木
ロータス伯爵家の次男。
第三騎士団(王都北東地区担当部隊)団長の息子。幼い頃から父を尊敬し、剣の道を歩む為の努力を惜しまない。ただ、あまりにも真っ直ぐで周りが見えないタイプなので、扱いにくいと周囲には思われている。
剣を極めるために魔法の特訓を後回しにしていたこともあり、また木と剣技を合わせる方法が思いつかずに投げ出していた為、あまり魔法は得意ではない。
No.12
ミシェーラ・レント
初登場回:17.再会
年齢:15〜16歳
特徴:黄色味の強い金髪、焦茶目、白肌
適性魔法:火
レント伯爵家の一人娘。
第四騎士団(王都西南地区担当部隊)団長の娘。父の影響で強い男が好き。テオドールは、外見も好みだったことと、あることがきっかけで一目惚れした。
剣が強ければ婿に迎えてもいいと父からは言われていることもあり、テオドールを一途に強引に追い回す。
少し強引で盲目的なところはあるが、恋は人を変えるという範疇の話なはず、多分。
ちなみにゲイルとミシェーラの父同士は仲が悪い。
実は名前含めて人物設定を考えるのが苦手なので、書いているその場で考えたものなどもあり、どこかで矛盾があるかもしれません。
気づいたらすぐに(ひっそりと)直すようにはしてるんですが、間違ってたらすみません。
第二部は新年明けてから四日くらいから更新したいなと考えてます。週二更新できればいいな。




