#51
#51,〝すごい〟の意味!
いったい、ポテンの何が〝すごい〟というのでありましょうか? ……いや、まぁ、確かにポテンはチャイル人の中では飛び抜けて身体が大きいでありますし、事実その大きさと力を使って今まで数えきれないほどのミッションをクリアしてきたであります! だから〝すごい〟とはまさに、ポテンのためにあるような言葉なのでありますが……でも、そんなの、今日初めてポテンと会ったばかりの総督代理が知るわけがないのであります。それなのに、何で……?
「……総督代理? ポテンの、いったい何が〝すごい〟のでありますか?」
どうしても気になったポテンは、一応聞いてみたであります。すると、総督代理はなぜか、にっこり、微笑んで答えたであります。
だけど――
「ん? ああ、それは……ふふっ♪ やっぱり〝すごい〟よ。だって、そんなことを聞くってことは、〝全然そんなことは思ってない〟ってことだもん」
「……へ???」
……〝全然そんなことは思ってない〟って……何だか、よく、意味が分からないでありますね???
略して変換機の機能の一つ、翻訳機能の故障でありましょうか? そんなことを考えながらポテンは首を傾げていると、「――あ、ご、ごめんね?」と総督代理は慌てて謝ってきたであります。
「説明が足りなかったね? えっと……つまりね? ポテンちゃんは、それこそさっき会ったものすごく怖い人(?)なら話はべつなんだろうけど、こんなに大勢の人たちの中を歩いていても、〝笑顔〟でいられるでしょ? それって、私は〝すごい〟ことだって思うんだ~。だって、普通はポテンちゃんくらいの歳でこんな中を歩いていたら、いくら誰かと手を繋いでいたとしても、〝不安〟な気持ちになっちゃうと思うし……ヘタをしたら、〝怖くて泣き出しちゃう〟かもしれないでしょ? それなのに、ポテンちゃんは真逆の〝笑顔〟でいられる……うん! やっぱりポテンちゃんはすごいよ! ――実際、今だって〝怖くも何ともない〟んでしょ?」
「え!? ……あ! ああ、うん! そうであります……ね……」
ロリ☆ ショタ☆ みにミニあーみ~♪




