#59
#59,ポテンが選んだ物!
「もう決まったの? 早かったね、ポテンちゃん?」
私がそう聞くと、えへへ♪ と満面の笑顔を見せながら、ポテンちゃんは、「じゃ~ん!」と選んだ物を私に見せた。
――ポテンちゃんが選んだ物とは、
「――へ~? ポテンちゃん、〝イチゴ〟が好きなんだ♪」
そう。〝イチゴ〟だった。確かにこれなら甘くて、ほんのちょっと酸っぱくて、みんなが好きかもしれない。もちろん、そう言う私も好きだということは、言うまでもないだろう。
ポテンちゃんはそれを、背伸びをしてカゴの中に入れ、それから笑顔のまま続けた。
「これは、地球では〝イチゴウ〟と呼ぶのでありますか? ポテンの惑星では少し違ったであります!」
「〝イチゴ〟ね? 〝イチゴ〟。――へ~? ポテンちゃんのおウチでは違う名前で呼んでたんだ? 方言……ってやつなのかな?」
それで、何て呼んでたの? 私がそう聞くと、ポテンちゃんは笑顔のまま即答した。
「〝ロトスベリー〟! であります!」
……あ、ああ。〝ストロベリー〟ね? そういうことか……。
どうやらポテンちゃんは、先ほどの〝メロン〟や〝グレープ〟、〝バナナ〟のことを間違って覚えていたように、〝イチゴ〟のことも英語で覚えようとして間違って覚えてしまったようだ。……今度ちゃんと教えてあげようかな?
――と! それはともかく。今は早くおつかいを済ませなきゃね!
そう思った私は、ポテンちゃんに再びカートを渡して話した。
「それじゃあポテンちゃん! またカートを押しながらついてきてね? 私がお姉ちゃんから渡されたメモを見て、買う物をカゴに入れていくから!」
「了解であります! がんばって任務を達成させるであります!」
「うん! そうだね♪」
それから私たちは、終始笑顔のまま。メモに書かれた材料を買いに歩を進めたのだった。
ロリ☆ ショタ☆ みにミニあーみ~♪




