#41
#41,潜入作戦成功! ――の瞬間!
「――では、団体に事情を説明しますので、少し待っていてもらえますか?」
そう言い置き、二創さんがほんの少し離れた場所で電話をすること数分。あたしは、交番のすぐ脇にあったベンチにアミちゃんたちといっしょに座って待っていると……どうやら説明し終わったようだ。一枚のちぎられたメモ用紙を片手に、小走りで二創さんが戻ってきた。
「――いやぁ、お待たせしました! これで簡易ではありますが、保護引継ぎの手続きは完了です。後は先ほど伺った森口さんの住所に、後ほど団体から正式な書類が届きますので、森口さんの名前など、必要な項目を記入してからポストに投かんしてください。それで正式に引継ぎは完了しますので。……あ、あと、念のためにこれをお渡ししておきます」
と、二創さんが渡してきたのは、先ほどのちぎられたメモ用紙だった。
何だろう? そう思ってすぐにあたしは確認してみると、そこには電話番号が……。
「ああ、もしかして二創さんの?」
そのとおりです。二創さんは、ぽりぽり、と頭をかきながら答えた。
「ここからは遠く離れた所に行くもので、ボクにできることは少ないかもしれませんが……何かお困りの際はいつでも呼んでください! 預かってもらうことが決まった以上、ボクも協力は惜しみませんので!」
な……何て良い人なんだろう! あたしは心の底からそう思った。まさか、遠く離れた所に行くことになっても、アミちゃんたちのことを考えて自分の連絡先を渡すだなんて……いや、違う……二創さんは、本当に本当の意味での、アミちゃんたちの〝お父さん〟なんだ! 血が繋がっていようがいまいが、そんなの関係ない! 〝父親〟である二創さんが子どもたちのことを心配するのは、当たり前以外の何ものでもなかったのだ!
「分かりました! では、何かあった時は遠慮なく連絡しますね! ……もっとも、本当は何も連絡がないくらいの方が、二創さんは安心できるんでしょうけれど……」
「ははは、確かにそうですね。……では、最後にもう一度改めまして――」
アミたちのことを、よろしくお願いしますっっ!!!
ロリ☆ ショタ☆ みにミニあーみ~♪




