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#61


 #61,絶体絶命のピンチです!




「総督代理、どうしてでありますか? なぜ、あんな脆そうな袋を貸すのでありますか?」

「あ、いや、だからそれは……」

 しまった……正直、私はそう思ってしまった。

 〝忘れた〟という答え方では、〝平和〟を守るポテンちゃんの考え……持って帰った袋はおウチでゴミ袋とかにしてそのまま捨てる、などという考えには至るわけはなく、一時的にお店の人から〝借りて〟、捨てずに後で〝返す〟。――という考えになってしまうのは明白だったのだ。

 どうしよう? 私は、笑顔のまま固まってしまう。

 だって、はっきり言って今さら〝捨てる〟なんてこと、言えるわけがないのだ。……私は決してウソをついてしまったわけではないけれど、ポテンちゃんは絶対、忘れてきたということ自体に怒る。――「忘れたのなら、取りに戻ればいいだけの話であります!」とか、何とか言って……。

 ……そうなれば、これも明白……火を見るよりも明らか、というやつなんだけど、ポテンちゃんはすぐに忘れた人に向かって怒りに行き、それを慌てて私が謝りに追いかけ、それでも止まらずポテンちゃんはさらに怒りに行き、しまいには〝本当に怖い人〟のことを怒って、逆に怒られて……。

「……? 大丈夫でありますか、総督代理? 何か、顔が〝変〟……でありますよ? それに、何やら身体が震えているのであります。――寒いのでありますか?」

 ……どうやら、いつの間にか笑顔が消えてしまっていたらしい。まぁ、最悪の結果しか思い浮かばないし、当たり前と言えば……そうなんだけれどね?

「う、うん……何でもないよ。ただ、その……」

「……その???」

「……えーと…………」

 …………。

 ……何か、私……絶体絶命のピンチです。




 ロリ☆ ショタ☆ みにミニあーみ~♪




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