#44
#44,そのうちきます!
『――え? ニックと名乗る、ボクとそっくりな格好をした小さな男の子が、突然森口さんのお宅に? ……あ! す、すみません! お伝えするのを忘れていました!』
「え? わ、忘れてたって、何を……?」
――突然現れたニックくんについて。
あたしは急ぎメモ帳に書いてある電話番号をスマホの画面に打ち込み、二創さんに確認の連絡を取ると……二創さんからは信じられない回答が返ってきた。
『実は、ボクが預かっている子どもたちは、森口さんが交番に連れてきてくれた子たちだけじゃないんですよ。ニックと、それとあともう一人……全員で〝六人〟なんです』
「ろっ!? 〝六人〟!!?」
すみません! すみません! ――思わず大声を上げてしまったあたしに、二創さんは慌てて謝った。
『その! ボクの頭の中では、最初から〝六人〟いる、というのが当たり前のことになっていまして……すみません! 森口さんにお伝えするのを忘れていました……!』
それで、あの……と、心配そうに二創さんは続けた。
『預かっていただけるという件は、そのぅ……』
「えっ! あ、ああ! それなら大丈夫ですよ! 何人増えようが、あた……私の気持ちは変わりませんので!」
……というか、ここまできて今さらダメ、なんて言えるはずもないだけなんだけど……。
『そうですか……よかった……あ、ではあと一人。パイロも〝いずれそちらに到着するはず〟ですので、よろしくお願いします』
「あ、はい! ――すみません、こんなことでお電話しちゃって……」
『いえいえ! そんな! 悪いのはボクの方ですし……また何かありましたらいつでも』
「ありがとうございます! では、失礼します~」
トン。あたしは通話終了ボタンをタップして電話を切っ――
「……ちょっと待って? 〝いずれそちらに到着するはず〟……って!!!??」
ロリ☆ ショタ☆ みにミニあーみ~♪




