#36
#36,ポテンは黙ってなさい!
「――いや~! 本当にありがとうございました~!」
――交番のすぐ脇。
白衣姿の男の人……二創さんの話によると、アミちゃんたちはどうやら親を早くに亡くしてしまった、所謂〝孤児〟というものだったらしく、二創さんは現在、そんなアミちゃんたちの面倒を厚意として見てくれている、ボランティアの人だったらしい。
それは交番にいたお巡りさんにも確認したから間違いはないのだけれど……なるほど、アミちゃんたちはあたしの質問に終始、お父さんやお母さんは〝いない〟と答えていた。それは分からないとかそういうのではなく、本当にもうこの世には〝いなかった〟からなのだ。
それなのにあたしは……この子たちに何てヒドイことを聞いてしまったのだろう……。うぅぅ、ごめんね、みんな……そう涙ながらに謝りながら、あたしは二創さんに向かって話した。
「……いえ、あた……私は、ただ日中だけこの子たちの面倒を見ていただけですので……そうお気になさらずに……それにしても、ずいぶんとお若く見えますが、ボランティアで孤児の子たちの面倒を見てあげるだなんて……すごいですね。尊敬しちゃいます」
「え? ああ、ははは。そうでもないですよ。ご覧のとおり、面倒を見ていると言っても食事や生活面のことだけで、実際にはボランティア団体から援助を受けていますし……いや、それ以前にこのように迷子にさせて慌ててるくらいなので、尊敬だなんて……なぁ? みんな?」
「……え? あ……うん……」「……そ、そうだな……」「整備ちょ……じゃなかったであります! えーと……につく? おにーさん? えーと……???」「……ポテンはもう黙るのよ~」
……??? あれ? 何だか、みんなの様子が少し、おかしいような気が……?????
「ははは。相変わらずだな~」
そんなみんなの様子を見て笑っていた二創さんは、しかし……いったいどうしたというのだろうか? その顔からは、突然笑顔が消え、代わりに〝寂しそうな〟……そんな沈んだ表情に変わったのだ。
「……? どうしたんですか?」――あたしがそう聞くと、二創さんはゆっくり口を開いた。
「実は…………」
ロリ☆ ショタ☆ みにミニあーみ~♪




