#50
#50,油断大敵!
――結局、手を繋いでしまった……。
ぎゅっ、と繋がれた手……ポテンはそれを見つめて後悔の念を抱きながらも、しかし同時に、これは〝正しい判断〟だったと自負しているであります! というのも……そう! ここ、地球には、ポテンが思いもよらないような怖い物がたくさん存在しているのであります!
中でも特に恐ろしいのは、先ほどのような巨大な身体を持つ地球人(……いや、そもそもあれは〝人〟だったのでありましょうか?)……アレに比べれば、ポテンが今手を繋いでいる総督代理など……ぷぷぷ! 全く! これっぽっちも怖くはないのであります! むしろ地球人にしては貧弱で、かわいいくらいなのであります!
総督代理くらいになら、ポテンにも勝てる! ――そんなことを考えていた、その時でありました。ん? と総督代理が唐突にポテンの方を振り向き、首を傾げたであります。
「どうしたの、ポテンちゃん? ふふ♪ 何だか、楽しそうだね?」
「え? 楽しそう……?」
……? なぜ、総督代理はポテンを見てそんなことを思ったのでありましょう? ポテンの顔に何か……はっ!? そ、そうか!
しまったであります! ポテンはそれに気づき、慌てて顔を空いている方の手で隠したであります!
そう……ポテンはあまりにも弱そうな総督代理を見て思わず気が緩み、〝油断〟してしまったのであります! それが思いもよらず表情に出て……くぅ~! ポテンとしたことが、何たる不覚でありましょう! 〝平和〟を守る兵士たるもの、油断など決してしてはならないモノであるはずなのに!
今度こそ気を引き締めていくであります! 今度はそう心に誓ったポテンは、顔を隠していた手を取り払い、総督代理に向かって言いは――
「……〝すごい〟な、ポテンちゃんは…………」
「……え?」
す……〝すごい〟???
ロリ☆ ショタ☆ みにミニあーみ~♪




